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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    アイドラ小説
    炳くんと料理番組の話

    「炳と!」
    「世良の〜」
    「幼なじみごはん!」
    ここはとある撮影スタジオ、キッチン用具や調味料など並べられているこのスタジオで炳と世良はコック服を着て撮影に望んでいた。今回はネット配信される料理番組に出演することになっていた。料理をするということでいつもは片結びをしている世良の髪型はシニヨンに、そして炳のコック服が異様に、特に胸の辺りがパツパツでボタンが飛びそうな程になっているのを引きつった顔で見る世良。
    「……ねぇ炳、それボタン飛ばない?てかサイズ小さくない?」
    「ちょっと胸苦しいけどこれ以上大きいサイズがないらしいんだよな〜」
    スタッフの邪な部分を見た気がしたが早速料理を始める、今回は洋風な料理がテーマだ。炳と相談しながら食材を切っていく。
    「どうする〜?パスタ作るんだろ?デザートは冷たいのにするか?」
    「俺がトマト切るからせーちゃんはデザート作っていいよ。せーちゃんのデザート美味しいもんね」
    炳がトマトを切っている横でフルーツを切り始める世良、フルーツを切っているのをカメラマンが撮っているのかと思いきや世良の項を撮り始める、どうみても手元を撮ってないなと世良は冗談交じりに笑いながら話す。
    「ちょっとカメラマーン、項撮るんじゃなくて手元撮ってよー」
    「せーちゃんの項珍しいもんね、みんな見たいのわかるよ。けど俺の胸は珍しくないよな?いつも見てるでしょ?」
    「ふふ、炳の胸ガッチリしてるもんな」
    笑いすぎて手元が狂いそうになるがフルーツポンチが出来上がると、次はサラダを作り始める。
    「……てか炳また胸デカくなった?」
    「え、まだ胸の話してたの?」
    「いやでかくなったよ……女の子たちの敵だね」
    始まった幼なじみトークに花を咲かせつつ何事もなく料理が出来上がり、その日の撮影は終わった。後日先にその時の映像を見たがどうみても邪な部分が映っており笑いで思わず体が震える。
    「まって、むり、めちゃくちゃ炳の胸映されてるじゃん」
    「せーちゃんも結構サービスシーンあるよね」
    「サービスシーンじゃないし、ははっ」
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    ssaw

    DONE侑佐久
    侑のリアコオタが侑佐久の結婚発表に失恋する話
    あなたを好きなことは私の自慢だった 昼休みに開いたSNSで推しの結婚を知った。
     
     宮侑、男子バレー全日本代表にも選出された超優秀なセッター。私の生きがいであり、支えであり、好きな人である自慢の推し。その人が今日、入籍をしたらしい。お相手はかねてよりお付き合いしていたという同じ実業団に所属する佐久早聖臣選手。
     「パートナーとしてこれから先もずっと支え合い、共に生きていきたいと思います。」
     ファンや関係者への感謝と共に綴られた短い文章を、信じられない思いで何回も読み返した。何かのドッキリであってほしいと願う気持ちを、ふたりの手書きの署名が粉々に打ち砕いていく。心臓がバクバクと鳴って、スマホを握る手に尋常じゃないほど汗が浮かぶ。

     目をつぶって深呼吸をしもう一度SNSを開けば、ふたりの結婚を驚き寿ぐネットニュースの見出しがいくつも並んでいた。おそるおそる、検索から侑のアカウントに飛ぶ。先ほど見た報告文の白い画像、そうして今、ちょうどもうひとつ新しい投稿が追加されたところであった。指が勝手に投稿された写真を押してしまう。侑が写真を投稿したら音速で拡大して見てしまうのは、もう癖なのだ。何年も何年もそうしてきたから。そして、スマホの画面に大きく映し出された推しの笑顔に今度こそ涙が出た。
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