「オレが先に死んだらボリスは耐えられないだろう、夢でよかったな」
+++
夢、という単語が喉を通ってくれないのはなんでだろう。あの細くしろい首を包んだ感触と愛おしさを宿した笑顔が忘れられない。
顔を離すと、ユーリはいつも通りの凛とした涼しい表情で。俺に向かってユーリがあんなやさしく笑うはずないよなって安心したから。やっと、それをするりと飲み込めたんだ。

Toque para pantalla completa (tamaño:1945x1486).Está prohibido volver a publicar