ある日のがっくんと跡の会話部活終わりに岳が跡に「跡って好きな奴いねーの?」っていきなり聞いてくる。一方、聞かれた跡は部誌から顔を上げてあーんと岳を見る。「俺様は忙しい。恋愛なんぞにうつつを抜かしてる暇はねえよ」「じゃあ、タイプは?」「…唯々諾々と従う奴より、跳ねっ返りのが見てて面白いとは思うが」
「いいだくだく??」「樺のような奴のことだ。あれはあれで可愛い奴だが」「じゃあ、跳ねっ返りってのは亮とか、ひよとか?」「なんで、あいつらなんだ。…まあ、性格だけで言うならあれぐらい気が強い奴のが楽しいだろうな」「なら、ひよに告られたら跡はどうする?」
「あーん?」「だってよ、あいつ、下剋上って言ってる割にめっちゃ跡に懐いてるじゃん?口を開けば跡さん、跡さんだし。お前のこと、好きなんじゃねえの?」言いながら段々と口を尖らせて行く岳になんだ、そういうことかよと納得する跡。「あいつにとって俺は下剋上する相手でしかねえだろうよ。
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