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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    パロもの

    よその子さんお借りしてます

    ##パロもの

    「あ」
     ポケモンリーグで自分たちの手持ちポケモンの手入れをしていると、なにやら携帯を見てニュースを見ていたレイフが声を上げた。
     なんだろうかとダミアが近寄るとレイフが画面を見せる。画面にはニュースが流れていた、ニュースの内容はこの前あったバトルフロンティアでの騒動。
     チャンピオン二人が華麗に犯人逮捕──などと一緒に犯人の顔と名前も出て思わずムッとするダミア。

    「誰も怪我してなくて良かったですよね」
    「そうだな」
     あんな騒動になったにも関わらず、四天王やスタッフの迅速な対応で誰も怪我人がいなかったのだ、レイフのムクホークがおいかぜをしてくれたからだと誰かが言ったが、レイフはスタッフらの力もあったからとあの時コメントをした気がする。
     それよりもなんとなく親友の機嫌が悪くなったような気がしたので明るく言う。
    「ダミア、もう過ぎたことですから。ほら、傷もないでしょう。……あれは俺が避けきれなかったのが悪かったんです。エルレイドにも余計な不安をかけました」
    「悪いのは俺らに攻撃してきたアイツだろ? ……レイフってほんと変に優しいというか……」
    「トレーナーは悪いですが攻撃したポケモンには罪は無いですよ。………でも怒ってくれてるんですよね、ありがとうございます」
     レイフからしたらダミアの方が優しいのだが、とそう思いながら携帯の画面をオフにする。あの時のダミア、凄く焦ってたなともう塞がって綺麗に治った額をそっと触る。
     あのトレーナーには罪を償って欲しいと思いながらモンスターボールを手にする。
    「ダミア、勝負しましょう? 俺に勝てたらいいものをあげますから」
    「お、いいね。しようぜ」

    「俺の勝ち!」
    「うーん……まさかあそこであの技を出すとは……」
     ポケモン勝負の結果は僅差であったがダミアが勝った。バトル中に挑戦者が来なかったので時計を見ると結構な時間が過ぎていた、最近挑戦者があまり来なくなったなとレイフは考える。
     四天王に勝てないのだろうかと考えつつ、ダミアにある物を渡す。
    「ダミア、これを」
    「……ポケモンのタマゴ?」
    「はい、なんのポケモンが生まれるかは楽しみにしてください。ダミアに渡そうって決めてたので」
    「へへ、そっか。大事に育てなきゃな」
     ケースに入れられたタマゴをみる二人、その時放送が鳴る、挑戦者が来た合図だ。二人はジャンケンをしてダミアが負けた、ポケモン達を回復させてから軽く体を伸ばすダミア。
    「んじゃ行ってくるかー」
    「行ってらっしゃい、頑張って下さいね」
     しばらくすると扉が開いた、扉の方へ顔を向けると挑戦者とレイフにごめんとするダミアが、どうやらダミアが負けたらしい。ダミアが負けるなんて珍しいと思いつつレイフは挑戦者の方を真っ直ぐと見て口を開く。
    「おや、ダミアに勝ったのですね? とりあえずおめでとうございます。ですが、俺はそう簡単に勝たせるつもりはありません、チャンピオンなので。……いきましょう」
     挑戦者を見る目が鋭くなりつつ、お互い一匹目のポケモンを繰り出した。ダミアはみてわかった。レイフから感じる圧と目付きに。

     ──あ、挑戦者負けたなこれ。
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    ちょこ

    DONEよそのこさんお借りしてます
     倒された落武者を見て終わった事を察した、里は刀を仕舞うと、燕志の元へ行く。まだ後ろ姿でしか見れてないが、息が上がっているのか肩が上下ゆっくりと動いているのが分かった。里は小走りで走ると、燕志に声をかけた。
    「えーじ……」
     里の声に気づいたのか、燕志が後ろをむく。怪我をしない日はないのではと言うほど、燕志はよく怪我をする。今もこうして、腕を斬られたのか一部服が血で滲んでおり、そこだけではなく他の所も怪我をしているのが見て分かった。これは看護班の所に連れていった方がいいな、とそう思った矢先に、燕志から唐突に抱き上げられた。
    「え、えーじ下ろして……」
    「……」
    「……えーじ……」
     これが初めてではなかった、落武者との戦闘が終わっても昂っているのか分からないのだが、こうして里の事を抱き上げるのだ。里としては、自分を抱き上げるより治療しに行って欲しいのだが、強く拒絶してはいけない気がして、あまり抵抗出来ないのだ。先程のように、一応下ろしてと言ったが、降ろされたことは無い。そうしているうちに、燕志は里を抱き上げたまま歩き出した。このまま看護班の所へ行くのだろう。
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