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    becochhi

    @becochhi
    🎾初心者🔰主に忍跡。王様右固定民です。

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    becochhi

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    ついったより呟きからの妄想文。
    忍跡。
    ついったにあげたものなので名前を略してありますので注意。

    #忍跡

    人の噂もなんとやら…自転車二人乗りだと忍よりジローっぽいよね。
    あとべ、楽しんでる〜
    ケツがいてえ…
    とか言ってたら可愛い。

    ↑こちらの話の続きの忍跡です。

    翌日、生徒会室で腰の辺りを摩りながら、ケツ、いてえとぼやく跡に他の委員はざわっとなる。しかし、そうなった事情を誰も聞けず、助けを求めるようにかばじをみるけど、かばじは首を横に振り聞いてくれそうにない。

    中庭のベンチで眠りこけてたじろーの鼻を摘む跡。呼吸が出来無くなったじろーは飛び起きる。「なになに!?って、なあに、跡?」「テメエのせいでまだ、ケツが痛え。あれだけ、ゆっくりしろって言っただろうが」ぎろりと跡に睨まれるがそこはじろー、どこ吹く風で

    「え〜、だって早く行かないと閉まっちゃうC、怒るじゃん?」「当たり前だろうが。今度はもっと、慎重にな」「今度って…まじまじ!?うれC!また、一緒に行こうね」「暇があったらな」ぴょんと飛び上がって喜ぶじろーの頭をガシガシと撫でる跡。こっそり聞き耳を立ててた生徒達は騒然。騒ぎは放課後まで続いたのだった。

    放課後。部活の後、おしとあとが二人きりになるんだけど何やら忍の機嫌が悪い様子。一言も発せず、責めるような視線を注がれるが全く身に覚えがない跡はなんなんだと思いつつ、「なんだよ、言いたいことがあるならいいやがれ」と言う跡にぐいと顔を近づける忍。

    「自分、じろーとやったん?」耳元で囁かれた跡は眉を寄せる。「やってねえ」キッパリと断言して、忍を睨むような強さで見つめ返す。すると、はあと肩で息を吐く忍。「急に何言ってやがる」「自分、じろーとデキてるって噂になっとるで」「は?なんだ、それは」

    「じろーのせいで尻が痛いってのはなんで?」「昨日、あいつの自転車の後ろに乗ったんだが、近道だって言って、舗装されてない道を通ったお陰で何回もケツを打った」「あー、なるほどなあ。だから、指導中に腰さすってたんか」納得したように頷く忍に後輩たちの気がそぞろだったのはそのせいかと跡は理解する。

    よくよく考えてみれば、己の言動は誤解を招いても仕方なかったかもしれないと改めて思い直す跡。「で、テメエも俺がじろーとやったと思ってたのかよ」「そら、跡が浮気するなんて思わんけど、相手がじろーやし?」「じろーだからなんだよ」「自分、じろーにめっちゃ甘いやん」「そうか?」「まさかの無自覚かい」

    それにしても普段冷めた忍が自分のことで動揺する様を見るのは思いの外、嬉しくて。跡は密かに口角を上げると、忍の頬にキスをする。不意に訪れた柔らかい唇の感触に目を見開く忍。「俺様がテメエ以外の奴にケツを貸す訳ねえだろうが。ばーか」そう言うと既に書き終えた部誌を手にする跡。

    「俺が戻るまでに戸締まりしておけよ」そのまま部室を出ようとしたら、強い力で腕を掴まれる。「…なんだよ」「足らへんのやけど」「あーん?」「俺だけが出来ることがしたい」じっと縋り付くような瞳で言われて一瞬、固まる跡。「…さっきも言ったが俺はケツが痛え」「響かんように優しくするわ」

    「テメエ、俺がもう止めろって言っても言うこと聞かねえじゃねえか」「跡のいやは、嫌やないやろ」だからと強請る忍に跡はしょうがねえなと呟いて、今度は唇にくちづけてやる。「すぐに戻るからいい子にして待ってろ」宥めるようにそう言ってやれば、忍はうんと頷く。

    ガキかよと心中で呟きつつ、跡は忍から離れる。
    全く、面倒な男だがそんなところが可愛く見えるのだからどうかしてる。ちんたら歩いて、また、拗ねられてはたまらない。跡は面倒臭い男の元に早く戻れるようにと急ぐのだった。












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