MIU404短歌本『ほんもののいぬ』解説**
◎朝に漂白されしアルコールはいお味噌汁ね 噛み癖すごいね
起きたら伊吹の家で、開いた窓からゆるく風が吹き込んでて、昨晩の酔いなんて1ミリも残っててくれなくて……みたいなイメージだった。作った時は朝って澄んでるなとよく思ってて、多分だからできた歌。味噌汁置いて少し間を空けてから切り出すように後半が呟かれてる気がする/伊吹藍は酔った勢い(「だけじゃないけど」)でそうなった翌朝、早く起きて味噌汁作ってくれる男だと思う。
◎生協に放牧されし子を眺め***
前の短歌と多分同じ日の歌。伊吹の家の近所の生協に来て、駆け回る子どもを動物っぽいな〜と思って伊吹を見るんだけど、消化し切れてない気まずさやらからふい〜と逸らして今度は適当なものを熱心に見つめて(るふりをす)る、そんな一連を伊吹に見られてるイメージ。
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