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    haruka

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    haruka

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    現パロ・新婚シュミドゥの話。前半はドゥちゃんの会社のモブさん目線です。全体的に幻覚強めです。

    kiss and cry  * * *


     このごろ、社長の出社が早い。

     バスの渋滞があまりに嫌になって、思い切ってバスを2本早い時間のものに切り替えた三日前、いつものように出社すると、オフィスにはすでに仕事中の社長の姿があった。
     大通りから少し奥の道に入ったところにある、通りの角の、細長いビルの一室。
     今日も同じ時間に出社すると、窓際の少し大きめのデスクで、社長が淡々とパソコンに向かっていた。ビルの近くのカフェで買ったコーヒーと、甘いポンチュキをデスクの隅に置いて。
     年下の若い学生社長は、こちらの顔を見るなりパソコンから顔を上げ、パッと笑顔を見せた。

    「おはようございます」
    「おはようございます、ドゥラカさん」

     社長は二十歳という年齢もあってか、年上である社員達には名前で呼ぶことを希望していた。その流れで、いまでは社員全員がお互いの名前を自由に呼んでいる。

     部屋の中央には社員用のデスクが4つ並び、ちょうど社長と向かい合う自分の席にバッグを置く。
    「今日もよろしくお願いします!」
     ニコリと笑う社長の声が、なんとなく、いつもよりも弾んでいる気がする。
     もともと活動的な人だが、今日は一段とまなざしにやる気が漲っているように見える。

    「ドゥラカさん、今日も早いですね。いつ来られたんですか?」
    「一時間前くらいかな。しばらくは朝型で頑張ろうかなって」
    「もともと十分に朝型じゃないですか。旦那さんが朝早い方なんですよね?」
    「あー、まぁ、それもあるんですけど」

     少しはにかんだドゥラカは、時々、年相応の学生らしい表情をする。そんなときは、ここがオフィスではなく大学の講義室に居るような気がしてくるのだが。

     しかしながら、彼女には「旦那さん」が居る。

     そう、驚くことに彼女は学生のうちで起業しただけでなく、結婚までしている。
     二十歳になったその日に結婚し、しかもその相手はドゥラカより一回り年上の男性だというのだから、いったい世の中何が起こるかわからない。
     窓際の席でコーヒーを手に取ったドゥラカの左手の薬指には、朝日を反射した指輪が光っている。
     ドゥラカの夫もまた会社を経営していて、夫婦揃って起業家だ。そんな家庭であれば必然的に朝は早いだろう。 

     ノートパソコンを開き、昨日社長から預かった資料をデスクの引き出しから取り出す。
     それからパソコンで今日のスケジュールを確認したのち、改めて社長に声をかけた。

    「ドゥラカさん、今日って商談ありましたっけ?」

     質問すると、ノートパソコン越しにドゥラカがひょいと顔を出した。首をかしげたドゥラカの、後ろでまとめている髪がぴょこんと揺れる。

    「え?今日は無いです」
    「ですよね。ドゥラカさん、今日は半休ですし」
    「何かありましたか?」
    「あぁ、その、……ドゥラカさん、今日はなんだか気合入ってるように見えて。ほら、商談の日は目がキラキラしてるじゃないですか」

     口角が柔らかく上がったまま、ドゥラカが目をぱちぱちと瞬かせた。それからほどなく、照れたように頬に手を当て、少し目を伏せた。

    「……そんなふうに見えてました?」
    「ええ」
    「今日は、……そうですね、久々に家でのんびりできそうなので」

     それでかもしれません、と言ってようやく、ドゥラカは顔を上げた。その頬はまだほんのりと色づいている。

    「ほんと、今日も半休じゃなくて一日休んでもいいくらいですよ。先週まで、忙しすぎでしたよ」
    「そうですね、プロジェクトの見通しが甘かったです。でも、皆さんのおかげで無事やり遂げられました。ありがとうございます」
    「こちらこそ、社長には助けていただきましたよ。ありがとうございます」

     数日前の、社内での打ち上げでの高揚感を思い出す。笑顔の社長に微笑み、再びパソコンの画面へと顔を戻した。

     三ヶ月前、狙っていた大型の案件が同時に二つ決まり、非常にチャレンジングな仕事であった一方で、予想外の忙しさに社内全員が翻弄された。
     特に営業を兼ねているドゥラカは外に出ずっぱりで、オフィスに戻ってからも遅くまで社内業務の確認から顧客への連絡、オンラインミーティングをこなしていた。
     疲労の蓄積が表情にも現れ、一時期はクマも出来ていたし、顔色が冴えないから定期配信の動画の撮影を延期した日もあった。
     忙しさに流される日々だったが、ある時、ドゥラカはプロジェクトの進行に対し大胆な動きを取った。
     社内ミーティングを重ねながら、案件と並行して社内環境と設備の拡充し、社員も一人採用し、いくつかの業務を外部に委託して、無事にプロジェクトが完了したのが先週のことだった。
     その間、ドゥラカには常に社長としてプレッシャーはあっただろうし、家庭での時間が大幅に減ったのはストレスだったに違いない。
     普段から「お金も仕事も大好きです!」と野心をオープンにしているが、とはいえ、なんといっても彼女は新婚なのだ。

     メールをチェックしながら、ふと、前にドゥラカの夫と会った日のことを思い出す。

     彼女の夫は、一目見たらなかなか忘れられない風貌で、白いスーツにピンと伸びた髭が印象的な男だった。

     社長には申し訳ないが、社員同士の雑談で毎回話題に上っていたのは、ドゥラカの結婚相手に関することだった。
     聡明で行動力の塊のようなドゥラカが、結婚を決めた男はどんな人物なのか。
     彼女の夫の会社のホームページやSNSから伺える断片的な情報から想像を膨らませて話すのが、ある時期、社員たちの娯楽になっていた。
     本人たちが幸せならいいだろう、という前提はあるものの、それはそれとして、三十代の男性が二十歳の学生であるドゥラカと結婚するのはどういうつもりなのか、などと彼女の身内になったような気で話もしていた。
     また、事情も何も知らない無関係の人から見れば、二人の見た目や年齢のバランスはいささか犯罪的だ。その辺はドゥラカも自覚しているようで、動画撮影の時は指輪を外していたりもする。
     だが、そんな印象も、数ヶ月前に本人がこのオフィスにやってきた事ですっかり消えてしまった。

     ドゥラカの頼みで家から資料を届けにやって来た彼女の夫は、ゆったりとした足取りでオフィスに入ってくると、社員一人一人に、じつに丁寧な挨拶をして回った。

    「どうも、妻がいつもお世話になっています。今後ともよろしく頼みます。あぁ、これを良かったらどうぞ」

     有名な老舗菓子店のギフトセットを手渡され、少し話をしたところで各々が名前を明かすと、彼は社員それぞれに対し、ドゥラカがどのように皆を頼もしく思っているかを話した。
     どうやら、家でドゥラカの話を聞いて社員の名前は覚えたらしい。
     話好きな人だとはドゥラカから聞いていたが、彼の熱弁はしばらく続き、まるで彼と一緒に仕事をしていたとのではと錯覚するくらい、彼は一人一人の貢献がどれだけありがたかったかを褒めちぎった。
     話が終わるころには、社員全員が「社長もいい人だけど、社長の夫もいい人」という共通認識を持つに至った。
     ドゥラカがどれほど自分たちを信頼していて、さらに仕事のこともポジティブに話し合える夫婦であることも判ったし、──時間差で、帰宅後に食べた手土産のお菓子の味も、しっかりと彼への評価に貢献していた。

     しかし、彼のへの驚きはそれだけに留まらなかった。

     ドゥラカの夫は妻に資料を手渡すと、おもむろにバッグから写真立てを取り出し、それを妻のデスクに飾り出した。
    「私も君の写真をデスクに飾っている。君も飾りたまえ」
    「は?ちょっと、勝手にやめてくれますか?しかもなんでアナログ?スマホの画面で十分じゃないですか」
    「パソコンやスマートフォンでは、見る時にいちいち眩しいだろう」
    「私はそんなことないんで、コレはやめてくだい」
    「この前、君はタブレットを見ながら目頭を押さえていただろう」
     それからしばらく続いたやり取りは新婚夫婦というよりむしろ父親と娘のようで、しっかり者である社長の、年相応の顔を初めて見せられ、──社員全員、すっかり下世話な毒気を抜かれてしまった。

     彼が帰ったあと、赤面し居た堪れなさそうにデスクに戻ったドゥラカは、まるで父親への反発を見られた子どものようで可愛らしく、才気溢れる若き社長が身近な存在に感じられたひとときだった。

     そっと、社長のデスクの方を見遣る。

     文句を言っていたが、ドゥラカはあの日から写真立てをデスクに飾ったままでいる。そして、時折穏やかな眼差しで写真を眺めている。
     写真には、不思議なことにドゥラカと夫以外にも男性が二人と、ドゥラカと同い年くらいの女の子が一人映っていた。
     皆が家族みたいに大切な人達なのだと、社長が教えてくれた。
     そろっと、視線をパソコンの画面へと戻す。
     イレギュラーが無ければ、若い社長は今日の午後と、明日の休暇で羽根を伸ばせるだろう。

     あの微笑ましいひとときを思い出す。

     彼との和やかで家庭的な時間が、我らがリーダーを癒してくれることを今から想像した。



      * * *

     

     ふわりと甘酸っぱい香りと、ウォッカのほのかな苦みが口の中に広がる。
     レモンが効いたカクテルはドゥラカのお気に入りで、家でもシュミットがよく作ってくれる。他の酒も好きだが、シュミットが作るこのカクテルがいちばん好きだ。
     美味しい。ドゥラカが呟くと、傍らで本を読むシュミットは少し顔を上げ、得意げな笑みを浮かべた。
     目の前のローテーブルには、シュミットが用意してくれたハムとピエロギがまだ少し残っている。今日はお互いに早く仕事が終わるからと、馴染みのお店からテイクアウトしてくれたものだ。
     各々、帰ってすぐにシャワーを済ませ、夕食を食べたあとは場所をお気に入りのソファへと移す。シュミットはここに座るときはいつも本を読んでいる。
     シュミットは下ろした前髪を少し横に掻き上げた。その視線が再び本のページへと落とされる前に、ドゥラカは空いている手を読みかけの本の上に置いた。

    「む?」
    「シュミットさん」

     そう呼んで、ドゥラカはカクテルを口に含む。

    「なんだ、」

     ね、という低い音はくぐもって、二人の口唇の間から漏れていった。

     無防備な相手にドゥラカはカクテルを口移す。甘い液体のあとに、自分の舌も差し入れた。こく、とシュミットの喉が鳴る。口の中のものを飲み干した男の舌が、今度はドゥラカの舌に絡められた。
     仕掛けたのはこちらだというのに、絡み合う感触に肩が小さく跳ね、グラスを持つ手が震えた。

    「……ん……ッ」

     加えて、相変わらず髭がくすぐったい。
     でも、このひととのキスしか知らないし、くすぐったくなければキスしている感じもしない。
     シュミットの手がドゥラカの背に回る。相手へと引き寄せる動きはなく、ただ大きな手が体を支えている。ドゥラカはゆっくりと口唇を離した。
     は、と小さく息を漏らす。体を離すと、シュミットは少し困ったように眉根を寄せていた。
     この表情は予想外だった。ドゥラカもまた眉をひそめる。

    「……興奮するとこじゃないんですか?」
    「こんなことをどこで覚えてきたのかと呆れている」

     困惑の表情を見せるシュミットに、ドゥラカは内心小さく舌打ちをした。ネットで高評価だった『彼氏をその気にさせるキステクニック』も、個性と髭が尖った夫には効かないようだ。
     だが、キスに応じてくれたから良しとする。
     そう切り替え、ドゥラカはカクテルグラスをローテーブルに置いた。

     本題はここからだ。

    「シュミットさん、それより私、ちゃんとクマ消しましたよ。確認してくれますか?」

     そう言って、ドゥラカは再び自分の顔を相手へと近づけた。
     しかし、本当に目の下の状態を確認してもらいたいわけではない。シュミットも今更こんなことをしなくても、ドゥラカの顔色の良さは判っている。
     だからほんの少し見つめ合ったあとは、もう一度、今度はそっと、シュミットに口付けた。
     本を閉じる音が聞こえて、やがて、大きな手がドゥラカの頬に添えられた。


          *


     事の発端は、一ヶ月前。

     ベッドに並び座ったところで、ドゥラカはシュミットから「君に話がある」と切り出された。

    「君の目の下のクマが消えないうちは、私は君を抱かないでおこうと思う」
    「………ハァ??」

     さっきまでのしっとりとした空気は一気に飛び、ドゥラカは目を丸くした。

    「それ、どういうことですか?」
     困惑するドゥラカを前に、シュミットは「ふむ」と大きく頷いた。

    「まず伝えたいのだが、君への愛が薄れたというわけでは決して無い。むしろ日に日に君への愛は増すばかりだ。だから、私の提案はそうした想いからのものだ。

     ここ数ヶ月の君の疲労困憊ぶりを見ていると、まず君にとって大切なのはまとまった睡眠や休息だと思う。私も心苦しいが、いまは夫の立場からこれが最良ではないかと思っている。

     ドゥラカ君、君が多忙な事はわかっているつもりだ。私も過去に似た経験があった。君たちはまだ若いし有能だ。予想外の状況だろうと気力や体力でカバーし、なんとか事を収めることも出来るだろう。だか、はじめから自分のマンパワーや、無茶をあてにすることは良くない。

     事業長くやるためには、いや、物事を長くやり続けるには、まず健康であることが求められる。体調が良くなれば心は整い、創造性もさらに発揮される。
     そして君は一人で仕事をしているわけではないだろう?社長である君が、まず心身共に健やかであって始めて、社員に良い影響を与えることが出来る。
     君はいま、自分の体調を管理するだけに留まらず、事業を安定的に持続させるために、発想の転換や決断が求められている。だから私は、私なりに君をサポートしたいと思うのだ」

    「……ハァ。……はい」

    (……いつになく長々しい…)

     滔々と正論を説かれたが、ところどころに直接的な愛情表現も入っているから反応に困る。
     とにかく、シュミットなりにドゥラカの体調と仕事の状況を気にかけてくれていることは伝わった。
     言っていることも尤もだ。現在の会社の組織体制では、ドゥラカのコンディションや判断が社内の業務内容を大きく左右する。
     ここ一ヶ月は、家に仕事を持ち込んだことも多かったし、帰宅後にこのソファで横になったら起き上がるのが億劫になり、そんな姿をシュミットに何度か嗜められた。
     だから、このままではよくないと、シュミットも思ったのだろう。
     それはわかる。だけど。

    「……でも、スキンシップが無いってどうなんですか。体の触れ合いはストレス軽減、メンタルにも良いって言うじゃないですか。そんなに極端な事しなくてもいいんじゃないですか」
    「うむ、それも一理ある。ハグは喜んでしよう」
    「キスは?」
    「頬になら」
    「ハァ??」
    「私も耐えねばならんのでね」

    (……耐えられなさそう、とは感じるんだ)

     それはそれで嬉しいと思いつつも、提案そのものは受け入れ難い。けれど、相手の意志も固い。
     ドゥラカが言いあぐねていると、やがて目の前の男はドゥラカの左手を手に取り、うやうやしく口づけた。
     ドゥラカが目を見開く。
     指輪のあたりが髭でくすぐったい。
     次の言葉を見つける前に、シュミットが顔を上げた。

    「私は、君に長く生きて欲しい。可能な限り長い時間を共に過ごし、──そして何度でも、君と素晴らしい朝日を感じたいと思っている」

     ドゥラカは、きゅっと口をつぐんだ。
     それを言われると弱い。
     だってそれは、──シュミットだけでなく「彼」の想いかもしれないから。

     そして、ドゥラカにとっての「彼女」の。

    「……長生きとかそういう考え、二十歳には全ッ然響かないですよ」
    「勿論。私と君の間柄だから言っている」

     微塵の揺らぎもないまっすぐな眼差しに、ドゥラカの胸の奥は揺れ、それから小さくため息をついた。

     ここまで言われたら、やることは決まってしまう。

    「寝ます。おやすみなさい」
    「おやすみ、ドゥラカ君」

     並んで眠りについた翌日から、ドゥラカは行動を起こした。発想を変え、考えつづけ、多くの決断をしやれるだけの事をやった。
     無事にプロジェクトが完了したときは、社員みんなと抱き合って喜んだ。
     その喜びを、分かち合いたいひとがいる。


          *


    「………ぅ、……ん……っ…」

     分厚い舌がドゥラカの口の中を弄る。強引な動きはしないが、ドゥラカの狭い咥内では舌が絡まるだけで息苦しいし、色んなところに舌が擦れて刺激される。
     くすぐったいを、気持ちよさが越えつつある。
     そんな状態で、ドゥラカの頬を撫でていた手は耳に触れ、節くれだったその指が明確な意図を持って耳の端からうなじをなぞりはじめた。
     ドゥラカが思わず肩を竦めた。声を素直に漏らせず身を悶えさせると、口を侵す舌の動きが止み、やがてゆっくりと深い口づけから解放された。

     目を開けると視界が滲んでいた。
     ドゥラカは浅い呼吸をくり返した。何度か瞬くと、やがて視界は晴れ、興奮しているかもよくわからない父親のような眼差しの男の顔が映った。
     ドゥラカは、上目遣いでじっとシュミットを見つめた。

    「お預け、キツかったですからね」
    「うむ、……しかしそこは私も同条件だ」
    「同じじゃない。こっちは何年待ったと思ってるんですか」
    「そこに関しては、私は信念を曲げなくて良かったと思っているよ」

     そう、やっと結婚して、やっといろいろ許されるようになった。
     その矢先にこんなこと、あんまりだ。
     あんまりだから、これからどうにかして欲しい。

     すると、シュミットの手がドゥラカの膝下に回され、ふわりと体が浮かんだ。
     抱き抱えられたドゥラカの額に、シュミットは軽く口づけを落としていった。 
     胸の奥が、甘く締め付けられる。

     “むしろ日に日に君への愛は増すばかりだ”

     急にあの日の言葉が思い出されて、ドゥラカは思わずシュミットの背に手を回した。
     そのままその広い肩に、熱くなってきた顔を埋める。シュミットが歩き出した。
     ふらふらと揺れる足先の浮遊感が心地いい。

    「君はもう少し体重を増やしたまえ。体力がつくぞ」
    「……絶対嫌です」

     何そのアドバイス。内心呟いて、ドゥラカは行く先も、今夜の何もかもをも、シュミットに任せた。





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