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    殴り書き文章置き場

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    ghostwriter

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    後輩立場を利用するぺごくんと後輩とかころころ変わる顔とかに弱い番長を書きたかった…の供養
    「悠先輩」って……いいよね

    #ぺご番
    hangul

    先輩「色々教えてくれるんでしょ?…先輩…?」

    何がどうしてこうなった?
    現状を説明すると俺、鳴上悠は雨宮蓮に押し倒されているわけで…なぜ。

    「いや、まずなんで俺は押し倒されている?」
    「そりゃ…色々教えてもらおうと?」
    「…疑問を疑問で返すな」
    「あたっ…」

    人当たりのいい笑顔がなんだか少し憎く思わず額を軽く叩く。それでもこの顔にやられてしまっているのは自分でもよく分かっている。

    「そもそもなんでも教えてくれるって言ったのは悠先輩でしょ?」
    「まぁ、言ったな。言ったがそれとこれはどんな関係なんだ」
    「だから、悠先輩のこと…教えてください」

    近づいてくる蓮の顔に思わず自分の顔を背けると耳に吐息と共に熱い言葉を囁かれる。不思議と嫌な気持ちはなく自分の中の熱が上がってくる。

    「蓮…わかった、俺の事教えてやる」

    そう言えば蓮は目元を綻ばせて微笑む。あぁ、その顔はやめてくれ。嬉しそうに笑う顔には弱いんだ。

    「ありがとうございます、悠先輩」
    「…お手柔らかにな」

    ふっと身体の力を抜くと頬に手を添えられ顔が近付いてくる。目の前が蓮の顔でいっぱいになる。ゆっくりと目を閉じると同時に唇に温もりが触れた。触れるだけの唇は次第に遠慮がなくなってくる。最初は閉じている唇を舐めるだけ、でもそれだけでは足りずに唇をこじ開けるかのように舌先が少しずつ唇を割ってくる。

    「ん…っ」
    「…悠さん…口、あけて」

    少しだけ唇が離されると‘先輩’と呼ぶのは辞めたのか懇願するような表情が目に入る。そんな顔に釣られるかのように口を開けると「ありがとう」という言葉と共に塞ぐように唇を再び重ねられる。そして今度は遠慮なく口内へと舌を入れられ舌を絡め取られる。息ごと飲み込まれるような感覚に頭がクラクラしてくる。そんな様子に気付いたのか漸く唇を離された。でも少し寂しさも感じてしまう。

    「は、っ…蓮…」
    「悠さん可愛い…」

    顔を覗かれると親指でそっと目元をなぞられる。少しだけくすぐったい感覚だが指先から伝わる熱がなんだか安心させてくる。おもむろに蓮の手を取るとその手のひらへと唇を落としていく。

    「悠さん…!?」
    「…俺ばかりしてやられるのは悔しいからな」

    そうは言っても自分でもなんでこんな行動をしたかは分からない。おそらくは本能的なものだろう。少しだけ優越感に浸っているのも束の間、両手を指を絡めながら強く握られるとそのまま身動きが取れないように押さえ付けられる。今目に映るのは余裕のない表情の蓮だ。

    「悠さん…もう、俺遠慮しませんからね」
    「あぁ、遠慮せずこい」
    「そういう所…好きです」

    そのまま再び唇を塞がれる。もう心の準備は出来ている。だから…全部ぶつけに来い。全部を受け止めようじゃないか。そんな事を思いながら蓮に身を委ねることにした。
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