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    りざりか

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    りざりか

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    自分とこのプルプルくんの大まかな背景とかそんな感じ。
    ⚠️プルプくんの種族事情や対人関係や過去など、多大なる捏造・ヘッドキャノンを含みます。
    ⚠️一部アートブック掲載の情報を含みます。
    ⚠️乱文のため読みにくいです。
    ⚠️リザリカが自分の中でひとまずの答えを出したかっただけの語りなので、人によっては解釈違いが起きる恐れがあります。閲覧は自己責任にてお願いいたします。異論は認めます。

    拙宅プルプの考察的なあれ・プルプの種族はスライム。
    インクウェル島でもスライムは貧弱な魔物だが、実は意外にも魔法の知識があり、体が千切れたり潰れたりしてもタマシイさえ欠損しなければ時間をかけて復活も可能。
    そのため、物理的ダメージに関してはほぼ不死身。

    ・しかしその貧弱さと大人しさ、そして魔法の知識ゆえに、他の魔物や魔法使いから糧として狙われがちであった。
     安住の地を求めて、平和なインクウェル島のエリア1に逃げてきた者たちこそ、プルプの先祖たるスライムたちだった。
     彼らはエリア1まで逃げてくると、ある場所を安住の地として棲みつき、これまで死んでしまった同胞たちをそこに弔った。
     そこは、ある森の奥に広がる湿地帯。人気が少なく、気候も穏やかで適度に湿り気のあるここなら、一族も安らかに眠れるだろうと、先祖たちは「RIP」と掘られた大きな墓石を一つ作り、そこに仲間達のタマシイや残骸を埋めたのだ。
    そして、自分たちこそ仲間たちの安らかな眠りを守る者として、以降墓守として湿地に誰も近づかないようにしていた。

    ・そしてプルプも、その役目を全うするべく、湿地の奥に存在する墓石を密かに守っており、墓守として強くなるために日々努力を重ねてきた。

     幼い頃こそ大人しくて力が弱く泣き虫だったプルプだが、先祖代々の役目を果たさなければという使命感と、幼馴染みであるヒルダやキャグニーを守りたいという気持ちから、自分の長所を生かす戦い方を身につけていった。特殊なゼリービーンズを食べて一時的に成長かつビルドアップさせる術も、スライムの持つ変幻自在の肉体ゆえに可能な妙技なのだという。
     また、弱い自分を変えるため、幼馴染み二人からもらった「自分の一番の味方は自分なんだから、自分をたくさん褒めてあげなきゃ」という言葉を律儀に守った結果、今のようなナルシストになった様子。

    ・死んでしまった同胞たちのタマシイと亡骸の埋葬された墓には、スライムたちの強い思念が溜まっていた。「生きてるものが憎い」「死の世界へ引きずり込みたい」といった、無惨に散っていったスライムたちの無念や怨念の数々がその墓石に詰まっているのだ。
     プルプには時々、その声がぼんやりと聞こえていたが、死者の声に耳を傾けてはいけないと親から固く言いつけられていたので、その声に答えることは無かった。
     しかしある時、プルプは侵入者から墓地を守るために戦い、疲弊してしまった。その弱った隙を突いた墓石の思念たちに取り込まれ、一度墓石と合体してしまったことがある。その時は強い自我でなんとか戻れたが、以来墓石に宿るスライムの思念たちは、プルプの肉体が弱る瞬間を、湿地の奥からじっと狙うようになった。

    ・そんな時、プルプは軽い気持ちで訪れたカジノで大負けし、タマシイの債務者となってしまう。その時こそ何とか逃げ出したものの、タマシイの取り立てにきたカップ兄弟と戦うことになり、さらには追い詰められてしまう。そこを思念たちは見逃さず、とうとうプルプを取り込んでしまった。
    亡者となった同胞たちの思念に飲み込まれ、プルプは一時的に我を忘れて暴れ回った。この時の彼を突き動かしていたのは、亡者たちの抱く嘆きや無念だけでなく、自身が負けてしまうことへの恐怖や焦りだった。

    ・それでもカップ兄弟にこてんぱんにやっつけられたおかげで、墓石に宿る思念たちは衰弱。その隙を突いて、プルプも鍛え上げた鋼の精神で何とかスライムに戻ることができた。
     が、プルプは墓石と長い時間合体した際に、亡者となった同胞たちの思念に多少なりとも感応してしまった。心を痛めたプルプは、それ以来時々自らの意思で墓石と合体するようになった。曰く、自分が墓石に宿っている間だけは、思念たちの嘆きが治まるのだという。
     誇り高き同胞たちが、他の人に被害を出すなどという失態を犯さないため、墓守である自分がストッパーになろうという魂胆だった。

    ・しかし、それはもちろん丸く治まる話ではなく。
     墓石と合体している間、思念たちは弱ったその力でプルプの自我や記憶を、消しはせずとも混濁させることがよくあった。
     プルプの強いタマシイを取り込もうとして上手くいっていないだけなのだが、そのせいでプルプは時々自分や自分に近しい存在を認識できなくなることがある。生者を見かければ潰して殺したくなるし、幼馴染みたちの顔を見てもすぐに思い出せない。感情や表情の起伏も、墓石であるためか鈍くぎこちなくなってしまうのだ。

    ・それでもプルプは、墓石に宿っては亡者たちの嘆きを受け止める。君たちの死は無駄ではないと、君たちは誇り高きスライムだったと、呆れるほどに前向きな希望の言葉を投げかけ続ける。

     「だって、ハンサムで美しくてパーフェクトなこのボクのご先祖さまたちだよ?ボクに負けないくらいハンサムで、美しくて、パーフェクトだったに決まってるじゃないか!
     そんな偉大な彼らの死が、忘却の彼方に沈んでしまうなんて耐えられない。ボクがこの墓石を守る限り、ボクが覚えている限り、彼らはここでボクと共に生きるのさ。その形が墓石ってだけのことだよ!」
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