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    愛と平和が好き。只今ブレトワ推し。二次創作の小説を書きます。

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    新作。ブレとトワの夜の営みについてインタビューするソラさんの巻。

    ブレ→一人称はおれ。トワのことを、リンク、と呼ぶ。十七才。

    トワ→一人称はオレ。ブレのことを、リンク君、と呼ぶ。十六才。性格は温和。天気病という病を患っている。

    ソラ→スカイウォードソードの主人公リンク。十八才くらい。

    舞台はトワの方のハイラルです。

    #ブレトワ
    bretwa

    ソラさんがやってきた!3「いやぁ、また来ちゃったよ〜!もはや君達に会うのは僕の趣味になりつつあるね!今日はあるテーマを持って来ましたっ!!」

    やって来たのは毎度お馴染みソラさんだ。
    彼は勇者業はどうした、なんでこんなにこっちの世界にやって来る余裕がある?暇なのか?
    と思いながらも、こちらもお馴染みの怪訝な顔を向けながら、とりあえず邪険にも出来ずに、我が家のリビングでソラさんにお茶を出す。

    「ソラさん、来て下さったんですね」

    リンクが二階からおりてきて、柔らかな笑みをソラさんに向けて言った。
    ソラさんはおれの出したお茶を一口飲んで、顔を上げ、
    「やあトワ!久し振りだね、会いたかったよ、再会のハグしとこうかっ?」
    と言うものだから、おれはすかさず、
    「いや、そんなもの要りませんから」
    と阻止した。

    おれもリンクもソラさんの座る食卓の向かいに座った。
    「なんなんですか、さっき言ってた“テーマ”って」
    おれが訊くと、ソラさんはお茶の入ったコップをテーブルに置き、瞳を輝かせてこう言った。
    「ふっふっふ。訊きたい?じゃあ遠慮なく言わせてもらおう!それとはだね、」
    「はあ」
    「ズバリ!ふたりの夜の営みについてインタビューをしに来ましたァ!!!」


    ……間。


    「……は……?………なんすか、ソレ??」
    塩な対応のおれ。
    一方リンクは、盛大に「えっ?!?!」とリアクションを取り、目の前のソラさんを喜ばせてしまっている。
    「いやね、実はずーっと興味あったんだよ、僕。ふたりは男同士だし、どっちがどうなのかとかも気になるけど、このトワを見てよ!優しいトワが夜のエッ◯でどう豹変するのか!これ訊きたいじゃない?!」
    「も、なんなんすかソラさん。言っときますけど、リンクは恥ずかしがってそんなこと喋りはしませんからね」
    キッパリと言い放つと、ソラさんは、
    「そこを訊き出すのが今日の面白いところなんだよっ!っく〜!燃える〜ぅ!!勇者の血が騒ぐぅ〜!!」
    あんた、勇者の使い道盛大に間違ってんよ。
    ソラさんは両手を伸ばしてテーブルの上のリンクの手を握った。
    途端、おれの眉間に皺が寄る。
    「じゃあよし、トワ!まずは、トワは受け身なのかな?それとも攻め側なのかな?」
    「ぇッ……!!!」
    案の定、リンクは顔を耳まで赤くして困惑している。
    ソラさんのこれから言わんとすることをなんとなく予測しておれは目が据わる。
    「ま、でも、大体分かるよ、これまでブレに訊いてきた事柄を思い返すと……、トワはきっと受け身だね」
    「じゃ訊くなーー」
    棒読み、おれ。
    「ん〜…ブレはトワへの愛が凄まじ過ぎて、エッ◯激しそうだもんなぁ…大丈夫トワ?お尻痛くならない?」
    「…っ…、ぁ…、ぇ…えと……っ、!」
    「あのですねソラさん。おれだってちゃんとリンクのこと愛してるんですから、いつも彼の身体のことを気遣いますよ」
    おれがそう言うと、隣に座るリンクは、随分溜めた後、急に、
    「………ぁの…、は、恥ずかしいんです、けど、……リンク君時々……いや結構………は、ハゲシイんです…………」
    と恥じらいながらも答えた。その言葉に「「え」」と固まるおれとソラさん。
    「ッリンク、そ…、嫌?!嫌だった??!おれが激しいの??!」
    思わず慌てて訊き返すと、リンクは。
    「えっ、あ、ぅんと、ちゃんと、嬉しい…。嫌…っていうか……毎回凄いなって…、思っちゃって…」
    「毎回…」
    そしてこう呟いたのはソラさんだ。
    ソラさんは労うように、リンクの手を更にぎゅっと強く握った。
    「大丈夫トワ?無理はよくない、いくら愛のためとは言っても我慢しないで断ることも大事だよ、うん」
    「ソラさんその手そろそろ離しませんか」
    見兼ねて横からおれが口を挟む。
    「え〜…トワの手気持ちいいのにィ…」
    「子供か」←ブレ。
    「それはそうとさ、」
    言われた通りにパッと手を離したソラさんは、おれの方に向き直った。
    「君達どのくらいの頻度でいたすわけ??」
    また爆弾を。するとリンクは真っ赤になったまま縮こまり、おれは更に眉間に深い皺を寄せた。
    「プライベートですよ、そこは」
    とは言ったものの、今更である。
    ソラさんは顎に手を当てて、唸った。
    「ブレのことだから、下手したら毎夜……?」
    クソ真面目な顔で言うことではない。
    「あの、ソラさん、リンクは一応体調の善し悪しがありますから、そんな頻繁には出来ませんよ」
    おれが助言すると、
    「あっ、そっか。その辺大変だよねぇ、益々トワの身体が心配だよ。因みに一度のエッ◯で何回しますか?」
    「……………。」←ブレ。
    だから、完全にプライベートだっての。
    おれが黙っていると、ソラさんは身体の向きを再びリンクに向けた。どうやら標準を変えたらしい。
    「何回いく?トワ?」
    うおおぉ…。露骨すぎるってソレ。
    リンクは相変わらずトマトみたいに真っ赤な顔をしたまま、少し黙って、けれど律儀な性格がゆえに、真面目にこう答える。
    「…オレ、体力落ちてるから……あまり、たくさんはリンク君のこと喜ばせてあげられなくて……っ」
    キュンッ。
    やば、場違いだが、おれのために健気な発言をする真っ赤なリンクに惚れる。かわいい。それこそ抱きたくなってくる。
    「そっか。じゃ二、三回ってところかな?アレは?連続イキ出来ちゃったりする??」
    …ビキッ。
    今度はおれのこめかみに青筋が浮かび上がる。
    「ソラさーん……」
    圧をかけると、しかしソラさんは、
    「あ、でも、ブレにそんな技術ないかなぁ?」
    と言うものだから、ついおれはカッとなって、
    「…ッなにをぉっっ!!出来ますよッソレくらいっ!!リンクに連続イキさせられますし、おれっ!!!」
    売られた言葉を買ってしまった。
    言ってしまった後に、やっちまった…と思うのだった。
    ソラさんの瞳が再び煌めいた。
    「おおーーッ!!!ブレそれホントォっ?!すごいやるじゃんっいやその前にトワの身体もすごいじゃんかっ!!」
    隣を見ると、もはや目も当てられないほど、リンクの顔は真っ赤になり散らかしている。
    「他にどんな技術がっ?!っていうかトワは今、後ろで感じられる身体なの?!そんなに開発進んでるんだっ?!えットワは普段大人しいけど、エッ◯の時はいっぱい喘いじゃうタイプっ?!!」
    矢継ぎ早に質問が飛び出す。なんだどうした、水を得た魚のようになってるぞ、ソラさん。
    だがしかし、これ以上ウブなリンクを苦しめる訳にはいかない。
    おれはガタンッと椅子から立ち上がった。
    「あーーーーッッ!!!やめだやめやめ!!!ソラさんストーーーップ!!!!」
    大声で言うと、ソラさんは一瞬だけきょとんとした顔をして動きと言葉を止めた。だが、その後すぐに、
    「ちょっと待ってブレっ、これだけは訊きたいっっ、トワさぁ、ブレとエッ◯してちゃんと気持ちいいっ??」
    「うおいっソラさんッ!!!」
    これだ。とりあえず、デリカシーの欠片もクソもないな、この人、と思っておいた。
    もはやそうして呆れるおれの隣で、リンクは最後に力を振り絞って、小声でこう答えたのだった。

    「………、その………、その………、ち、…ちゃんと、……き、……きもちぃです…っ。」

    状況はさておき、恥じらいながらおれとの感想を述べるリンクの姿には、いささか、いや結構に萌えたおれである。

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    PASTトワが嫉妬に似た気持ちに戸惑うお話。

    ブレ→一人称はおれ。トワのことを、リンク、と呼ぶ。十七才。

    トワ→一人称はオレ。ブレのことを、リンク君、と呼ぶ。十六才。性格は温和。天気病という病を患っている。


    天気病→湿度や気圧によって身体に影響を受ける病気。身体と同じほど、精神にも揺らぎをきたす病。

    舞台はトワの方のハイラルです。
    白い花眠っていた。夢を見ていた。
    大切で大好きな人が、見知らぬ誰かと連れ立っていく姿を見る。なんてことのない風景とばかり思っていたのに、夢の中でオレは、息が苦しくなるほど胸が痛かった。嫉妬したことはなかったのに、一体。この感情は―。


    目覚めて、目尻に涙が溜まっていることに気付く。オレは悲しかったのか。よく分からない心境のまま隣を見ると、いつも隣に眠る彼はもう任務に出掛けてそこにはいなかった。それが、夢の中の光景に重なって、無性に悲しさを煽った。

    嫉妬。いや、なんだか微妙に異なる気もする。オレはいつも、例え怒り等を感じたとして、それが通り越して悲しみに直結しやすい質だ。だから多分、あの光景を見てなにかを感じて、またそうして通り越して悲しくなって涙が出たに違いない。
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    トワ→一人称はオレ。ブレのことを、リンク君、と呼ぶ。十六才。性格は温和。天気病という病を患っている。


    天気病→湿度や気圧によって身体に影響を受ける病気。身体と同じほど、精神にも揺らぎをきたす病。


    舞台はトワの方のハイラルです。
    花かんむり麗らかな日和。小さな花が咲く樹の下で野原に群生する白い花々が風に揺れる姿を眺めた。
    おれ達が暮らす村の外にあるちょっとした野原に、ピクニックと称してリンクとふたり、やって来ていた。今は平和なこのハイラルでこうしてふたりで過ごすのはおれの夢でもあった。
    籠に入れて持ってきたサンドイッチとリンゴジュースをのんびり飲食しながらのどかな景色を心ゆくまで楽しむ。小鳥がどこかでさえすり、風が草木を撫でる音が耳を癒してゆく。
    陽光はあたたかいが風は少し肌寒く、体調が万全でないリンクは肩にショールをかけて景色を眺めていた。
    「あの花」
    静かにリンクが言った。
    「故郷の森にも咲いてた。なんだか懐かしい」
    おれは口に入れていたサンドイッチの欠片を飲み込んで、手についた屑をパンパンとはたくと、しばしその群生した白い花々を見つめた。
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    PASTトワが嫉妬に似た気持ちに戸惑うお話。

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    トワ→一人称はオレ。ブレのことを、リンク君、と呼ぶ。十六才。性格は温和。天気病という病を患っている。


    天気病→湿度や気圧によって身体に影響を受ける病気。身体と同じほど、精神にも揺らぎをきたす病。

    舞台はトワの方のハイラルです。
    白い花眠っていた。夢を見ていた。
    大切で大好きな人が、見知らぬ誰かと連れ立っていく姿を見る。なんてことのない風景とばかり思っていたのに、夢の中でオレは、息が苦しくなるほど胸が痛かった。嫉妬したことはなかったのに、一体。この感情は―。


    目覚めて、目尻に涙が溜まっていることに気付く。オレは悲しかったのか。よく分からない心境のまま隣を見ると、いつも隣に眠る彼はもう任務に出掛けてそこにはいなかった。それが、夢の中の光景に重なって、無性に悲しさを煽った。

    嫉妬。いや、なんだか微妙に異なる気もする。オレはいつも、例え怒り等を感じたとして、それが通り越して悲しみに直結しやすい質だ。だから多分、あの光景を見てなにかを感じて、またそうして通り越して悲しくなって涙が出たに違いない。
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