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    おいなりさん

    カスミさん……☺️

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    おいなりさん

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    シンスミ

    顔色一つ変えず、見下ろすその顔に少なからず腹は立っている。
    が、しかし。
    高々と右手に握られたわっかから溢れる蛍光灯の光は、その姿を神々しくさえ見せている。
    だから、つまり、その。
    「どうした?早くしないと溶けてしまうぞ」
    「うるさいっ!……ッス」
    キッと睨みあげると、真一文字だった口の端がにやりと釣り上がる。
    余裕たっぷりのその笑みについ下唇を噛んでしまい、更に目が弧を描くのが見えた。
    あぁ、畜生!
    足を思い切り踏んでやりたいところだが、そんな事をすればあの神々しいわっかが……期間限定、売り切れ続出、苦労してやっと手に入れたドーナツが、無惨にも床に落ちてしまうかもしれない。
    それだけは避けたかった。
    無事にそれを救出する為には、たった一つの条件をクリアすれば、それでいいのだが。
    「あぁ、気付かなかった。もしかして届かないのか?少し屈んでやろう」
    すっ、と近付いて来た白銀の髪に、うっ、と声を詰まらせる。
    「さぁ、口付けを。もう何度もしているし、今更恥ずかしがる事もないだろう?」
    あぁぁぁその笑顔、ほんとにムカつく!
    いつか仕返ししてやろうと決意を新たに、無駄に長い髪の毛を鷲掴み、ぶつけるようにしてシンの唇に自分のそれを押し付けたのだった。

    end.
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    Nekohige1205

    DONEホクロに嫉妬する夜光。やこしんのスケベです!夜光が遅くまでかかった仕事を終わらせ、帰宅すると真珠が夕食を作って待っていてくれた。おかえりと笑顔で迎えてくれる真珠を見るたび、社会に揉まれ疲れ切った夜光は同棲の実感がわき、癒されるのだ。

    「そういえば、夜光知ってた?俺さ、耳の後ろにホクロあるんだって」
    「右耳の後ろだろ、なんで?」
    「知ってたの!?いや、今日ね。スターレスでホクロ探し大会してさー……」

    真珠が作ってくれた夕食を口に運びながら真珠の話に耳を傾ける。夜光が遅い時には先に食べるように言っているため、真珠はもう食べた後だ。何を変な遊びをしているのか。夜光は真珠が話している間に食べ終わり手を合わせる。

    「ごちそうさまでした」
    「あ、片付けはおれがするよ。えっと、夜光はお風呂に入ってきたら?」

    少し顔を赤くしながら真珠はそういった。あぁ、なるほど。真珠なりの誘いなのだろう。耳元で「じゃあ、ベッドで待ってろよ」といえば真珠は慌てて耳を押さえて口をパクパクとさせた。


    自分の熱を真珠から抜くと、真珠は先程までの熱をどうにか逃そうと呼吸をした。夜光も息を整えながら前回したときに痕をつけた箇所をなぞると、まだ快感を拾う真珠の体 1905