体理エルリが飲みにいくだけの話「アッカーマン先生、今日飲みに行きませんか?」
エルヴィンとリヴァイは、四月から同じ学年の隣のクラスの担任を受け持っている教師だ。職員室でも隣の席にいる。
リヴァイは毎朝、この輝く金髪の体育教師と挨拶を交わし、時間があればいつでもにこやかに話しかけられ、昼休みにも元気に声をかけられ、そして放課後は飲みに行こうと誘われる日々を繰り返していた。
飲みの誘いは断り続けていたリヴァイだが、断るたびに、「そうですか……」と太い眉を下げ、肩を落としてあからさまにしょんぼりする大男を見ると、どうにも申し訳ないような胸が痛いようなソワソワする気持ちになってしまい、ここのところ断りづらいと感じている。
(一度くらいなら、いいか)
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