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    kinotokko

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    kinotokko

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    つらあずちゃん2
    あけおめことよろすえながく

    ツラヌキ君視点
    宣言通りお家に着きました。

    ---

    「「明けましておめでとうございます!アズサさん!!」」
    玄関に入るとオレん家らしい勢いのある挨拶がアズサに飛んできた。でオレにお帰りの挨拶は無しだ!(なんでだ!?)
    「よかった!ちゃんと来てくれて♪」
    「明けましておめでとうございますカガリちゃん、ケンロクくん、ミスズさん。本年もよろしくお願いいたします。で、えっと、お伺いさせていただく旨はツラヌキにもお伝えしておいた筈、ですが?」
    そう言ってアズサが疑いの眼差しでこちらを見てくる。いや冤罪。ちゃんと予定を含め洗いざらいカガリに言わされたんだから。
    「お兄から聞いていたけど……もしかしたらまた会わせてもらえずにコッソリお家に帰しちゃうんじゃないかって」
    「アズサお姉ちゃんのことになると兄ぃは挙動不審になr……むぐむぐ」
    ちょっ!?何言ってんだ!と思わず
    ケンロクの口を覆う。が時すでに遅く
    「ふ~ん、そうなんだぁ」
    アズサがニヤニヤしてこちらを見あげている。からかわれているのがわかるがちょっと小首傾げて上目使いが可愛く見える。惚けていたら突如かーちゃんがオレの頭をガシッと掴む。イタイイタイイタイ!!!
    「ちょっとアンタたち!アズサさんを何時まで寒い玄関に立たせているつもりだい!あぁ、アズサさん夜徹しでツラヌキにアチコチ連れ回されて疲れているだろう?まだ早い時間だからちょっと仮眠をとるといいわ。なんならお風呂もすぐ用意できるから入るかい?」
    アズサが風呂!!
    「あぁ、いえっ、二徹くらい全然平気ですし、こんな忙しい時にお風呂を用意してもらうなんて申し訳ないです!」
    「気にする必要はないけど、アズサさんが気を使っちゃうなら仕方ないね」
    「仮眠なら私の部屋でよかったらどーぞ使ってください!」
    「まだ今年はお客さまかもしれないけど自分ちだと思って寛いでください!」
    さぁ入って入って!と弟妹たちに挟まれ居間に連れていかれるアズサ。と放置されトボトボ最後についていくオレ。

    アズサは「お手伝いできることがあったら何でも言ってください」と一度声を掛けたが、流石に勝手がわからない場所だからか「足疲れたでしょ、まずはゆっくり休んで」と言われたら大人しく居間の炬燵でオレと休んでた。(オレはお客様をひとり放置はできないから仕方無く、だと)
    最初はわが家でお供えしてた鏡餅が紅白で珍しいとか梅型の最中「福梅」が可愛い!と金沢の正月の風習にはしゃいで写真を撮ったり、案内した神社や夜のパフェバーや日の出が見れたことなど巡った場所場所の感想を話していたが、落ち着いてしばらくすると暖かい炬燵の魔力には勝てなかったのか、アズサは腕を枕に天板に突っ伏して眠った。急いで何か半纏でも肩に掛けねぇとと立ち上がろうとしたら、かーちゃんと準備をしていた筈のカガリがオレより速くモコモコでピンクのウサギ耳が付いた自分用の暖かそうなポンチョをアズサに掛けていた。かわいい。
    「かわいいでしょ-」
    そんなことを小声でのたまうカガリがドヤ顔でオレを見てくる。かわいいし良くやったと思う反面、出遅れたことがなんか悔しい。ニマニマしながらカガリはまた直ぐかーちゃんの手伝いに戻り、居間はまた二人きりになった。
    「よく寝てるなぁ……」
    ゆったりとしたリズムを刻む穏やかな寝息。うん、
    「夜と、朝も、その先も 

    アズサとこうして過ごしたい



    何だかんだアズサを案内するぞと緊張していた。というか少しでも格好つけようと張り切り過ぎたからか、この辺りからオレもウトウトしだし一体どこまで声に出てしまっていたかもわからず眠りに落ちた。


    ……
    …………

    はい!アズサちゃんはうっすら起きてますし。ちゃんと最後まで聞いています。でもやっぱり疲れてもいたのでツラヌキ君の寝息を聞いてすぐ寝ました。ツラヌキ君はカガリちゃんにモフモフ犬耳茶色ポンチョ ~カガリちゃん謹製ワンコのお鼻も添えて~ を被せられ起きたらアズサちゃんにめっちゃ写真撮られます。そんなわちゃわちゃからのお節やなんやで寝落ちる直前のことは有耶無耶に。
    そんなカガリちゃんのお陰で風邪もひかず大門山家のお正月を楽しみ明るい時間に家族総出でお見送りされてアズサちゃんは新幹線に乗り、一人になったところでツラヌキ君の言葉を思い出しほっぺ紅くなって最後『なんでちゃんと起きている時に言わないの、も-!!』ってぷんすこペチペチします。そしてちょっとおいて口に拳をあてて『次どんな顔して逢えばいいのよ……』って困り顔して。おわり。
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    kinotokko

    MEMOてびれくんで成人の集いのニュース見て、つら←あずちゃんたちも成人(済み)で新年会的な場面だと思う。いつも通り自分楽しいメモ。あずちゃん視点。
    《 11月の満月の夜に漬けたジゴベリー酒は惚れ薬となると言う。》
    これは小学生くらいの、いつか何処かで聴いた噂話。誰から聞いたかも覚えていない。当時の私は恋のまじないなんてのは話のタネになるから盛り上がったが、その実、効果については自分を奮い起たせる効果であって、相手への作用無いと一蹴していた。だから自分の誕生月で聞き慣れないお酒の名前に興味を持たなかったらきっとスマホにもメモせず忘れていたかもしれない。だってそうでしょう?噂を聞いた当時は未成年でお酒なんて飲めないし、ジゴベリーを調べたけど何かもわからない。何日漬ければ惚れ薬になるのかもハッキリしない物。ゴジベリー酒というクコの実のお酒はあったが謳い文句で目につくのは不老長寿、つまり健康。あとはまぁ美容に良いともあるから自分が飲んで綺麗になって相手のハートを撃ち抜けということなのか……それとも本当に何処かにジゴベリーというものがちゃんと他にあるのかわからない。だから今、新年の家呑み会で自家製のゴジベリー酒をアイツに飲ませていることに他意はない。絶対にない!
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    #書き出しと終わり #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/801664
    サヨナラの前に覚えておきたいことがあった。キミと過ごした時間と、その思い出。そして、その肌の温もりと匂い。ぼくはもう、誰かをこんなに愛することなんてないと思っていたから、心に刻みつけておきたかったんだ。でも、「お別れの前に、最後の『ふれあい』を……」なんてお願いするのは、男としてどうかと思ったし、実際そんな余裕もなかった。みぬきを養子として迎える手続きに、自分の弁護士資格の手続き。マスコミ対策も苦労した。
     あの頃、真宵ちゃんは何度かぼくに連絡をくれていてた。でも、タイミングが合わず、折り返しを掛けることも忘れ、少し疎遠になっていた時期もあった。ちゃんとゆっくり話をできたのは、全ての手続きが終わった後だったように思う。真宵ちゃんは、泣けないぼくの代わりに泣いてくれた。だから、ぼくは真宵ちゃんに「あの日の真実」と、今は姿が見えない黒幕について、ありのままを話したんだ。
     これで全てが終わったと思った。ぼくは表舞台を離れ、地道にぼくの道を行く。真宵ちゃんは、家元として堂々と陽の当たる道を歩いていく。だから、ここでお別れだと……。でも、実際は想像していたものと全く正反対の反応だった。
    『よか 1359