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    hal_hakutyumu

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    hal_hakutyumu

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    コンドーム付けて遊ぶ千ゲ

    「俺さ、巻くのだけは得意なのよ」
    酷く真剣に、それでいて得意そうに瞳を撓めて、目の前の男が言った。
    白黒の頭のその男は、既に素っ裸でシーツに皺を作り胡坐を掻いている。
    「だから、巻きたかった」
    男の手の中には、くるりときれいに巻き取られたコンドーム。
    可愛いピンクのその薄皮は、臨戦態勢の千空の息子に先ほどまでぴたりと張り付いていたものだ。
    新品同様にきれいに形状を戻しているが、千空の息子の人工的な滑りを見れば使用済みなのは、一目瞭然だった。
    「ほら、見て、この完璧な巻きを」
    真剣な表情で、掌に置いたコンドームを目の前の男が見せてくる。
    ぷくっと中心が膨れていた。
    「ちょっとだけ、伸びてんのは千空ちゃんのが大っきいからで、俺のせいじゃない」
    まるで責めるような瞳を向けられる。
    向けられるが、絶対に千空は悪くない。
    先程まで、睦あっていた相手にいざ挿入しようとした瞬間、柔らかな手が伸びてきたと思ったらはぎとられていた。
    早かった。
    目には見えたが、早かった。
    くるくると指先が器用に巻き取った。
    「………うまいな」
    「でしょ!?」
    酷く嬉しそうに目の前の男が笑みを浮かべる。
    ふふんと鼻を鳴らしてコンドームを掌において、つんつんと突いては気持ち悪いくらい幸福そうだ。
    「…………」
    千空は、続きをしていいのか分からない。
    「なぁ」
    息子はまだ、臨海体制だ。
    目の前の男の息子もそうなのに。
    なぜ、こうも得意げなのか。
    「ねぇ、」
    「あ?」
    「はやく付けてよ」
    当たり前のように新しいコンドームを手渡された。
    意味が分からない。
    さっき、千空はつけたばかりだ。
    それを目の前の男がはぎとった。
    「つける、が」
    「うん!」
    テメー、また、剥ぎ取る気だろう、と思ったが言わなかった。
    ワンチャン賭けたかった。
    ワンチャン、いけるかもしれない。
    千空は、ぴりっとビニールの封を破ると、再びコンドームを取り出す。
    いつもどちらが表なのかよくわからない。
    膨らんでいるほうだと知ってはいるが、いつも判断に迷った。
    「……」
    ぺとりと先端に膨らみから空気を抜くようにコンドームをあてがい、慎重にコンドームを伸ばしていく。
    荒れた指で破きそうで少し怖い。
    絶対に、つけているほうがグロテスクだと思う。
    根元まで張り付いた薄いビニールにふぅ、とため息を吐く。
    俺の息子、よく萎えねぇな。と千空は我ながら悲しくなった。
    「見てて!!!!」
    あー、うれしそうだな。と千空は思う。
    もう、次に起きることが分かっていた。
    未来が見えなくても分かる。
    絶対にはぎとられる。
    仕方がないから胡坐を少し広げて、体重を後ろに掛けた。
    なんで、取りやすくしてやっているのか分からない。
    「ほら!!!!みて!!!」
    めちゃめちゃ得意そうだった。
    くるくるっと今度こそ目にも止まらぬ速さで剥ぎ取った。
    「おー、うめぇな」
    「でしょ!!」
    「で、テメーは、何してんだ今」
    「セックス!」
    「コンドームを剥ぎ取んのは、セックスか?」
    「ちがう、巻き取ったの!」
    そっちじゃねぇよ、としか思えなかった。
    はぁ、と深いため息が出る。
    背を丸めると視界に元気いっぱいの息子が入って、ため息が出た。
    「……」
    「だって、さぁ、まるまってたんだからさぁ」
    「……」
    「もっかい丸めたいじゃん!」
    意味が分からない。
    元気な息子を少し撫でた、元気だった。
    「ねー、千空ちゃん」
    「もう付けねーぞ」
    「えぇ~~」
    取られる分かっているのに、何故自分で付けねばならないのか。
    息子は、目の前の男に入りたくて人口の皮を被るのに。
    すぐに取られて困惑しているに違いなかった。
    「テメーが付ければいいだろ」
    「えぇー……」
    「慣れてんだろうが」
    嫌味でもなんでもなく、言葉のままの意味だった。
    女との経験がそれなりにあったのを知っている。
    「俺付けたことないんだよね」
    「は?」
    「いっつも女の子がつけてくれてたからさぁ」
    こう、くるくるって、と口元に手をやって、形だけ見せられる。
    「そうだ、千空ちゃんつけてよ」
    「あ?」
    「俺も久しぶりにコンドーム付けたい」
    いいでしょ、とお元気いっぱいの男が足を開く。
    にこにこ笑う男に溜息を吐いて千空は、コンドームを手に取った。
    「人に付けたことなんざねーぞ」
    「俺も俺も」
    おそろいじゃんとケラケラと笑う男のどこに惚れてしまったのか。
    「一緒につけあいっこしようよ」
    にこりと笑った男の手にはピンクのビニール。
    「競争ね」
    楽し気に笑う男の足の間に手を伸ばす。
    結局のところ、一箱全部使い切って。
    くちゃくちゃのゴムが散乱した中、コンドームを付けたゲンと素っ裸の千空は朝まで眠っただけだった。
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    hal_hakutyumu

    MEMOコンドーム付けて遊ぶ千ゲ「俺さ、巻くのだけは得意なのよ」
    酷く真剣に、それでいて得意そうに瞳を撓めて、目の前の男が言った。
    白黒の頭のその男は、既に素っ裸でシーツに皺を作り胡坐を掻いている。
    「だから、巻きたかった」
    男の手の中には、くるりときれいに巻き取られたコンドーム。
    可愛いピンクのその薄皮は、臨戦態勢の千空の息子に先ほどまでぴたりと張り付いていたものだ。
    新品同様にきれいに形状を戻しているが、千空の息子の人工的な滑りを見れば使用済みなのは、一目瞭然だった。
    「ほら、見て、この完璧な巻きを」
    真剣な表情で、掌に置いたコンドームを目の前の男が見せてくる。
    ぷくっと中心が膨れていた。
    「ちょっとだけ、伸びてんのは千空ちゃんのが大っきいからで、俺のせいじゃない」
    まるで責めるような瞳を向けられる。
    向けられるが、絶対に千空は悪くない。
    先程まで、睦あっていた相手にいざ挿入しようとした瞬間、柔らかな手が伸びてきたと思ったらはぎとられていた。
    早かった。
    目には見えたが、早かった。
    くるくると指先が器用に巻き取った。
    「………うまいな」
    「でしょ!?」
    酷く嬉しそうに目の前の男が笑みを浮かべる。
    ふふんと鼻を鳴ら 1939

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