無題『小判が・・底を尽きてしまいましたっ!つきましては男士の皆さんにはアルバイトをして貰います!!』
朝餉の時間帯この本丸男士全員が集まった広間で審神者が開口一番そう宣言(?)した。手札を配布分使う為に朝早く来る事はあるが今その催事も開催されて無いのに珍しい時間に来ていた主に驚いていた男士達だったが当然それ以上の衝撃だったらしく、何故どうしてと動揺が一気に駆け巡る。
その件について先に聞かされていたらしい初期刀の歌仙兼定は下唇を噛み苦い顔をするばかりだし、本丸経理担当の博多藤四郎は目を瞑ってじっと座っていたがついに達観してしまったらくそのまま天を扇いだ。
その経理を手伝っていた長義は少しばかり勘づいていてやっぱりかとはぁと大きく溜息をついて額に手を当てた。
6204