浩杉の日「知ってる? にかいどー、今日は浩杉の日らしいんだって~」
「あ? なんだよ、その日は」
「俺と二階堂の日だよ。こーへーの5とさいちの31で。だから、5月31日は浩杉の日!」
「ならどっちかっていうと『こーさいの日』じゃねェのか?」
「仕方ないだろ、カップリング名が浩杉なんだから」
「いや、カップリング名ってなんだよ」
「二階堂さー、俺のこと佐一って呼ばないじゃん?」
「きもちわりぃだろ、俺がそんな呼び方してたら」
「でも、原作じゃ杉元佐一って呼んでんじゃん」
「メタ過ぎる」
「杉元佐一呼びじゃ作中で一番呼んでるってほんと?」
「しらねぇよ」
「検証しておくべきだったなー、折角なら」
「で、呼ばれたいのか?」
「えェ……? うん、呼んでほし~い」(ぶりっこ)
「かわいこぶって気色悪ィ」
「いや、ひどくない? 俺たちつきあってんだよね?」
「杉元佐一」
「フルネームじゃなくて」
「……佐一」
「うわっ、照れる」
「……」(頭叩き)
「何で叩くの!?」
「お前も呼べよ」
「ええ…え~……マジかよ、無理。照れる」
「他人に言わしておいて言わない気か? あァ?」(顔を近づけて睨み)
「わかった! わかったって! すぐ怒るんだから~~!」
「佐一」
「……こ、こ」
「さいち」
「こ、こへ……」
「早く言えよ、佐一」(ねっとり囁き)
「ねえ!? ワザトだよね?」(真っ赤)
「言え」
「こーへー! 浩平! これでいいだろっ!」
「もっとちゃんと呼べよ」
「んならそっちもちゃんと……」
「佐一」
「……ん」
「好きだ、佐一」
「へっ!?」
「プ、変な顏」
「うっるせ!」
(終)