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    yukamaromarron

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    yukamaromarron

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    麦さんがツイッターで呟いてたバンド伊アオに滾って、唐突に話しかけ漫画にさせてもらった懐かしい作品です。最後の一枚はこうなって欲しい希望…
    快諾してくださった麦さんには感謝しかありません。
    いまもずーっとバンド伊アオかわいいなって思う!

    元ツイこちら!!
    https://mobile.twitter.com/29kome_another/status/1289053198674620416

    #伊アオ

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    takaihane15

    MOURNINGお試し感覚かしゃり、

     陶器の割れそうな甲高く細いささめきと、カランコロンと箸が転がる音が耳に入った。中途半端に残っていたご飯は、平面から落ちて傾いたお椀に付き添うよう、重力に引かれている。汁物が入っていた広口のお椀は見事に逆さまになっていて。本来、彼女の身体の中へ入って消化し吸収され、栄養分になるはずだった液体と固形物は一緒くたになって、好き勝手に畳の上で、模様を描き始めていた。
    「あ、」
     厨房に走らなければと思う。こぼれたものを片付けないと畳に染みが残ってしまうから、早く布巾をと。両脚に力を入れようとしても、身体は場の雰囲気に縫い付けられたように動けない。なにもできないまま、カナヲの、鍛え上げられたしなやかな腕が、手が、こちらに向かって伸びてくるのを、見ているだけで、身を縮せるしかなかった。
     肌に触れられた熱い指先の感触に、息をのむ。もう、この行為は初めてではない。いつからか始まってしまった関係に、なんて形容すればいいのかわからなかった。「いや」と言う前に暴力によく似た彼女の情動に、言葉は塞がれてしまっている。むしろ逆に、徹底的に教え込まれた快楽に、身体が勝手に反応してしまうばかりだ。 1002