すでに亡き彼方より突然のことだった。朝のブリーフィング中の管制室にけたたましい警報が鳴り響いた。
「キャプテンキャプテン〜!7時の方向に巨大な魔力反応〜!ものすごいスピードでこっちに突っ込んでくるよ〜!(泣)」
「映像、出せるか!?」
「だめ〜!早すぎてカメラで追い切れない〜!衝突まであと10秒〜!(泣)」
まさかオルガマリー!?それとも新たな敵!?と騒然となる管制室だが、残り10秒で出来ることなんて、敵襲に備えろと全艦に命令するくらい。それを聞いた、現在艦内にて現界しているサーヴァント達が戦闘態勢に入った次の瞬間、ストームボーダーに轟音と衝撃が響き渡った。
「損害を報告!」
「まずいぞ!ストームボーダーの後方隔壁に大きな穴が開いてる!魔力反応は...動力炉付近だ!」
「うわぁ〜ん!!解析結果出たけど、これサーヴァントだよ〜!(泣)」
「サーヴァントだとぉ!しかも侵入されているではないか!!...まて、動力炉?ま、まさか...」
ゴルドルフが青ざめた途端、また轟音と衝撃。しかも管制室の電気が一斉に落ちた。動力炉が停止したのだ。
「ぐっ...!非常電源に切り替え!」
非常電源に切り替わるが、正直いって心許ないものである。そこにネモ・エンジンから通信が入る。
『こちら機関室だ!ちくしょう、動力炉がやられた!現在緊急停止中!これじゃあと10分も飛べやしないぞ!この野郎ぜってぇ許さ...え?』
「どうした、エンジン!応答せよ!」
『は?...なんで...なんで、あんたが...』
通信が途絶えた。
「行こう!マシュ!」
「はい!マスター!」
「あ、ちょっと藤丸君!」
仲間が危ない。そんな状況に陥ったら飛び出さずにはいられないのが藤丸立香である。オルテナウスに換装したマシュを連れて、警報が鳴り響く艦内を走る。
『まずいわ!魔力供給が激減してる!このままじゃ現界を維持するので精一杯なのだわ!』
『動けるサーヴァントは侵入者の排除に向かえ!藤丸とマシュが加勢するはずだ!』
ランサーのエレシュキガルとネモが艦内放送で叫ぶ。エレシュキガルは食堂にいたサーヴァントで、食堂にある緊急連絡用の無線を使っているようだった。
「急ごう!」
「はい!」
機関室にたどり着いた二人は、そこに広がる光景に目を見開いた。
ネモ・エンジンは頭から血を流して倒れていて、その挙句に先行していたはずのサーヴァント達が退去させられていたのだ。その中で、ただ一騎、戦い続けているサーヴァントがいた。
シャルルマーニュ。このカルデアの最高戦力である。だが、動力炉の停止により魔力供給が激減した今、もう現界を維持するので精一杯の様子だった。
「セイバー、お待たせ!後は任せて!」
「マシュ・キリエライト、戦闘態勢に移行します!」
「来るな!」
しかし、シャルルは二人を拒絶した。
「え、」
「あいつの..."俺"の狙いはあんただ!」
「それは、どういう...」
そこにいる敵を見て、二人は驚愕した。
「あれ、は...シャル?」
それは、シャルルによく似た...いや、そっくりそのままのサーヴァントだった。強いて違うところをあげるとすれば、あちらの方はあちこち傷だらけで、ぼろぼろの霊衣をまとっていて、全く光のない目をしていることくらいか。
「霊基パターン、ほとんど一致しています。あそこにいるのはシャルルマーニュさんです!こんな、ことって...」
(...あのシャルルマーニュ、一瞬、泣きそうな顔をした?)
あちらのサーヴァントが口を開く。
「許さない」
「藤丸立香を食い潰す全てを許さない」
「お前たちの生還は叶わない」
「諸共に死ぬがいい」
冷徹に言い放ったサーヴァントは、猛然と飛びかかった。シャルルが応戦するが、魔力供給を失い弱体化した身では相手にならず、マシュも呆気なく昏倒させられた。立香は簡易召喚をしようとするが、魔力...つまりストームボーダーの電力に全く余裕が無い影響で、リソース不足により召喚は叶わなかった。体術で抗おうとする立香だが、サーヴァントの身体能力に及ぶはずがなく。
「ごめんな。今から痛いことをする」
とても悲しそうな顔をしたサーヴァントは立香の腹を膝で蹴り上げた。きつい一撃を受けた立香はもう動けない。
「やめ、ろ...!マスター!」
手を伸ばすシャルルを一瞥したサーヴァントは、立香を担ぎあげ、何処かへと立ち去ってしまった。
サーヴァントは、白紙化地球上の遺留物のうち、比較的建物としての形を残しているものの中に立香を連れてきた。真っ白なソファにそっと立香を座らせてやる。
「痛めつけてすまなかった。二度とあんなことはしない。絶対にだ」
「...」
納刀された聖剣を腰から外し、ソファの手の届かない位置に立てかけた。本当に攻撃の意思は無いらしい。そして懐から何かを取りだした。一回分しかない包帯だ。それを片手にサーヴァントが立香に手を伸ばすが、立香はそれを制止する。
「何をする気だ」
「あんたの古傷の手当をしたい」
「は...?」
「信じられないだろうけど...本当だ」
彼が持っている包帯は、傷の治癒を促進する魔術が施されたもので、アスクレピオス特製のものだという。
「...いい。君が使えばいいだろ。傷だらけなんだし」
「...頼む。やらせてくれ」
「え、ちょっと」
なんと、サーヴァントは深々と頭を下げた。
「待って、顔をあげてよ」
「...」
「〜!!あぁもうわかった!わかったよ!一箇所だけだからな!」
「!...ありがとう!」
顔を輝かせる姿は、立香の知るシャルルとまったく同じで、立香は押し黙るしかなかった。
サーヴァントは、立香の礼装をまくって左手首を顕にした。そこには、活性アンプルの注射痕がいくつも残されていた。なにせ医療知識のない素人が打ったものだから、針が刺さった場所は黒く染まり、その周辺はまるでムカデに這われたかのように赤く腫れ上がっていて非常にグロテスクだ。サーヴァントはそれらを覆い隠すように包帯を巻こうとする...が、とてもぎこちない。というか下手くそだ。失敗してはやり直しを繰り返している。
見かねた立香が声をかけた。
「...君、包帯の巻き方知らないだろ」
「........仰る通りです」
やれやれとため息をついた立香は、
「貸して。教えるから」
目の前にいるのは、ストームボーダーを襲撃し、自分を誘拐した敵だというのに、立香は彼に包帯の巻き方を実演形式で教えてやっていた。彼はすぐに要領を掴み、立香の古傷を清潔な白で丁寧に覆い隠した。とても真剣な目で、とても慎重な手つきで。
「...よし。キツくないか?」
「大丈夫」
「ん、よかった」
「...ありがとう」
「はは、なんだよ。律儀だなぁあんた」
無邪気に笑う姿は、やはり、立香の知るシャルルその人で、頭が混乱しそうだった。疑問符が止まらない立香に、サーヴァントは、どこか切なげな顔をする。
「...俺の馬鹿に付き合わせてすまなかった。もう俺は...あんたには、何もしない。安心してくれ」
「...」
ほんの少しだけ声を震わせたサーヴァントは、立香の包帯で覆われた手首から、手を離した。
その瞬間だった。立香の意識が何かに引き込まれた。
(...え?)
ふと気がつくと、立香はシャドウボーダーの中に立っていた。ガタガタと激しく揺れる車内で、よく見知った人達が、何かを取り囲んで何かしている様子だった。その中にシャルルマーニュもいた。何かの...誰かの手を握って叫んでいる。けれど、まるで耳栓をされたかのように耳が詰まっていて、よく聞こえない。
(あの、)
声をかけようと彼らに近づいて、彼らが取り囲んでいる誰かを見た瞬間、あまりの衝撃に言葉を失った。
そこにあったのは、まるでミイラのように干からびた、極地用カルデア制服をまとった藤丸立香の死体だった。
「...まる、おーい、藤丸」
はっと意識が戻る。眼前にはあのサーヴァント。
「急にぼんやりしてどうしたんだ?まさか、具合が悪いのか?」
「...いや...」
夢を介したサーヴァントの記憶への接続...レムレム状態になっていたらしい。
「...レムレムしてた」
「あぁ、レムレムか。それならしょうがないな。なにか見えたのかい?」
「...干からびたオレの死体」
「...!」
「その場には君もいて、死体のオレの手を握ってた。だから、きっとあれは、君の記憶だ。君は...違う世界から来たシャルルマーニュなんだね」
「........あぁ、そうだ」
シャルルマーニュは、唇を震わせながら、肯定した。
シャルルマーニュは、藤丸立香の死によって剪定事象となった世界から、シャルぐだ♂カルデアの世界に転がり落ちてきたサーヴァントだった。その剪定事象の世界はシャルぐだ♂カルデアの世界とよく似ていて、このシャルルマーニュもそこのカルデアの最高戦力であり...そちらの藤丸立香とは、両片思いの間柄だった(互いに、好きなのは自分だけだと思い込んでいた)。
彼がいた世界のカルデアは南米異聞帯の攻略中であり、さらに言えばORT総力戦の真っ只中だった。ORTにダメージを与えるためシャルルマーニュは召喚されたが、それを最後に藤丸立香は事切れた。
度重なる召喚による負担と、大量に打った活性アンプルの副作用が、彼の命を握り潰した。
動ける者達が必死に心肺蘇生を行うが、藤丸立香の心拍は戻らなかった。そればかりか、彼の体はどんどん干からびてミイラのようになっていった。
シャルルマーニュはその場にいた。マスターの死によって契約が切れ、要石を失ったことで退去が始まった霊基では、干からびていく彼の手を握って、皮膚接触による魔力供給で蘇生を試みることしかできなかった。もうそこに彼の命はないことなんて、シャルルマーニュ自身がよくわかっていたのだとしても。やがて彼の両手が消えて、手を握ることもできなくなった瞬間、世界の何もかもがひっくり返った。運転手ーゴルドルフと、シャドウボーダーの護衛をしていたマシュの動揺で、空想樹の種子の突撃を回避できなかったのだ。めちゃくちゃになる中で、シャルルマーニュは藤丸立香の名を叫んだ。
その時、シャドウボーダーとストームボーダーにそれぞれ保管されていた聖杯が連鎖的に起動した。聖杯の力は、シャルルマーニュの霊基を安定させ、世界の壁を越えさせた。強引な転移だったからか、まるでヤスリにかけられたかのように、彼の霊基は傷だらけになった。
そうして放り出されたのが、シャルぐだ♂カルデアの世界だった。
シャルルマーニュは、剪定事象から転移してきた時のことをかいつまんで話した。あの世界の藤丸立香に片思いをしていたことは伏せたまま。
「この包帯はいつの間にか持っていたものだ。もしかしたら、聖杯が気を利かせてくれたのかもな」
「...シャルルマーニュ」
「余計なものを背負わせちまったな。どうか気にしないでくれ。そして忘れてくれ」
その時、立香の通信機に通信が入った。
『やった!ようやく通じた!藤丸君!聞こえるかい!?藤丸君!』
「ダ・ヴィンチちゃん!はい!聞こえてます!」
立香の顔が綻んだ。立香の無事を喜んだダ・ヴィンチは、カルデアのメンバーは全員無事であること、今そちらに向かっていることを伝え、通信を切った。
「いいタイミングだ」
シャルルマーニュは立ち上がると、聖剣を再び腰にさした。
「驚かないんだね」
「ストームボーダーはククルカンの一撃を受けても再起したんだ。あれしきのことで轟沈するはずがないさ」
立香に背を向けたシャルルマーニュが問うた。
「...なぁ。この世界の"俺"と、あんたは、どんな関係なんだ?」
「...恋人として付き合ってる」
「...。そっか」
シャルルマーニュはそれっきり何も言うことはなく、一人建物の外に出ていった。立香もまた何も言えず、ただ見送ることしかできなかった。
シャルルマーニュの襲撃を受けた後、ストームボーダーは不時着に成功。シャドウボーダーを出して、立香の通信機が発している位置情報を頼りに全速力で向かっていた。エレシュキガルが(日課で)槍檻に溜め込んでいた魔力と、シャドウボーダーで発電した電力を魔力に変換したもので、サーヴァント...エレシュキガルとシャルルの現界を保ち、そして復帰したマシュの3騎で出撃する。支援役兼仮のマスターとしてカドックが就いた。目的はもちろん、シャルルマーニュを倒し、立香を救出すること。
機関室で戦ったシャルルの証言と解析結果から、あのシャルルマーニュは剪定事象からやってきたサーヴァントであることは把握済だ。何らかの理由で現界を維持していることから、聖杯を所持している可能性も念頭に置いている。激しい戦闘になることも想定内。緊張感に包まれているシャドウボーダーは、やがて目的地にたどり着いた。
「おーい!」
「先輩!!」
なんと立香が建物の中から飛び出してきた。戦闘員達が彼を迎えに走る。
「マスター!怪我はない!?あいつに何もされてない!?」
「大丈夫だよエレシュキガル。皆来てくれたんだね」
「あぁ。できれば他の連中も連れてきたかったんだがな」
「...全員構えろ。王のお出ましだ」
建物から、ゆらりと彼が姿を現した。サーヴァント達やカドックが戦闘態勢に入る。
「待って。彼と話をさせてほしい」
彼らを制した立香が一歩前に出た。
「シャルルマーニュ。他に道はない?」
「ない。言ったはずだ。お前を食い潰す全てを許さない、と」
「...そうか」
結論からいえば、戦いはカルデア側の勝利で終わった。エレシュキガルの宝具による地形の冥界化と支援、マシュとシャルルの猛攻の前に、シャルルマーニュはついに膝をついた。トドメを刺したのはシャルルで、彼は宝具でもってシャルルマーニュの霊核を砕いた。
この戦いの最中、シャルルマーニュは宝具を解放しなかったし、シャルルよりも遥かに打たれ弱くなっていた。それは、彼自身のスキル...王道踏破のデメリットによるものだった。それでも彼は激昂し、叫んだ。何でもない1人の少年が、世界なんてあまりにも大きなモノを背負わされ、歩かされて、その果てに報われることなく命を落としたという、理不尽への怒りと嘆きを。
霊核を砕かれたことで、シャルルマーニュは退去ーいや、剪定事象からやってきた彼は、退去ではなく消滅することになる。この世界に転移してきた時点で、もう彼に還る場所なんてなかったのだ。
「シャル」
「あぁ。ここで待ってるぜ」
「うん。ありがとう」
倒れ伏し、ただ消滅を待つばかりのシャルルマーニュの傍に立香が歩み寄る。マシュが慌てて止めに行こうとしたが、シャルルはそれを制した。
「...どうしたんだい、藤丸。あんたの居場所はここじゃないぞ」
腰を下ろした立香を窘めるシャルルマーニュだが、立香は聞こうとしない。
「君をひとりぼっちにしたくなくて」
「...」
「シャルルマーニュ。さっき、君は、オレを食い潰す全てを許さないって言ったけど...その中には、君自身も含まれていた、のかな」
彼は目を背け、唇を噛んだ。
「君は、自分のことを...かっこ悪いと思ってる?」
立香の問いかけで、シャルルマーニュの中の感情が決壊した。
「思ってるに決まってるだろ...!こんなの、ただの自己満足だ!八つ当たりだ!あんたの傷を手当したって、感情のままに剣を振るったって、何も、何も...!!」
「...」
「俺は立香を救えなかった!救えなかったんだ!ちくしょう、ちくしょう...!!」
立香が、シャルルマーニュの右手を取る。目を見開く彼に、立香は切なげに微笑んだ。
「これは代弁だよ。きっと、そっちの世界のオレも同じことを言うだろうから」
彼の手をしっかりと握って、立香は言った。
「君を許すよ」
「...なんで...っ!」
「君は、"オレ"の死を悲しんでくれた。理不尽だって怒ってくれたから」
「...っ、ぅ、...」
シャルルマーニュの大きな目から、大粒の涙がぼろぼろとこぼれ落ちる。消えかけている左腕で自身の顔を隠すが、なまじ消滅しかけているせいで隠しきれていない。
「くそっ...人が良すぎるだろ...」
「よく言われる」
「...ははっ...は...やっぱり...あんたは、あんただ...なぁ...」
立香の手の中から、シャルルマーニュの手が消える。そしてそこにはもう、何も残っていなかった。
「おかえり、立香」
「...ただいま」
「立香、その手首は...」
「うん。シャルルマーニュがやってくれたんだ。向こうのアスクレピオス特製の包帯で、傷の治りを早める魔術がかかってるんだって。でも、あいつ...包帯の巻き方、知らなくて、さ、下手くそでさ、だから、おれが、おしえてやって.......っ」
それ以上喋れなくなってしまった立香を、シャルルは力強く抱きしめた。
剪定事象のシャルルマーニュ
人類最後のマスター、藤丸立香の死によって剪定事象となった世界から転移した(させられた)サーヴァント。複製ではなく誰かが化けているわけでもない、正真正銘、その世界に召喚されたシャルルマーニュである。レベル120、宝具5、全コマンドカード強化済み、スキルマ、フォウマ...と可能な限りの強化を受けていて、剪定事象のカルデアにおける最高戦力として活躍していた。一方で絆レベルは9で止まっている(シャルぐだ♂カルデアのシャルルは絆レベル15)。
自身がいた世界の藤丸立香に片思いをしていたが、「今の関係を壊したくない」「マスターにはマシュがいる」「好きなのは自分だけ」などの理由から想いをひた隠しにし、あくまで彼の頼れるサーヴァントとして振舞っていた。
愛した人を救えなかったばかりか、自身が彼にトドメを刺してしまったという事実に正気を失いかけたシャルルマーニュは、自分の首を撥ねようとしたが、その寸前に頭上を飛行するストームボーダーを発見したのだった。
なお、シャルルマーニュのクラスは最初から最期までセイバーのままであり、スキルの付与もされていなかった。
剪定事象の藤丸立香
人類最後のマスター。ORT総力戦の最中、シャルルマーニュを召喚したのを最期に息を引き取った。死因は度重なる召喚による体への負荷と、大量に投与した活性アンプルの副作用のダブルパンチ。超えてはならない最後の一線を超えた召喚の代償で、彼の命は燃え尽き、遺体はミイラのように干からびてしまった。
LB7に至るまでの道のりはゲーム本編とほとんど変わらないが、大きく異なる点として、彼は極地用カルデア制服を着てLB7攻略に臨んでいた。決戦礼装の制作が間に合わなかったためだ。もしかしたら、決戦礼装と極地用カルデア制服の性能差も彼の死に関連していたのかもしれない。
自身のサーヴァントであるシャルルマーニュに片想いをしていたが、人類最後のマスターとしての責任感や、「好きなのは自分だけ」「あれ?すき...て、なんだっけ?」と時々自分の感情がよく分からなくなる程心をすり減らしていた、といった理由が重なり告白できず...想いを伝えられないまま、ORT総力戦にて死亡した。