Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    kirche_is_dcst

    @kirche_is_dcst

    @kirche_is_dcst
    千ゲ生産業。左右相手完全固定。千左固定。カプ固定だけど主人公総攻めの民なので千は全宇宙抱けるとは思ってる。逆はアレルギーなので自衛。
    基本フェチ強めのラブイチャ。ワンクッション置いてるけど時々カオスなものも飛び出します。
    受けの先天性・後天性にょた、にょたゆり、パラレル、年齢操作やWパロもあり。みさくら、♡喘ぎ多め。たまにゲがかわいそうなことに。(要注意案件はキャプションに書いてます)
    最近小説AIと遊んでます。
    一時期特殊性癖チャレンジをしてた関係で触手とかなんか色々アレなやつもあります。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 204

    kirche_is_dcst

    ☆quiet follow

    酒癖の悪いゲのお話その②

    #原作軸千ゲ
    originalStoryAxis1000Ge

    「 ……おい、誰だアイツに酒飲ませたの」
    やや苛立った声に視線の方向を追うと、ちょこんと正座したまま、えへへ〜とかうふふ〜とか赤い顔でひたすらにこにこしている参謀がいた。
    「 あー……誰かうっかり飲ませちゃったんだね……でもまあ、本人楽しそうだし、別に暴れてるわけでもないし、そんな気にしなくても」
    羽京の言葉に、千空は苦虫を噛み潰す。
    「 アイツは酒弱ぇし、酒癖悪ぃから呑ませんなっつってんのに」
    「 まあ新年会だしねぇ。……千空がそばにいなかったんだから、仕方ないんじゃない?」
    その指摘に、10匹くらいまとめて苦虫を噛み潰したような表情が返される。
    心配なら、ちゃんとそばについてればいいのに、全く素直ではない。
    面倒くさそうに頭を掻いて、ひとつため息をついてから、千空は人波を掻き分けてそちらへ向かった。
    「 ……おい、こらメンタリスト」
    「 あー!せんくーちゃんだぁ〜!もう、どこ行ってたのぉ〜?そんでさあ〜、みんな名前で呼ぶのにさあ〜、なんで俺だけメンタリスト〜?」
    ……出た。完全に絡みモードだ。しかも。
    「 せんくーちゃんたら冷た〜い!もう!ちゅーしちゃうんだからあ」
    呂律の回り切らない口調でそう言ってしなだれかかった相手は、自分ではなくクロムで。
    どうやら区別もついていない。
    もともと下戸だが、ここまで正体を失うほどになるのは珍しかった。
    「 こら酔っ払い」
    言葉と同時に、ぱしんと手のひらで唇を塞ぐと、悪戯めいた視線がこちらに向いて。
    ふいに手のひらを舐められる。
    「 ……ッ、ったく、タチ悪ぃな」
    そのままゲンを人の輪から外れたところまで引きずっていって。
    「 おら、こっちにしとけ」
    と、自分の方を向かせた。ゲンは酩酊状態で、えへへ〜と笑いながら、首に腕を回してちゅー、と音がしそうな勢いで唇を重ねてきた。それを膝を跨がせる形で抱き寄せて。
    整った白い歯列を割り、舌を口腔内に潜り込ませる。舌を差し入れた瞬間は熱く感じたが、おおまかな体温は、36.8℃。
    まあ、微熱だ。
    舌下温度を計測しつつ、舌を絡めて深くくちづける。重ねた唇の間から、切れ切れに熱っぽい吐息が漏れた。
    「 ……ん……ふ……ぁ、…… 」
    そのまま呼吸を奪うように何度もくちづけると、徐々に腕の中の肢体が蕩けてくる。
    「 ……は、ぁ……ッふ……ぁん…… 」
    潤んだ目と、赤らんだ肌がなんとも煽情的で。くちづけながら、耳を指先でくすぐってやる。びくんと跳ねた顎を捉えて、またキスをして。時折、軽く膝を揺すった。
    中心を刺激されて、ゲンの腰がぷるぷるとふるえる。
    「 ……せん、くーちゃぁん……、ジンジンするぅ……せんくーちゃんと、セックス、したい…… 」
    「 こんなとこで、ダメに決まってんだろ。部屋戻るまで我慢しろ。お仕置きだ」
    酩酊しきってゲンは忘れているようだが、ここは宴会場だ。人目を避けたといっても、アホほど人がいる。流石にこんなところでおっ始めるほど、強心臓ではない。
     焦らされて、ゲンは涙目でこちらを睨みあげた。
    「 やだぁ……今がいい…… 」
    そう言って、ゲンは跨った膝に腰を擦り付けながら、着衣の下に手を伸ばしてくる。
    「 ばっ……、」
    思わず身構えたところで、大きく手を打ち合わせる音が響いた。
    「 はい!もう遅いし、村長もこれから用事があるらしいから、みんなそろそろお開きだよ」
    自衛隊出身だけあって、よく響く声で羽京がそう言うと、集まっていた連中がおもむろに片付けを始める。
    大人数で手分けをしただけあり、ごく短時間で片付けは終わり、皆はばらばらと帰途に就いていった。
    粗方の連中が帰ったあたりで、羽京は自分の耳を指差して剣呑な笑顔を浮かべる。
    ……つまり、ここでのやりとりは筒抜けだったようで、流石にちょっと気まずい。
    続けて、小さくぱくぱくと口が動いた。
    唇を読んで、さっきまでの艶っぽい雰囲気はどこへやら。
    すっかりクールダウンされてしまい、千空は酩酊状態のゲンをあやしながら、自分もそそくさと部屋に戻ることにした。

    いわく。
    『 全部筒抜けだから、ヤるなら部屋でヤれ』
    剣呑な笑顔と相俟って、不穏さが半端ない。
    今後はなるべく羽京のいるところでの悪ノリは避けよう、と千空は固く肝に銘じた。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works