Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    NeuRo1616

    @NeuRo1616

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 6

    NeuRo1616

    ☆quiet follow

    白衣差分

    Tap to full screen (size:1181x2511).Repost is prohibited
    💖💯👍👍💉
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    NeuRo1616

    MAIKING14/書きかけのまま暁月突入したらもろもろがバッティングしたやつ
    本編の内容踏まえて後半をなんとかできたらなんとかなりそう
    光行距離 ワタシたちの文明において、空に見える星の光は、遥か彼方で瞬いた遠い過去からの贈りものだというのは周知の事実だった。とうに塵になっているかもしれないものの残光を有り難がるなんて、よくよく考えてみればけっこう不吉なことかもね、と戯れにエメトセルクに話を振ってみたら、また世迷い言をと言わんばかりに口元を歪めながら、
    「それでも、闇の中に触れ得ざる光がぽつんと閃いているのを見つけたら、それを仰がずにはいられないのが人というものだろう」
    と貴重なご意見を賜ったんだっけ。
     アーモロートは決して灯の絶えることない街だった。陽が沈み天が漆黒のベールに蓋われる頃には、立ち並ぶ建物のいずれもが、道行く市民を包み込むように柔らかい光を宿していた。同志と夜通し弁論に熱を上げるにしても、微睡みながらまだ見ぬ明日がきっと善い日であるようにと祈るにしても、とにかく明かりには不自由しないこの街で、それでも人々はふとした瞬間に夜空の星を見上げ、その美しさを、その奇跡を讃えることを忘れはしなかった。なんといっても世界の運営を司る十四人委員会の象徴にそれを選んだくらいだから、彼らの星好きは相当なものさ。なのでまあ、ワタシも——厳密にはこうしてとりとめのない追懐に明け暮れるワタシは、あの世界で友と語らい生を謳歌したワタシそのものではないんだけれど——エメトセルクの言葉に反論する理由というのは特に思い当たらなかったわけだ。いささか[[rb:感傷的 > ウェット]]ではあると思うけどね。
    1217

    recommended works