タイトル?妄想だから無いよ目の前に零福ちゃんがいる。
微笑っている、俺も嬉しくて微笑み返す。
だけど、触れようとしたら彼は哀しそうな顔になり俺から遠ざかっていく。
待ってくれ───
手を伸ばすところで夢から醒める。
これで何回目だろう?
最近はこの夢ばかり。
闘いは終わり治療も済んだ。だけどこの消失感だけは、どんな治療でも治せない。
飴を口に含み天界の草原に移動する。
部屋に篭もっていたら身体から根が生えて起きれなくなりそうだから。
静かなこの場所なら寝てもあの夢は見ないだろう、と瞼を閉じる。
零福ちゃんが自分の顔を覗いてる。
俺は寝たフリをする、夢でももう彼に去られて欲しくないから。
彼はキョロキョロと周囲に誰も居ないのを確認したら、俺に口付けてきた。
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