Fate /Luxiem此度とある異国の地で行われた聖杯戦争は、魔術協会の手を大いに煩わせるほどイレギュラーに見舞われていた。先ず、魔術師の御三家とも呼ばれるうちのひとつ、Eveland家の一人息子、Ikeが取り寄せた聖遺物によって召喚したサーヴァントが、二人現れたのである。
確かに聖遺物の臍の緒は木箱の中に2つあった。それがまさか、兄弟の由縁を持ったものだとは思わず、Ikeは二人のキャスターと共に此の聖杯戦争を切り抜けて行く事となった。
「ねえ、二人は兄弟なんでしょ?なのに何でShuは人間で、Mystaは半分狐なの?」
夜の街を歩きながら、周囲を警戒している二人に問い掛けるIke。一方は人のなりをしていて、もう一方は橙色の着物を着こなす人のなりをしていながら頭には狐耳、尻にはふさふさの尻尾が生えている。
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