まろんじ 主に作業進捗を上げるところ 今は典鬼が多い ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 548
まろんじ☆quiet followPROGRESS星の声17 ##宇奈七 その次の日のことだ。 ホテルの部屋に付いていた固定電話が鳴った。受話器を取るとフロントからで、俺に電話が来ているから繋いでもよいか、とのことだった。 依頼者との連絡にホテルの電話を使う契約はしていない。日本には俺の知る人間もいない。「人違いでは?」と尋ねると、相手はワカモト・カオリという俺の知り合いだと名乗っているという。俺は尚も躊躇っていたが、長い金髪の女性だと聞かされるとすぐに承諾の返事をした。「まあ、なんて不機嫌なお声。もしかして、寝起きでいらっしゃった?」 何の用だ、という俺の言葉に対する返答である。相変わらず甘ったるい声をしていた。「ちょっと、困ったことになっていますの。あなた、とってもお強いから、力になってもらえないかと思いまして」 話を聞くと、またしつこくあの中年の男に追われているらしかった。それを追い返して欲しいというのだ。 殺しではない仕事は受けないことにしていた。相手が生き残れば、俺の名前や身元が割れる可能性が強まる。殺すのではなく、追い返すだけだというのなら、俺よりも警察などの方が適任だろう。 そう答えようとしたときだった。「それとも……あなたには、実力を存分に発揮できるお仕事を頼んだほうがいいのかしら」「……何だと?」 結果、彼女を追っていた男は死んだ。大型トラックの前に突然飛び出してはねられ、全身を強く打って死亡。運転手は業務上過失致死の疑いで逮捕。──表向きには、そのように処理された。「素晴らしいわ。あなた、こうして取り繕うこともできるのね」 ホテルのカフェでテレビを見ながら、彼女は手を組み合わせてうっとりと言った。「ねえ、是非お礼をさせてくださいな。特別な思い出を作ってさしあげてよ」 彼女に握られた手を、俺は軽く力を入れて振り放した。「報酬は金で受け取る主義だ。払えないなら、今後もう二度と俺に接触するな」 俺は立ち上がり、カフェを出た。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow まろんじDONE2024/04/29書けたSS 496 まろんじPROGRESS2024/04/28悩み事(仮題)後から加筆(挿入)した部分 1199 まろんじDONE2024/04/28書けたSS 1168 まろんじDONE2024/04/27書けたSS 1002 まろんじDONE2024/04/22書けたSS 674 まろんじMEMO2024/04/21巨女お姉さんについてのメモ 911 recommended works まろんじPROGRESS星の声12目が覚めた後、医師や看護師たち、コーキノとマヴロから聞かされた話を統合すると、こうだ。 俺は、アスプロが死んだと聞いた途端、何も言わずにナイフを取り出した。最初は胸を、そして腹や脚や、顔や首、とにかく体中をナイフで刺して傷つけたという。 途中から何事かの言葉を泣き叫んでいたが、コーキノとマヴロは俺を抑え込むのに必死で、よく聞き取れなかったと言っていた。「オル──何とか、と言っていたが」とコーキノが何か聞きたげにこちらを見ていたが、俺はただ俯いていた。 この自殺未遂により、俺は視野の半分ほどを失っている。見えている部分にも負担がかかり、何十年か後には見えない部分の方が多くなる可能性が高い。 それから──。「子宮の損傷が激しく、手術を行いましたが……」 腹の子は死んだ。いや、俺が殺した。 俺は黙って話を聞き、それから感謝の言葉を述べた。医師たちが、俺の病室を出て行った。 ──どうして、生き残ってしまったのかな。 そう思わないではいられなかった。 自分だけ──一人だけ生き残って、何の意味があるというのだろう。四騎士はあの任務を最後に解散が決まっていた。俺の、本来ならば俺と 1375 まろんじPROGRESS星の声17その次の日のことだ。 ホテルの部屋に付いていた固定電話が鳴った。受話器を取るとフロントからで、俺に電話が来ているから繋いでもよいか、とのことだった。 依頼者との連絡にホテルの電話を使う契約はしていない。日本には俺の知る人間もいない。「人違いでは?」と尋ねると、相手はワカモト・カオリという俺の知り合いだと名乗っているという。俺は尚も躊躇っていたが、長い金髪の女性だと聞かされるとすぐに承諾の返事をした。「まあ、なんて不機嫌なお声。もしかして、寝起きでいらっしゃった?」 何の用だ、という俺の言葉に対する返答である。相変わらず甘ったるい声をしていた。「ちょっと、困ったことになっていますの。あなた、とってもお強いから、力になってもらえないかと思いまして」 話を聞くと、またしつこくあの中年の男に追われているらしかった。それを追い返して欲しいというのだ。 殺しではない仕事は受けないことにしていた。相手が生き残れば、俺の名前や身元が割れる可能性が強まる。殺すのではなく、追い返すだけだというのなら、俺よりも警察などの方が適任だろう。 そう答えようとしたときだった。「それとも……あなたに 813 まろんじMEMOヘルぬい本人物設定を改めて練り直してたらプロットにかなりでかい変化が生まれたので本文にはなかなか進めそうにないしこの前作った1pめは没ですね…… 2 まろんじMOURNINGヘルぬい本 本文ボツ案でも青い鳥のSNSのページは入れたいなあ〜〜〜 hanazonotokinotDONE原稿の合間の落書き。イヌココ描きたい さくまるDOODLE趣味に走ってるアルリュ♂です。狼になってますし現代私服ですし少し線が汚いです。 5 momoDONEらむさぶ💓 -Machimura-PASTスイカを食べるピカチュウ 爽帆ことねDOODLE⚠️宇宙側過去編ネタバレらくがき 5