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    「フェアリーテイルを笑うなよ」(ハッピーエンド/ワンス・アポン・ア・タイム)こぼれ話まとめ

    2020.12.10 前編に対する後編のつもりでハッピーエンドのアンサー書いたら字数が三倍になったって友人に言ったら「序章と本編みたいなつもりで書いたんだと思ってた」って言われたのでそういうことにしようと思いました
     拙作を読んでくださりありがとうございます。ここはなんかこぼれ話とか書けたらいいな~と思ってるページです。


    序章:ハッピーエンド
     十年前の武雷管を見た記憶を西門と匋平が共有している・翠石組時代の匋平のことを西門があんま知らないっぽいところから、匋依の相棒時代って少なくとも始まりは十代……? と薄々思っていたのですが、まさか十代でキャバクラの運営には回んねえよなとも思ってあいまいに二十代っぽく書いてしまい
     ESでマジで十代だったっぽい感じになったので頭抱えました 若すぎんだろ というかあいまいに書いておいたところが全部不正解だったので(当たり前体操)アアアァ~~~~~~~~~~~~~ 仕方ないですこういうのは 書けるときに書けるもの書かないと……

     依織が相棒時代を「俺たちが一緒だった頃」的表現ではなく「旦那がおってくれた頃」と言ったのがすごく心に残っていて、「あなたがわたしのもとにいてくれた頃」って、相手が大きな存在として自分の中に残っていないと出ない言い方だと思うんですよね。
     私はJUSTICEを、今も愛しているということを言外に確認し合って(相手のというよりは自分自身の気持ちを)、その上で大人として、ラッパーとして、自分の選んだ道で成すべきことを成すために愛をしまった二人、という感じに受容しています。そこへいくとESで依織がしたのは一種の墓参りなのかな……など……思います。
     依織の現在を一定の意味で肯定したいというか、今在る依織は過ぎた重荷を負いながらも恐らく本人の中では幸福であって、それは実際嘘じゃないという話を書きたかったのが「ハッピーエンド」でした。「これで良かったんだ」と思える瞬間があることは紛れもなく救いだし、そう思わせるのが家族の笑顔とカタギの世界で立派に働く美しい男だったら良いなみたいな気持ちで書きました。
     たった一人の男を愛していたし愛されていたことを知ってもいて、今は家族を愛して家族から愛されていて、これ以上求めるものなど何もない、と思っている依織、です。匋平も善もそれじゃ嫌なんだと思うんですけど。


     本編:ワンス・アポン・ア・タイム
    「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」という映画があり、これがあらすじを一行で書くと「実際に起きた殺人事件をオリキャラのテコ入れで救済する生存if」みたいな話で、「"Once upon a time..." で始まる物語はいつも "They lived happily ever after" で終わる」という、真心というか、愛と善意、祈りのようなもので作られた作品なんですよね。実際にはそうならなかったからこそ、今描きたい、届けたいハッピーエンドがここにあるんだ、だからこの物語はこうやって話し始める、っていう……。「絶対に幸せにするよ」っていう決意表明としてタイトルを拝借しました。普通に昔の話をいっぱい出したのもあります。
     なんか 本当は依織には今も匋平が必要だろって思うんですけど、本編でそれをやるかっつーとJUSTICEでああもはっきり「自分が選んで今立っている場所で、お互い守りたいもののために戦おう」っていうのをやった以上、たぶんないんだろうな~とも思うので ではテコ入れということで……という感じで書きました。今回控え目にしたのですが8823的にマジで攫っていく神林匋平も絶対カッコいいので見たいです 依織にカッコつけてる匋平が好きです クズと呼ばれても笑えよ

     神林匋平という男 自分では全然わかってなさそうだけどめちゃくちゃ健気な男だよなとJUSTICEを聴いてもPRIDEを聴いても思います なんかだからこそというか ワガママになる瞬間が一度くらいあってほしいんですよね そんで生涯を通して匋平に尽くされるであろう天下のワガママボーイ西門直明は、匋平が欲しいものに手を伸ばして駆け出した瞬間にそれを嬉しく思って微笑むことができる男だと思います そういう部分を加味して「左手の薬指は西門のものだが、そこに拘束はない」を描写しました
     善の依織へのloyaltyも西門と匋平にある唯一も真実なので、そこをとりこぼすことなく匋依になってほしいし、二人が大人になったいまであるからこそそれは可能になるんじゃないのかなと思っています。立場があり夢があり家庭があり、難しいところなのは確かなのですが。
     背負ったものが多すぎて、その一つひとつが本当に大切で、ただの恋のためにすべてを捨てることなんてできない二人なんですけど、だからって恋の方を捨てなくたっていいじゃん、諦めなくたっていいじゃん、という話が「ワンス・アポン・ア・タイム」です。
     この話は二人の物語の途上というかある意味これから始まるところのエピソードなので、ラストで二人ともカッコつかないし美しくならないんですけど、それで良いんだよっていう……まだまだこれからで良いんだよっていう、「ハッピーエンド」で一番美しい終わりを描いた依織に、無様でも物語を続けようよってアプローチをする匋平の話でした。


    ・「フェアリーテイルを笑うなよ」というタイトル
     フィクションにおける "おとぎばなしのような幸せな結末" ひいては "おとぎばなし" って現代では割と踏み台にされる前提の概念だと感じているんですけど、でも愛し合う二人がいて、恐ろしい呪いもキスの一つで(愛の力で)解けて、「こうして二人はいつまでも、幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし」って言って終わる物語って、実際には多くの場合そうならないからこそそうであってほしい、そうであったら一番良いものじゃない? と思うので、やっぱりバカみたいに平和な永遠のハッピーエンドが二人に降り注いでほしいです。という祈りからこうなりました。あと、傾向で言うと神林匋平はロマンチストで翠石依織はリアリストな気がするのでその辺の差も込めています。これを言うのは匋平。俺たちを諦めるなよ、もがくことを笑ってくれるなよ。愛してるって叫ばせてくれよ。


     このシリーズはとりあえず完結ということにして、また違う・色々な匋依のかたちを書いていけたらいいなと思います。
     これからも読んでいただけたら幸いです。匋依に幸あれ。
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