【曦澄】クリスマスまで4日【腐向け】藍曦臣の顔が近づいてきて、彼の輪郭がぼやけて見える。
互いの息が感じられる程に近くなった時、間近で感じる視線に気づいて二人は文字通りに飛び退いた。
「あーちょん……」
幽鬼かと思ったが、そこに居たのは酒気で頬を染めた江楓眠。
ぬっと腕が伸びてきて、江晩吟を抱きしめて頬を擦り寄せる。
「ダメな、お父さんでごめんねぇ…。お父さん、お前がわがまま言わないから甘えすぎたねぇ」
「と、父さん?」
「お父さん、阿澄に甘えて欲しいだけなんだよ。
一緒にご飯食べて、おしゃべりして、プールで競泳したり追いかけっこしたいだけなんだ。
阿澄のわがままを願いを叶えたいし、課題見てあげたいしぃ」
どうすればいいのか助けを求めて、周りを見ると藍啓仁が額を抑えている。
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