Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    yoriri3

    @yoriri3

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 44

    yoriri3

    ☆quiet follow

    どこかの星で会いましょう/キスディノ

    丘の上にはオレとディノだけだった。ランタンの明かりがオレとディノの顔を照らしている。少しつめてえ風が草を揺らしてる。
    ここはニューミリオンではなくディノの家の近くの丘だ。休暇を利用して家族に会いに行くディノにオレはついてきた。ブラッドの野郎が車を貸してくれると言ったけどレンタカーを借りた。だって嫌だよ。ブラッドの車はみるからに高級で穴ぼこでも開けたらめんどくせ。
    それでオレはディノの家まで交代で運転して、はるばるやってきた。じいさんばあさんの歓待ぷりはすごかった。オレはピザの歓待を受け、ピザを食べ、ピザを飲んで、まあピザ!おえ…オレの胃は常人なんだからカンベンしてくれ。
    「キース、お茶だよ」
    「こう寒いとウイスキーでも入れてえな」
    オレはディノからばあさんが淹れてくれた特製のお茶をとびりと飲んだ。さすがにお茶まではピザ味じゃあなかった。
    レジャーシートを敷いた地面からは夜の冷たさが這い上がってくる。まだそうそう地面に寝転がっても大丈夫って季節でもねえしな。オレはブランケットを被りなおした。
    丘の上にあるのはオレとディノと車とランタンってなとこだ。
    とうじてオレとディノがこんなところで寝ころがってるかってえと、人工衛星がもうすぐこの空の上を通過するからだ。ディノはここから見えるんだといってオレを誘ったんだ。
    ディノはこのあいだ通販で買った宇宙ピザと書かれたスナックの袋を開けている。宇宙ピザと書かれたピザをぼりぼりと食べたディノはオレの方にも差し出した。オレもしぶしぶ食べてみる。ガリガリしたビスケット……をかみしめているとチーズらしき味が感じる。
    「ディノ、これはピザなのか」
    「うーん、ピザ…じゃない。けど案外おいしいよ」
    「そうか?無理やり食ってねえかディノ。また通販で無駄使いだとジュニアとフェイスに怒られるぞ」
    「無理やり食べてない食べてないおいしいな!」
    ディノは通販をこれ以上チェックされては!という感であわてて宇宙ピザを食べ終えた。
    「あ、そろそろ人工衛星が通るぞキース」
    ディノはそういうとランタンの明かりを消した。目が慣れなくて真っ暗になったあと、空に満天の星が浮かび上がった。
    「へえ、空がきれいだな。ディノはいつも天体観測してたのか」
    「まあね。望遠鏡買ってもらって月を一晩見てた時もあったな」
    「一人で?」
    「うん、こんなのに付き合ってくれる友だちはキースだけだよ」
    キースだけだ。という言葉にオレはすっかり気をよくした。
    「ほらほらキース!みて」
    ディノが空を差した。オレは言われて視線をあげるけど、どれだかわからなかった。空を見上げて人工衛星なんぞみたことねえ。
    「どれ」
    「あれあれ!」
    ディノが必死に指をさす方向を見ると、たしかに星よりはしっかりした光がすうっと移動しているのが見える。オレは人工衛星を見つつも、となりのディノの笑ってる顔を眺めていた。青い目が星みてえにキラキラしてる。

    人工衛星はあっという間に見えなくなった。
    「へえ、見えたな人工衛星」
    オレは初めてみた人工衛星に感心した。ディノの顔のほうをたくさん眺めてた、のは内緒だ。
    「もうキース。あの人工衛星はサブスタンスの研究のためにとばしてるんだぞ」
    「そだっけ」
    あー、そんな話どっかで聞いたか。オレたちの「ヒーロ能力」と呼称されてる力は宇宙から飛来した高エネルギー体由来だ。まだまだ謎は多い。そういうわけで対策機構【HELIOS】はじつはNASAともつながりが深い組織で。ノヴァやヴィクターの研究部の連中はNASAあたりの連中ともつながりが深い。
    「サブスタンスの研究で宇宙にヒーローを飛ばす、とかいう計画もあったな。あれって進んでるのキース?」
    「さあ、オレはぜってーごめんだね。宇宙にいくなんてめんどくせ」
    そういう「ヒーロ宇宙飛行士計画」は聞いたことはあるが、噂の域を出ねえ。まあオレは厳しい宇宙飛行士の訓練なんてやりたくねえぞ。あーやだやだ。
    「ディノは宇宙に行きてえのか」
    オレが聞くとディノは「うーん」と考えた。
    「じつを言うと、宇宙にいけばオレの能力の由来がわかるかなって、思ったことはある」
    ディノはオレたちとは違って、後天的にサブスタンスを投与されて能力を得た訳ではい。記憶もないディノは生まれもわかんねえ。
    「昔はもしかしたら自分は宇宙人かもって思ったりして」
    「あー、たしかにラブピ星から来たのかもな」
    「ピザの星とかあると思う?」
    「ラブアンドピース星の主食はピザだろ」
    「そっか」
    ディノはそういうと地球より青い目でじっと空を見上げている。
    「キースは…もし俺がラブピ星に帰ったとしたらどうする」
    ディノはマグカップにお茶を注いで、じっと握りしめた。オレはごろんと寝っ転がり、空を見上げた。
    「お前が幸せならラブピ星に帰ってもいいぞ。オレもついてくからな」
    「ラブピ星の主食はピザだよ。毎朝毎晩ピザだよ。俺は楽しいけどキースは耐えれる?やっぱりキースは地球にいなよ」
    「うーん、ラブピ星はビールは置いてるのか」
    「さあ?」
    おー、せめてラブピ星にビールはあって欲しい。おーいNASA、調べてきてくれ。
    「やっぱり俺は地球にいるよ。キース、ビールがないとつらそうだもんな―――っていうかイクリプスとつながりがあった俺は宇宙にはいけないよ」
    「まあな」
    「宇宙船にはおいしいピザ屋がないしね」
    ディノはラブピ星にいくのをあきらめたようだ。ありがとう地球のピザ。たのむからNASAはおいしいピザを開発しねえでくれ。

    ディノが幸せなところなら、西海岸だろうがモルディブだろうがニースだろうが―――できればディノには温暖なとこで過ごして欲しい。だってディノがさみいのはやなんだ―――どこに住んでもいい。ラブピ星でもいい。そこにオレがいなくたっていい。ディノが幸せなら、たとえば美人のおっぱいがでけえ女と―――ディノはおっぱいのでけえ女が好きなわけではないがこれはオレの妄想なのででけえ―――、結婚してガキができて犬でも飼ってろって思うけど。
    でもやっぱりラブピ星だとメールも届きそうにないから、地球にいて欲しいし、つかメールじゃオレがさみしい。あー、やっぱり傍にいてくれディノ。
    「帰ったらピザ作るか」
    「ほんとう!?キースのピザ好き!」
    ディノはそういってオレにキスをした。オレはディノに覆いかぶさりながら、ヒーローをやめたらディノ専用のピザ屋でも開くかな、とか思ってディノのあったかい口の中で暖をとった。
    ディノの顔を覗き込むと、地球よりきれいな青の球体がオレの顔を見ていて、なんだオレは宇宙飛行士にならなくてもきれいなモンを見れてるんだな。って思った。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👏☺🌍💯🌍🌎🌏🌐🌍🌎🌏🌍🌎🌏💖❤💕🍕🍕🍕🍻❤👏👏👏👏😭😭😭❤❤❤👏🌠🌎😭🌍🌎🌏🌍🌎🌏💖😭💖💯🍕💫🌏🌏🌏🌏🌟🌏💞😭
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    yoriri3

    DONEキスディノ
    「…っ…えろ」
    オレは足元で動くディノの頭をなでて息を吐いた。ディノはオレのちんこを舐めてて、二人分の体重でオレのベッドがきしんだ。
    「…つ、…ゅ」
    ディノはオレのちんこの裏側を舌でれろーっと舐めていて、そのクソエロい姿にオレのちんこはますます元気になっていく。
    「はぁ…キース、きもちいい?」
    顔をあからめたディノの顔に。オレのちんぽの影がかかっている。いつも健康的なディノの顔にグロいオレのちんぽのコントラスト、は。あまりにも刺激的だった。
    「…おお、うん、きもちいい」
    オレはバカみたいな単語しか言えなくなって、そうくりかえす。ディノは口が疲れたみたいでオレのちんこから口を離した。ぷらんぷらんと勃起したままのちんこを持て余し、オレはディノのデコにちんこをこすりつける。さっきまで野球のナイトゲームを観戦しながらノートパソコンで書類をつくっていたディノは、頭の前髪をゴムで結んでいて。いつもは隠れているディノのおでこに全裸でちんこをこすりつけて、自分でもドン引きな変態行為をしている。ひくわーないわー。とか思うもののディノのデコやらほっぺたにちんぽをこすりつけて、オレはハアハハ荒い息をはいてるってわけ。
    3007

    recommended works