今度は、先の約束を 最期は、見れなかった。見てしまったら、立ち上がれなくなりそうで。最期だと、認めたくなかったからかもしれない。別れの挨拶すら、まともに交わさないまま二度と会えなくなった。
そうして、ずっとソイツへの思いを抱えたまま生きた男の夢を見る。
「やぁ、リヴァイ。今日も凶悪な目つきをしているね」
「……うるせぇ」
「寝不足かい?」
「最近、夢見が悪ィんだよ」
「それは困ったね。ただでさえゴロツキのようだと言われていたのに、最近は遂に誰かヤッたんじゃないかと持ちきりだよ」
「ちッ、暇人どもはクソしてとっとと帰りやがれ」
「テストも終わったからね。刺激を求めていたところに話題を提供しているんだから仕方ないさ」
リヴァイがおかしな夢を見始めたのは、1学期の期末考査が始まる直前だった。初めは不鮮明で気にもしていなかったものが、どんどんとクリアになってきていて寝ているのに寝た気がしない。テストは問題なく乗り切れたはずだが、これが続くようならこの先の生活に不具合が出るのは目に見えていた。
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