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    kumohare72ki

    ついったに上げようとしてチキったものをここに投げます。

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    kumohare72ki

    MOURNING『紺君と楓ちゃん』シリーズ、おまけとして書いてた紺君の弟・碧君による祝辞風紺君の過去です。消えたと思ってたら出てきました。何で!?
    もったいないのでここに投げて供養。いろいろ設定変わったなぁと思いながら読んで下さい。
    狐に嫁入り その後 やあやあ本日はお日柄もよく――なんて挨拶は僕の柄じゃないんでね。とにもかくにも、皆さんよくぞお集まりくださいました。新郎の弟として御礼申し上げます。しっかし皆さんよく来てくださいましたねぇ。狐と人間の式だってのに。僕ならご免だな。いくら身内だからって――ああ、はいはい。真面目にやるよ。やればいいんだろう?
     えー、それではこちら、似合わない羽織袴でかちこちになっているの今日という日の主役であり新郎であり我らが村の長でありこの山の次の神である僕の兄です。ご存じだろう? 説明なんかいらないじゃないか。わかったわかった。そんなに睨むなよ、兄さん。
     はいはい、新郎のお隣をご覧ください。僕と兄の父であり先々代山の神を殺した猟師の孫です。兄さん、考え直せば? 今なら僕ら、喜んでそいつを食べるけど――よせよせ、睨むなって。冗談じゃないか。家長であり村の長であり次の山の神である兄が選んだ花嫁サンです。僕の義姉でもあります。どうぞ皆さん、食べるならバレないところでバレにくい部分から――痛い! やめろよ兄さん! はいはい、雪のような白無垢がお似合いですね。どうぞ兄さん色に染まってください。
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