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    秋日子

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    秋日子

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    愛を語る死人②
    まさかの続いた

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    秋日子

    DOODLEお昼に言ってたやつ
    山も落ちも意味もないけどエロくはない
    原稿の息抜きに筆慣らし
    https://twitter.com/mtw________
    いいからさっさと告白しろ「なあコヨーテ、例えばなんだが」
     二人だけのシャワールームで、ハングマンはブースの仕切りに凭れて突然切り出した。
    「例えば、いい感じだと思っている相手の部屋でポルノを見つけてしまって、容姿に自分と共通する部分が多いなと感じた場合、それは脈ありなのか?」
    「なんだって?」
     シャンプーを洗い流していたコヨーテは、思わず聞き返した。つまり、相手はゲイで、ハングマンに似た容姿のポルノスターを好んでいるから脈があるのではないかという、そういう事か。そしてその相手は十中八九。
    「ルースターってゲイだったのか」
    「え、なんでルースターだって分かった?」
    「分かるだろ」
     ハングマンの片想いの相手があの髭の同僚である事はもう随分と前から知っているし、二人が特殊作戦以降いい感じなのも知っていた。だって全部、この目の前の男が包み隠さず教えてくれるから。例え確信をついて『俺はルースターが好きなんだ』と言われずとも、そのくらいは分かってこそ親友というものだ。というかこのハングマンという男は、気を許した相手にはどこまでも緩い。色々駄々洩れになってしまっている事は指摘せずに来たが、この調子だときっとルースターにもバレているだろう。そこまでいくともう、そのポルノさえわざとなのではないかと思えて来る。
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    recommended works

    sgm

    DONEアニメ9話と10話の心の目で読んだ行間。
    現曦澄による当時の思い出話。
    諸々はアニメに合わせて。ややバレあり。
    [蓮の花咲く]にいれよ〜て思って結局入らなかったやつ
     藍曦臣と睦みあいながらも交わす言葉は、睦言ばかりではなかった。
     夕餉の後、蓮花塢ならば江澄の私室か、真冬以外は四阿で。雲深不知処ならば寒室で。酒と茶を飲みながら語り合う。対面で語り合うときもあれば、すっぽりと藍曦臣に後ろから抱きこまれている時もあるし、藍曦臣の膝を枕にして横たわりながらの時もあった。
     一見恋人として睦みあっているかのようでも、気が付けば仕事の話の延長線上にあるような、最近巷で噂になっている怪異について、天気による農作物の状況や、商人たちの動きなど領内の運営についての話をしていることも多い。
     六芸として嗜んではいるが、江澄は藍曦臣ほど詩や楽に卓越しているわけでもなく、また興味はないため、そちらの方面で会話をしようとしても、あまり続かないのだ。そちらの方面の場合はもっぱら聞き役に徹していた。ただ聞いているだけではなく、ちょうど良い塩梅で藍曦臣が意見を求めてきたり、同意を促してくるから、聞いていて飽きることはなかった。書を読まずとも知識が増えていくことはなかなか良いもので、生徒として藍曦臣の座学を受けているような気分になれた。姑蘇藍氏の座学は今でも藍啓仁が取り仕切って 5582

    sgm

    DONE曦澄ワンドロお題「秘密」
    Twitter投稿していたものから誤字と句点修正版。
    内容は同じです。
     冷泉へ向かう道の途中に注意しないと見逃してしまうような細い道があることに、ある日江澄は気が付いた。
     魏無羨が金子軒を殴って雲夢に戻りひと月ほどたった頃だったろうか。
     魏無羨が帰ってからというもの、江澄は一人で行動することが多くなった。
     時折は聶懐桑と一緒に行動することもあるが、半分かそれ以上は一人だった。
     藍氏の内弟子以外は立ち入りを禁止されているところも多くあるが、蓮花塢と違って、この雲深不知処は一人で静かに過ごせる場所に事欠かない。誰も来ない、自分だけの場所。かつ、仮に藍氏の内弟子に見つかったとしても咎められないような場所。そうして見つけたのが、この細い道を進んだ先にある場所だった。おそらく冷泉に合流するだろう湧き水が小川とも呼べないような小さな水の道筋を作り、その水を飲もうと兎や鳥がやってくる。チロチロと流れる水音は雲夢の荷花池を思い出させた。腰を掛けるのにちょうど良い岩があり、そこに座って少しの間ぼんやりとするのが気に入っていた。ともすれば、父のこと、母のこと、魏無羨のこと、五大世家の次期宗主、公子としては凡庸である己のことを考えてしまい、唇を噛み締めたくなることが多 3083