りゅうぐう水族館メモりゅうぐう水族館
海洋研究所が併設されている小さい水族館。
各地に出現する海の亜種生物を制圧、回収、飼育する組織「亜種海洋生物対策本部(通称・亜海)」を兼ねる。
亜種寄生細胞
OMC(odd mutation cell)
odd奇妙な
mutation 特異
cell 細胞
動物や無機物に寄生して自我をもつ生命体。世間のニュースではまれに報告される程度だが実際は亜海などが事前に回収しているのでさらに発見数は多い。甲斐が良性OMC感染生物をおもちと呼んでから亜海で広まっている。
OMCが発生する土地は決まっているので毎時観測しており発生してすぐ対処できる体制を整えている。しかし海洋系は発生してから上陸するまで動いていることが多いのでより回収の難易度が高い。
必要以上に他害行動を起こすケースは少ないが成長するとそれだけ強力になって生態系も壊れてしまうのではやめの対処が必須。
OMCは寄生すると生物の筋組織などを変異させて強化させる特性がある。OMCは分離させることができる(亜海の独自技術)ので野生生物は捕獲したあと分離させてから自然に返している。
OMCも自我をもつので脳が発達している種には寄生することはほぼない。人間に寄生するケースは違法技術で人工的に寄生させたものがほとんど。人工的なので拒否反応も強く普通は長く生きられない。
館長
竜宮寺(りゅうぐうじ)
小柄で老齢の男性。りゅうぐう水族館の館長兼亜海本部長。瀕死の深背と卯渡を水族館に匿う。
研究員
卯渡(うわたり)
眼鏡をかけた柔和な雰囲気の男。額の大きな傷を前髪で隠している。
過去に隠岐の下でOMC違法寄生の研究をしていて深背を飼育していたが、暴走した深背に重傷を負わされる。その後亜海に保護されりゅうぐう水族館職員として働くことになった。
深背(ふかせ)
高身長で無口な男。
隠岐のラボで人間とサメを同時に人工寄生させたOMC。ラボ時代は子供くらいの大きさだったが成長剤の過剰投与と精神錯乱により暴走してラボを全壊させた。
卯渡と一緒に死にかけているところを亜海に保護されている。力仕事など裏方業務を担う。外出するは亜海の監視が必要。
甲斐田(かいだ)
中肉中背で無精髭の男。
OMC研究のために亜海に入部したはずだが水族館職員として働いていることの方が多い。OMCが好きで良性OMCを可愛がっている。人間には塩対応。
尼見(あまみ)
達観した年齢不詳の女性。
亜海の古参。若い頃は館長しか知らないが、見た目が今と変わらないと言われている。OMCに自然寄生された特異体質でもある。
多古(たこ)
飄々として掴みどころのない中年の男。
亜海で働く裏で情報屋としても活動しており深背や尼見のOMCについて探っている。
烏墨(からすみ)
新人エリート。男前寄りの美形。
亜海で働くはずが甲斐と同じく水族館で働くことが多く現状に納得していない態度をとる。多古が怪しい動きをとるたびに注意するが躱されて終わることが多い。
隠岐(おき)
卯渡の元上司。深背の暴走により死亡したとされる。
以下メモ
深背は人間とサメを同時に人工OMC寄生された特異例。人為的に人間にOMC寄生させるのはもちろん違法。
卯渡は違法寄生させて取引を行う組織の科学研究員だった。寄生させたあとは世話もしていたので深背は卯渡に懐いている(深背は実験室の時の記憶なし)
研究員時代の卯渡は研究第一人命無視上等ってスタンス。人間と魚類の同時寄生が前例なかったので成功間近で冷静ではなかった。
暴走して拘束具を外した深背が卯渡含む組織全員を壊滅させた。卯渡が生きてたのは育ててもらった情が無意識にあったのかも。
OMC寄生体が暴走していると通報を受けた亜海が駆けつけて瀕死の深背と卯渡を回収。表向きは全員死亡としたが深卯は亜海部長の竜宮寺が管理しているりゅうぐう水族館に匿うことにした。そのことは古株の竜宮寺館長と尼見しか知らない。
多古はりゅうぐう水族館の職員だけど裏でバイヤーもしているので希少個体である深背に近付いたり金になりそうな情報がないか嗅ぎ回ってる。多古が悪い顔をすると烏墨が正面から注意してくる。甲斐は我関せずだけど本当はOMCに人一倍興味があって人知れず無寄生個体をもちもちしている。
2024/05/01追記---------
坂又(さかまた)
白髪の混じった老齢の男性。相貌失認(失顔症)。
隠岐の育ての親。違法OMC研究ラボの母体である裏組織の頭領。孤児だった隠岐を次期頭領にしようと育てたが隠岐の強い希望でラボ所長に移籍されてしまった。
ラボ壊滅後は深背と卯渡を隠岐の形見だと思っているので時折水族館に訪れては絡んでいる。
隠岐(おき)
深背の暴走により死亡。
OMC研究ラボ
坂又が頭領になってから設立された。当初はOMCの人体寄生による身体能力を研究して自身の相貌失認を直そうとしていたが、金になるので違法OMC取引がメインになり研究は休止していた。
隠岐が所長になってからは人体寄生の研究が再始動され、若い頃の卯渡が入所してから研究が加速したが実験体の深背が暴走したことによりラボは壊滅した。