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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    アイドラ

    よその子さんお借りしてます

    朝、世良が教室に入ると一角で空気が重たくなっている人物に目が入った。いつも目立つ金髪が霞んでみえ、机にめり込むのではと言うくらいには落ち込んでいる様子が分かった。その人物──美男に話しかけた世良。なんとなくだが、美男がそこまで落ち込んでいる理由は察していた。
    「おはよ王さま、王さまもしかして……佐々木先生にプレゼント渡すの失敗した感じ?」
    そう言うと勢いよく顔を上げた美男、その顔はいつもみたいな自信たっぷりの顔ではなく、この世の終わりのような顔をしていた。正直に言うと、ハック持ちにも関わらず、不細工であった。自分の言った言葉はあってるようだ、と世良は呆れつつ席に座る。
    やはり自分の考えた通り、彼の憧れの相手である佐々木巡にプレゼントを渡せなかったのだろう、前の日、あれほどカバンが入らないほどのプレゼントを持ってきていたと言うのに。
    「なぜ分かった白石世良……!」
    「なんでって顔に書いてる、てかその顔ブスだよ。ハック仕事してないよ。あとボタンかけ間違えてるけど、国民に示しつかないんじゃない?」
    「わかって……ボタン!? それは分からなかった……」
    世良はやれやれ、といった表情で美男を見る。昨日あれほど絶対渡すと意気込んでいたと言うのに、周りの誰が見てもわかる落ち込みっぷりに世良は机に肘を着いて話す。
    「余計に落ち込むなよー、今日の王さまめんどくさい」
    「貴様言葉には気をつけろよ……」
    「王さま変なところで大胆さ無くなるよな」
    「……仕方ないだろ。……小さい頃から憧れてた人がこんな近くにいるんだぞ? ……悩んでるうちに行ってしまった」
    そう言って美男は話し出す、話を黙って聞いていた世良は呆れた様子でため息を吐くと笑って話す。美男の気持ちは分かったつもりだった、確かに自分にも同じような相手がいたら渡せるかはわからない、けれどそれでも、今の美男はいつもの美男らしくないのだ。
    「ダメダメ、全然王さまらしくない」
    「なんだと……」
    世良は笑って美男に指を指す。
    「あのさ、王さまはただの華王美男じゃないんだよ? ただのファンでもない。立派な王さまでしょ? 王さまらしく、いつもみたいに偉そうに、命令すればいいんだよ。早く元に戻ってな、調子狂う」
    「命令……」
    自分の言った言葉に黙り込む美男、そう、世良が知っている美男は、偉そうで、声が大きく、けれど本当は誰よりもアイドルを目指している。それ故の努力を怠っていない。そんな彼が悩む? そんなのは彼らしくない、世良はそんな考えだった。
    あとは王さま次第だよ、と目線を送った時に丁度先生が入り、会話はそこで終わった。
    放課後、廊下を歩いていると大きな声が聞こえた、そっと覗くと美男が巡を誘っている様子だった。どもっていて大丈夫か不安だったが、その後の様子で無事に誘えてる様子にほっとした様子で笑う世良。
    「よかったね、王さま」
    美男はいつの日か世良に巡の事を話してくれた、誰にも言ったことがない、そう言った彼の表情はすごく真面目で、そして本当に巡の事が好きなのだと世良は伝わっていた。それ故に、自分の出来ることはしていきたい、今日のように落ち込んだ美男に言葉を話、今のように見守る。これが親友としてしていこうと決めたことだ、世良はそっとその場を立ち去った。
    その後、世良が帰ろうとしていると巡と丁度ばったりと会った。どこか嬉しそうな巡の顔を見て微笑みつつ世良は言葉を紡ぐ。
    「佐々木せーんせ! 一日遅れちゃったけどお誕生日おめでとうございます!」
    「お! 白石ありがとな」
    「先生、なんか嬉しそうですけど何かありました?」
    「んー? あったけど内緒な」
    そう言った巡の顔を見て世良は思わず笑った。王さま頑張ってよかったじゃん、と思いつつ世良はバックの中から小袋を取り出して巡に渡す。
    「昨日渡す暇なかったんですけど、ささやかな気持ちです」
    「おっ! 白石の菓子か? うれしいな〜」
    「へへ、コーヒーと一緒にどうぞ」
    そんな会話をしてから別れ世良は一人歩く、明日は美男は今日と違って上機嫌なのだろう、とそう思いながら。
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    ちょこ

    DONEよその子さんお借りしてます
    二次創作
     その日は、雨が降りそうだと言わんばかりの曇天だった。昨日の天気予報では朝から晴れると言っていたはずなのに、いざ当日になったらこの天気だ。凪は頬杖をついて窓の外の風景をぼぅ、と眺めていた。この調子では晴れそうにない、凪はそう思ったあと椅子から立ち上がり、事務所に備え付けであるミニキッチンへと向かう。お湯を沸かせるくらいは出来るミニキッチンにて、お湯を沸かしコーヒーを淹れた後、コーヒーを飲み外を眺めた。
     何でも屋に定休日はない、依頼が来れば仕事の日になるし、来なかったとしても書類作業をする。ある意味気分で休みが決まると言っても過言ではなかった。そして凪は、二階にいる八重の所へ行こうかと考えていた。八重は朝から体調が優れないように見えた。凪から見たら休んだ方がいいなと感じたため、八重を休ませたのだ。当の本人は大丈夫だと言っていたが、それでも休ませた。依頼主が来る様子はない、なら八重のところに行こうと思った。事務所は二階建てのビルになっており、凪の居る一階は何でも屋の事務所で二階は居室スペースだ。コーヒーを飲み終わったマグカップを流しに置いた後、事務所を出る。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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