君が無邪気に笑うから『悟まじねもうすだわ。』
「ちょっと待て、今なんつった?」
『いや、だからねもうす!知らないのー?』
「お前のその知らないの〜?いじりにはもう騙されねーからな。大体知ってるって返したら本当に誰も知らねーような内容で俺に恥をかかすやつだろ!」
『騙してないってば。なら傑とか硝子に聞いてみてよ。』
「はいはい良いから正解教えろ。」
夢主は仕方ないなぁと言いながらノートにカタカナのネと申し込みの申と書いた。
「神?」
『神の漢字をバラしたらネと申だからねもうす。』
「うわ...頭悪そ〜」
『知らなかったくせに。』
「知らなくて良いような事だったわ。あと崇めるなら普通に神って言えや。それも語彙力ねーけど」
そんな軽いやりとり。気付けば文句を言っていた悟は夢主からねもうす(神)と言う造語で崇められる事に慣れてしまっていた。しまいには自ら夢主に貸しを作っていつもドヤ顔で夢主から『悟まじねもうす』と言われるの待っていた。
『髪伸びたよね?切ろうか悩んでるんだけどどう思う?』
「とりあえず毛先だけ手入れだな。」
『その心は?』
「今年は黒髪ロングが流行るってよ。」
『と、トレンドを把握してるだと!?』
「俺レベルになると余裕よ。」
『ねもうす〜』
「ふん」
「なぁお前エステとか脱毛とか興味ある?」
『そりゃあるけど女子はネイルからマツエクから何もかも忙しいからお金が足りないのー。』
「やるよ、これ。」
『え!ここって美容系のテーマパークと言われている憧れのお店だよ?は?年契約って書いてあるんだけど??』
「知らねーよ。俺そんなの必要ねーもん。」
『全女を敵に回すような発言!悔しいけど神の美しさには文句言えない。』
「ふん」
_______________
『今日もありがとう。助かりました。』
「おう。」
『最近ずっと悟に助けられまくりでいつか何かお返ししなきゃって思うんだけど』
「ふん、庶民よ。お前でも俺の役に立てる事があるんだけどどうする?」
『庶民て、え?何か困りごと?良いお返しが思いつかないから悟が自ら提案してくれるなら全然いいけど?』
「それは助かる。恋人のふりして一族の奴らに会って欲しいんだけど?」
『は?』
「許嫁みたいな奴がいるんだけど嫌なんだよ。周りもうるせーし」
『お金持ちって本当にそう言うのあるんだね。それは分かったけど悟って本家の子でしょ?とやかく言われる立場なの?あの五条悟が?』
「悟さまだってなるべく穏便に済ませるように空気を呼んでんだよ。」
『へ〜偉いね。でも私より硝子のが良くない?どんな目で見られても硝子なら強そうじゃない?』
「考えたけどあいつ土壇場でふざけるだろ絶対。」
『・・・あ〜ね。ちなみに私は大丈夫なの?相手私だよ?五条家から冷ややかな目で見られたら私演技でもメンタルやられそう。』
「大丈夫だよ。俺がちゃんと決めた相手がいてあいつらに会わせるって事が大事なんだ。あとそこら辺に関してはとやかく言わせるつもりはねーから安心しろよ。負担は絶対かけねーよ。」
約束の日、夢主は正装した方が良いか尋ねたが「うちで出来るから大丈夫」と言われ大人しく従い悟の迎えを待っていた。いかにも高級そうな車が目の前に停車すると後部座席から悟が降りて来た。ラフな格好でいつも通りの気さくな笑顔だ。「今日はよろしくな。少し時間かかるから寝てて良いぞ。」二人で後部座席に乗り込む。夢主は運転手に聞こえないような声量で『流石に呑気に寝れないよ。と言うかさ、打ち合わせとかしとかなくていいの?』と心配していたがいつの間にか悟の隣で眠ってしまっていた。
「着いたぞ。」
『す、すみません。呑気に寝てました。』
「いや、寝てろって言ったの俺だし」
悟は笑いながら先に車から降りると夢主に手を差し出した。夢主はぺこぺこしながら手を取り車から降りた。『え、』どれだけ眠っていたのだろうか。悟の実家の住所も詳しく知らない為どれくらい車に乗っていたのか把握は出来ないがこんな場所都会では見た事がない。目の前に広がるのは立派な塀に囲われた建物、その周りは竹林に囲まれていて普段見ているような住宅や道路などは一切見えない。塀の終わりは見えずどれだけ広いのかも分からない。由緒ある神社やお寺でもこんなに独立した空間はないと夢主は呆気に取られていた。
「口開いてんぞ。ほら、こっち」
肩を抱かれて大きな門を潜り抜けると立派過ぎる建物が現れて神社に居るような袴姿の男性や女性がピシリと並んで一斉に頭を下げて来た。夢主は肩が跳ね上がり小さな声で『ちょ、ちょっと緊張するとかのレベルじゃないよこれ。これじゃ中で着替える前に品定めされるんじゃないの?』
「良いから良いから。こいつらただのお手伝いみたいなのだから査定対象外。」
『お手伝いさんて...す、凄い数だよ?』
誰一人顔を上げないがよく見ると顔は布で隠しているようで夢主は少しだけ怖くなった。目に入れてはいけないほど悟は位の高い人物なのだろうか?お坊ちゃんだとは知っている。箱入り息子だからこそ悟が見せるたまにピュアな一面を傑や硝子と揶揄う事も日常茶飯事。だが今考えるととんでもなく無礼な事でそして悟は懐の深い人だったんだと夢主は色々と反省した。
「あとはよろしく。」
悟は頭を下げていた人たちの中から一番近くにいた女性に夢主を託すと自分は別の女性を引き連れて離れて行ってしまった。
「ご案内致します。」
『は、はい。』
悟が居なくなり不安になるが恩返しをすると言ったのは自分だしと変に疑われないように気持ちを切り替えて女性の後を追った。
座敷に案内されると何人かの女性が夢主を囲み着付けを手伝った。
「夢主さま、大変美しい髪でございます。」
この家の雰囲気を思えば正装は着物だろうと考えているとやはり襦袢から着せられた。用意された椅子に座ると化粧と髪を結い始めた。質は格段に良いものだと理解出来たが化粧の容器はどれも歴史の教科書に出て来そうな品のある器に入っていた。雑談など会話はなかったが一人の女性が夢主の髪や肌を褒めた。夢主は少しだけリラックスして素直にお礼を言った。
『ありがとうございます。これは全て悟の...あれ、』
「如何なさいましたか?」
『あ、すみません。大丈夫です。』
(いや、まさかあり得ない。)
「それではこちらの衣装を」
化粧と髪結いが終わり目を開けると瞬きを繰り返した。滅多に経験出来ない事だ。緊張しながらもどんな仕上がりになるか楽しみになった夢主は途中から目を瞑っていた。
(これから着物を着るん、、だよね?)
成人式のカタログで見るような髪型ではない。どちらかと言えばこれは...お手伝いさんが手に持つ着物に腕を通しながらもう一度姿見を眺めた。
(なんだか卑弥呼様みたいな?)
ただの正装にしては時間がかかった為お雛様のようなものも想像していたが江戸時代、平安時代よりももっともっと古風に感じた。最後に身につけられていくものはとても美しいが羽衣のようなものと髪や首元で輝く装飾品はやはり夢主が想像していた和装ではなかった。これが由緒あるお家の正装なのだろうか?と勝手に納得し悟が待つと言う場所まで向かった。
途中、手入れされた庭がありつい目を奪われていると
「穢らわしい。」
「本気なのか?」
「問題ない、食い止めてみせる。」
『え、』
塀の向こうからこちらを覗いている鬼や狐の仮面をつけた男たち。あれが悟が言っていた面倒な人たちなのかもしれない。しかし夢主にはこちらを良く思わない空気を放つ姿が人ではないような気がして思わず足が竦んだ。悟は負担はかけないと言ったがやはりこれだけの大きな家ならば恋人のフリだとしても命を狙われるかもしれない。怖い...と不安といっぱいになった。
「見るな。」
『っ!?、、さ、悟?』
後ろから抱きしめられるように肩を抱き寄せられ目元は悟の大きな手が覆っていた。
「大丈夫。すぐ追い払うから、」
『わ、私なんかがフリなんてやっぱり疑われてしまうんじゃ、』
「大丈夫、大丈夫。」
いつもなら考えられないくらいの優しく落ち着いた声色に少しずつ夢主も落ち着きを取り戻していく。悟から解放されると塀の向こうにいた男たちは居なくなっていた。夢主は振り返ると自分と同じような羽衣と装飾品を纏った悟がいた。
「さ、様になってるね。」
ここに来てから色々ツッコミたい事があるだろうに素直に褒めてくれる夢主に悟はクスクスと笑った。
「お前もな。よし、ご挨拶と行くか。」
夢主の手を握ると歩き出した悟。夢主は再び緊張し始めた。
『な、なんて自己紹介したらいいの?』
「何も喋らなくて良い。」
『はぁ?』
目的の場所に着いたのか立ち止まり振り返る悟は相変わらず笑っていたが一度咳払いをすると夢主の隣に立ち「始めてくれ。」と一言かけると目の前の木の扉が開いた。いよいよかと夢主の背筋が伸びた。しかし
『・・・・?』
中には悟の家族、親族が居ると身構えていたが親というより宮司?と言うような装いでやはり顔を布で覆う人たちが何人かいた。部屋の中は神社でお祓いをするような空間だ。悟の顔をチラリと見ると真剣な顔でいつものような姿勢の悪い歩き方はせず一歩一歩踏みしめるように前へ歩き出した。もう何が何だかわからずに見よう見まねで夢主も前へ足を進めた。悟が立ち止まると一番立派な斎服を着ていた男性が目の前にやって来た。お祓い棒を振りながら何かを唱えているが夢主は全く分からずにただただ悟の行動を気にかけていた。次は目の前に並べられた三種類の盃に酒が注がれた。悟が一番小さな盃に口をつけると夢主に渡す。真似しろと言う事だろうと口をつけると次は中くらい、最後は一番大きなな盃に。さすがの夢主にもこれが何だかはわかった。
(三三九度?なんで?)
次は紙がいくつか括りつけらている木の枝を悟と神棚のような場所に置いた。あまりの緊迫感と厳粛な空気に夢主は気も抜けないし悟に真意を問う事も出来ないでいた。最後は巫女と思われる女性が美しい舞を見せた。太鼓や笛の音で誤魔化せる。今なら悟を問い詰められると様子を伺ったがあまりにも穏やかな表情で舞を見つめている為最後まで夢主は悟に真意を問う事が出来なかった。
全ての催しが終わると再び悟と離れた。ようやく正装から解放されるだろうと思ったが果たしてこれで帰宅で良いのだろうかと首を傾げている間に立派な羽衣や装飾品をお手伝いさんたちが外していった。
「こちらで湯浴みを」
お風呂?と驚くが言われてみれば化粧も髪型も決して現代らしいものではなかった。ご近所さんに見られたら二度見どころではないと夢主は苦笑いした。
「湯浴みが終わりましたら更に奥に進まれると沐浴の間がございます。そちらで体を清められて下さい。」
沐浴?体を清める?生まれて来て一度も体験した事もなければ口にした事もない。用意されたお風呂は湯加減も最高だった。次の場所へ向かう際、夢主は思わず立ち止まった。沐浴は外に出た先にあるらしいのだ。事前に渡されたあまりにも心許ないまるで生春巻きのライスペーパーのような薄い羽衣を身につけた。完全に地肌が透けているが誰も見ていないだろうと外へ出た。自然の中に美しい泉があり夢主もそこが沐浴の間だと分かった。
『つ、冷たい。』
先程のお風呂と比べてしまうとどうしても冷たく感じるが意を決してつま先を入れ体を埋めていった。たまに鳥や木々の揺れる音がして何だか本当に心や体が清められているように錯覚した。
『傑と硝子もは悟の家の事どこまで知ってるんだろ?月曜日話しても絶対信じてもらえないだろうな。』
沐浴を終えて脱衣所に戻るとお手伝いさんたちが真っ白な襦袢を着せた。裸の状態を恥ずかしがる間も無く静かに施されて行くので夢主も少し慣れてしまった。着付けが終わると先程のような足袋はなく裸足のまま次の場所へ案内された。
「夢主さま、ここから先は私どもは入る事は許されておりませんので、」
お手伝いさんたちは頭を下げ立ち去り夢主は一人にされてしまった。目の前は蓮の花が浮く池、そして一本の赤い橋がかかった先に和風な建物。あの終わりの見えない塀を見た時に広い家だと理解はしていたが池に囲まれた神殿のようなものがまさかこの建物の中にあるなど想像も出来なかった。この橋を渡った先に悟がいるのだろう。
沐浴、体を清める。
裸足、他の誰にも入れない場所。
ここへ来てから異様な雰囲気に流されてただただ素直に従って来たがこの橋を渡る事だけ何故だか躊躇した。沐浴の間に向かう際の恥じらいとは桁違いだ。
"「夢主さま、大変美しい髪でございます。」"
先程言われた言葉を思い出す。毛先を手入れして髪も染めずに髪を長く伸ばしたのは悟のアドバイスだし肌も爪も最高級のお店で継続的にケア出来たのも全て悟のおかげだ。全て今日の為に恩を着せて来たと言うのだろうか。
自分は今何をさせられている?
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そこは二人きりの空間、ならば次こそは悟に聞いてみようと夢主は一歩一歩と橋を渡っていく。その間ずっと背後からプレッシャーがかかるのだ。先程塀の向こうから嫌ごとを言っていた仮面の男たちの空気を感じ思わず早足になった。ようやく橋を渡り切ると深呼吸をして襖の前に立つ。
『悟』
「俺も儀式が全部終わった。入れよ。」
ゆっくりと襖を開けると淡い灯籠の光に照らされて寝具が一式だけ敷かれていた。布団の上で胡座をかいた悟は夢主と同じように真っ白な衣を身につけていた。
「こちらへ」
オドオドしながら背を向け襖を閉めていると
『きゃっ』
「緊張し過ぎ」
いつの間にか背後に立っていた悟が手早く襖を閉めて夢主を布団の上に押し倒してクスクス笑っている。
『ちょっと、笑わないでよ、何がなんだか、、わからない。恋人のフリをするにもこれは限度が、、ある、、』
夢主は悟の水色の瞳を見つめながら涙を流していた。
「どうして泣くんだ?」
悟は優しく微笑んで夢主の涙を拭った。
『悟、、神様、、みたいに、、綺麗で』
問い詰めたい事は山ほどあるのに互いの儀式の影響なのか何なのか分からないが夢主には悟があまりにも美しく見えていた。薄暗い部屋の中なのにその水色の瞳が光って見えるのだ。いつも学校で会うから綺麗な顔をしているのは知っているのにその纏う空気も何もかもが神々しく涙が止まらない。
なんて美しいのだろう。
この世のものとは思えない。
「はは・・・そこはねもうすじゃねーのかよ。」
『そんなふざけたものじゃない・・』
「お前が言い出したくせに」
『ご、ごめん。』
「良いよ。間違えてないから。」
『え?』
「俺はねもうすだから。」
『なに、言ってるの?』
「ただの金持ちの坊ちゃんがあげる神前式なんかじゃないからな。」
『神前式・・・やっぱりあれってそうだったんだ。え?でもそうじゃないってどう言うこと?』
「お前に崇められると心地が良かったんだ。」
『は、はぁ?いやっ、、』
悟が夢主の襦袢の合わせを開くと首筋に舌を這わせた。悟の生暖かい舌の感覚に夢主は鳥肌が立った。
『や、やめてよ悟。』
「だからさ〜まじでネ、申なんだよ。」
『ふざけないで!』
「ふざけてない。お前は今夜俺の子種を受け取るんだ。」
悟は苦笑いしながら夢主の頭を撫でた。子種と言う言葉に夢主は青ざめた。
『じょ、冗談でしょ?』
「一夜孕み」
『はっ...孕む?』
夢主は怖くて震えが止まらない。ただの金持ちの坊ちゃんに嵌められたのならそっちの方がずっと良かった気がして絶望した。嘘だと疑いたいのに悟の瞳が変わらず人間とは思えないほど美しくそして妖しく光るので夢主は夢であって欲しいと願うだけ。
「ごめんな夢主。神様は一夜の目合いで孕ませる事が出来るんだ。それが一夜孕み。だからお前は今夜確実に俺の子を孕む。」
申し訳なさそうな表情をするわりに力強く夢主の手を布団に押し付けた。
『い、いや!助けて!!嘘でしょ?ねぇ?悟!』
「だってお前が僕を崇めたからっ」
『ぼ、僕、、、あなた、、誰なの?』
「だからお前が一番知ってるでしょ?沢山呼んでよ。お前だけの神様になってあげるから、ね?」
神様と人間が目合うと乱れた襦袢に破瓜の痕、そしてその瞬間赤い橋が崩れ落ち神様から寵愛を受けた人間は二度とこちらの世界へ戻れなくなったと言う。
『悟まじねもうす』
君があまりにも無邪気に僕を崇めて笑うから・・・
________________
おまけの簡単な解説
悟/位のたかーーーーい神様
長い年月人間に崇められて来たけど欲に塗れた人間に呆れついには神様に飽きた為人間の姿になって現世で生活を送ってみる。傑や硝子と夢主と出会って面白いなぁと人間の生活に興味を示して好きになる。そんな時に夢主があまりにも欲無く純粋に自分を褒めるので心地良く感じてしまう。「神〜」と言われて一瞬驚いたが冗談だと分かっていても夢主から崇められるのは嫌な気が一切しなかった。この子に本気で崇めて欲しい。この子だけの神様になりたいなぁって恩を着せまくる。良い子の夢主が何か恩返ししたいと言うと予測していたので婚姻を結ぶ際の準備もちゃっかりしていた。(髪の毛やエステの件など)
車内で夢主が寝たのは悟の仕業で現世から離れた場所へ連れて行く為。
お手伝いさんたちは式神。
最初の儀式は神と人を繋ぐ為の儀式。
巫女の舞を悟が穏やかな表情で見つめていたのは祝福の舞なので嬉しくて幸せでたまらなかった。
夢主が沐浴していたのは神様へ身を捧ぐ為体を清めていた。その間悟が行っていた儀式は神様に戻る儀式。
仮面の男たちは長い歴史の中で悟を私利私欲の為に利用しようと崇めていた人間だったモノ。信心深い為、位の高い神様が人間と契ることが許せない。また一人の人間の為だけに力、愛情など神様の全てが捧がれる夢主に嫉妬している。
赤い橋は現世と神殿(悟の神域)を繋ぐもの。橋からは神様が許可したものしか足を踏み入れられない。
夢主が子種を受け取った瞬間に赤い橋は破壊され二度と現世に帰れなくなる。