媚薬をもらったゆうたの話 ひょんなことから、最近ひなたくんと恋人として上手くいってないことを夏目に相談することになった葵ゆうた。接点も多くはないのに、何でこんなことしてるかと言うと、それは10分前にたまたま宙とバッタリ会った時に遡る。
「はー…」と長いため息をして、ゆうたは学校のガーデンテラスで考え込んでいた。
恋人同士になって、最初こそキスもああいうこともビクビクしていたひなただが、最近は慣れ始めてるからか、自分が抱く側にも関わらず、「全部お兄ちゃんに任せて♡」なんて、情事の時にもお兄ちゃんぶって主導権がだんだん奪われ始めているだと感じたゆうた、どうしたらもう一度あの初々しい感じのある可愛いひなたを抱けるだろうかと真剣に考えていた。
1982