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    ラテは美味い

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    ラテは美味い

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    ガウナイの甘い話。謎時空で付き合ってるようで付き合ってない二人……(だけど最終的に付き合う)(?)
    何かをもぐもぐ食べるナイトくんが書きたかったんだ……

    今度は二人でマカロンを香ばしく甘い香りのするそれを一つ、丁寧に白い箱から取り出して両手に乗せる。無言でじっとその丸い菓子を見つめてから、ナイトは大きく口を開けた。
    普段はあまり見ることのない赤い舌と白い牙が目を引く。ナイトの向かいで頬杖をつきながら、ガウマは何を言う訳でもなく薄い唇を凝視していた。
    「……んむ」
    微かに声が響く。さくり、と軽やかな音と共に尖った歯が黄金色の皮に埋まり、再び真一文字に結ばれた口が中身を味わうように動いた。
    大きな一口を大事そうに咀嚼し、ごくりと飲み込む。噛み付いたことにより現れたクリームに視線を落としてから、ナイトはまた大きく口を開けた。
    「……ぁ」
    口を開けるたびに小さな声がする。
    この光景を見たいがために、ガウマはここ最近頻繁にケーキ屋を訪れてはナイトへ貢いでいた。
    ショートケーキにモンブラン、チョコレートケーキ、ラズベリームースやフルーツタルト。
    そして今日はシュークリームを。
    「……何を見ている」
    唇についたクリームを舌で器用に舐め取ってから、男が怪訝な表情を浮かべる。それを物ともせず、ガウマは満面の笑みで答えた。
    「美味そうだと思ってさ」
    視線を数秒絡ませる。先にそれを解いたのは、ナイトだった。
    「……フン」
    それっきり、また無言でシュークリームにかぶりつく。男の耳がほんのりと赤く染まっているのを、頬杖をついたままガウマは楽しそうに見つめていた。
    次は何を贈ろうか、そんなことを考えながら。
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