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    まろんじ

    主に作業進捗を上げるところ 今は典鬼が多い

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    まろんじ

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    ※ツィルクの日常ストーリー冒頭が載っているよ※
    日常ストーリー、一つの会話劇の裏で人数分の思考が絡み合ってるので、表にしてみたら面白いかもしれないと思って試しに作成中 まだめっちゃ途中

    ##その他

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    まろんじ

    PROGRESS星の声17その次の日のことだ。
     ホテルの部屋に付いていた固定電話が鳴った。受話器を取るとフロントからで、俺に電話が来ているから繋いでもよいか、とのことだった。
     依頼者との連絡にホテルの電話を使う契約はしていない。日本には俺の知る人間もいない。「人違いでは?」と尋ねると、相手はワカモト・カオリという俺の知り合いだと名乗っているという。俺は尚も躊躇っていたが、長い金髪の女性だと聞かされるとすぐに承諾の返事をした。
    「まあ、なんて不機嫌なお声。もしかして、寝起きでいらっしゃった?」
     何の用だ、という俺の言葉に対する返答である。相変わらず甘ったるい声をしていた。
    「ちょっと、困ったことになっていますの。あなた、とってもお強いから、力になってもらえないかと思いまして」
     話を聞くと、またしつこくあの中年の男に追われているらしかった。それを追い返して欲しいというのだ。
     殺しではない仕事は受けないことにしていた。相手が生き残れば、俺の名前や身元が割れる可能性が強まる。殺すのではなく、追い返すだけだというのなら、俺よりも警察などの方が適任だろう。
     そう答えようとしたときだった。
    「それとも……あなたに 813