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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    ちょこ

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    プロポーズの日にちなんで(遅刻)
    よその子さんお借りしてます

    ##うちよそ

    淡いプロポーズ 何度目かの、春の知らせを告げる桜の花びらが風に舞う。丁度窓を開けていたからか、桜の花びらがふわり、と中に入り床に落ちる。窓から外を見ると、桜並木が綺麗なピンク色に染まっていた。今、お花見すると気持ちの良いものになるだろう。ぼんやりと窓を眺めている理人に対して、自称真白情報屋の秘書だと言っている九子が鼻血を出しそうな勢いでカメラを向けていた。
    「風に舞って花びらが理人様の周りに……素敵ですわ!」
     そう言った後、パシャパシャとシャッター音が聞こえる。お前、それ夕日が綺麗な日でも似たような事を言っただろ、と理人は呆れつつチラリと九子を見た。
     彼女が高校を卒業した次の日、突然この事務所にやってきたのだ。突然来るのは慣れていたが、彼女から自分の秘書になると言った時は猛反対した。自分はただの情報屋ではない、妖や幽霊関連の事もしている。それらに対して、力も何も無い彼女が踏み込んでいい領域ではなかったからだ。

     必ず自分が守れる保証もなかった、彼女が自分に一目惚れしたと言ったあの日から、時の流れで少しずつ自分が相手に絆されている気がしてなくもない。付き合いの長さというのは恐ろしいものだ。自分でも驚く程に冷たい声を出して追い出したのだが。次の日も、その次の日も彼女は事務所にやって来ていた。そもそも、次の日から普通にお茶の準備や書類の整理をしようとしていた。それを見て、呆れてしまって以降、このような関係になっていた。

     初めて出会った彼女はまだ高校生だった。一目惚れしたのだの言われても、かっこいいを恋心と勘違いしているものだと思っていた。卒業しても自分に対して気持ちが消えてなかったら、とぼんやり思っていた時にこうだ。だが、どことなくこの選択は彼女らしい、と思った。高校生の時と違って、ボリュームのあった三つ編みの髪を腰まで切っており、三つ編みなのは変わらなかったが、控えめにまとめて、子供っぽかった顔立ちも、すっかり大人の女性になっていた。もうあの頃の子供ではなくなっていた。
     さて、彼女が自分に一目惚れして何年経ったか。何度自分に対して想いをぶつけてきたか。そろそろ、自分も彼女に対してきちんと"返事"をした方がいいだろう。理人はそう思って机の引き出しから小さな箱を取り出すと、手招きして彼女を呼んだ。
    「理人様! どうされました? お茶のおかわりですの?」
     そう言って急須を手に取ろうとした彼女に対して、口を開く。
    「そろそろ籍入れるか」
     まるで、今日はいい天気ですね、と軽く言った。照れてる様子もなく、声も震えてなく、普通に言った。表情も素面だ。反対に、言葉を聞いてお茶を入れる手の動きが止まり、彼女は心配そうに理人の額をぺたぺたと触る。
    「……? 理人様お熱でも……? 熱は無いようですけど……」
    「気の迷いで言ってねーわ。俺の事、ずっと好きなんだろ?」
     そう続けた言葉に、ゆっくり言葉を飲み込んだ彼女は一気に顔を赤くさせたかと思うと、鼻から血が出てるのがわかった。こういう時でも鼻血を出すのか、とほんの少しだけ苦笑いをする。丁度手の届く範囲にティッシュがあったため、数枚取り出す。
    「愛してます永遠に!」
    「まず鼻血をどうにかしろ」
     そう言って彼女の鼻を優しく拭きつつ、また数枚ティッシュを渡す。少しして何とか鼻血が止まったのを見て、彼女の前に小さな箱を差し出した。その箱の正体が一瞬で分かったからか、彼女は箱と理人交互に見てしまう。そっと箱の蓋をあけると、そこには可愛らしいデザインが施された指輪があった。よくよくみると、デザインの一部にリボンをあしらったような細かい細工が施されていた。
    「手、貸して」
    「は、はい」

     いつもの勢いはどこいったのか、恐る恐る、と言わんばかりに左手を差し出した彼女の手を優しく握る。相変わらず手が小さい、と自分の手の大きさの差を見た後にそっと指に指輪を通した。サイズは前もって把握していたが、緩くもなく小さくもなく、ちょうどピッタリなサイズで安心してしまう。
    「……お前が俺に対して本気なのは充分に分かった。さっき永遠を誓っただろ。お前が俺に永遠を誓うなら、俺も約束する。……俺と結婚してください」
     彼女を恋人として接したことは無い、恋人という枠を通り越して、求婚したのは急だったかもしれないが、彼女との関係を考えると、こっちの選択肢の方が正解なのかもしれない。さて、これから忙しくなるだろう。そして、また感極まって鼻血ではなく、泣き出しそうな彼女の頭を優しく撫でた。
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    ちょこ

    DONEよその子さんお借りしてます
    二次創作
     その日は、雨が降りそうだと言わんばかりの曇天だった。昨日の天気予報では朝から晴れると言っていたはずなのに、いざ当日になったらこの天気だ。凪は頬杖をついて窓の外の風景をぼぅ、と眺めていた。この調子では晴れそうにない、凪はそう思ったあと椅子から立ち上がり、事務所に備え付けであるミニキッチンへと向かう。お湯を沸かせるくらいは出来るミニキッチンにて、お湯を沸かしコーヒーを淹れた後、コーヒーを飲み外を眺めた。
     何でも屋に定休日はない、依頼が来れば仕事の日になるし、来なかったとしても書類作業をする。ある意味気分で休みが決まると言っても過言ではなかった。そして凪は、二階にいる八重の所へ行こうかと考えていた。八重は朝から体調が優れないように見えた。凪から見たら休んだ方がいいなと感じたため、八重を休ませたのだ。当の本人は大丈夫だと言っていたが、それでも休ませた。依頼主が来る様子はない、なら八重のところに行こうと思った。事務所は二階建てのビルになっており、凪の居る一階は何でも屋の事務所で二階は居室スペースだ。コーヒーを飲み終わったマグカップを流しに置いた後、事務所を出る。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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