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    ele_sim2

    @ele_sim2

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    MAIKING「それでも気色悪い」の続き、だけどちょっとうまくいかないのでここに置いておきます!探納ですいつもと違う匂い。初めて気づいたのはそれだった。それから目を開けると違う部屋。
    「え」と声が溢れて、僕は何かに飛ばされたように跳ね起きる。それからガンッと頭が痛んで、連なるように身体中の痛み達を認知していく。腰が動かない、正確には動けないほど痛い。それから、お尻が、おしりのあながいたい。おなかもいたい。からだがぜんぶ痛い。
    「あ、起きたの」
     その声を聞いて僕はとても大きな声で叫んだ。
     
     気分は最悪だった。二日酔いも織り交ぜて、吐き気を催す、実際に何度か吐いた。
    「な、無かったことにしましょう」
     僕は震える声と嗄れた喉で彼に言った。人と交わってしまったのが、酷く気持ち悪かった。カタカタと身体が震える。記憶はないが身体が事実だと訴えている。振り絞った言葉であったのに返事はない。彼は押し黙ったままだ。
    「あの、その、覚えが全くありません。ごめんなさい。あなたは、記憶は……」
    「ない」
    「……」
     酒を飲みすぎたんだ。でもまさかこんなよりにもよってキャンベルさんなんかと、ああ、気持ち悪い吐き気がする。
     
    「……ひとつ覚えてるんだけど」
     突然、長い沈黙を彼は皮切った。
    「カール、あん 1180