Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    typeR28181665

    @typeR28181665

    @typeR28181665
    気まぐれに作品を置く場所。
    色々あるのでご注意ください。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 🍠 🌊 🍶 💎
    POIPOI 34

    typeR28181665

    ☆quiet follow

    キ学煉義が同棲開始しました。
    わりとうぶな煉先生。

    #煉義
    refinement
    #れんぎゆ
    aLotion
    #パンツの日

    キ学煉義パンツの日「わっ!」
    ベランダで洗濯物を干していると背後から大きな声が聞こえた。振り返った瞬間、手に持っていたものを煉獄が奪い取る。怪訝に思いその表情を窺うと、やや赤面して何か動揺しているようだった。
    「こ、これは自分で、干すから……!!」
    そう言って後ろ手に隠したのは、煉獄のパンツだ。俺は困惑した。何故、パンツだけ? 首を傾げ、しばらく考えたあとハッと気づく。
    「──恥ずかしいのか?」
    「……っ」
    分かりやすく反応する煉獄。俺は少し呆れてしまった。煉獄が俺のマンションに移り住む形で始まった同棲生活。ルームシェアではないのだから、食事も洗濯物も一緒に……と考えていたのだが。まさか、煉獄がこんな反応をするとは思わなかった。
    「別で洗うわけにはいかないだろう」
    「それは、そうだが……」
    パンツを背後に隠したまま、煉獄は目玉を忙しなく動かし挙動不審である。まるで思春期の少年みたいだ。これはこれで愛おしいと思うものの、男同士でありこれから一緒に暮らすのだから面倒なことは避けたい。
    早く貸せと促してもモジモジしているので、俺はつい意地悪な気持ちになってしまった。
    「……いつも躊躇いなく、俺のパンツを脱がせるくせに」
    洗って干すどころか、何回脱がされたか分からない。そう零すと、煉獄の顔はいよいよ茹蛸みたいになり、それどころか額に汗まで滲ませようやく観念して濡れたパンツを引き渡した。
    「そうだな、すまん…………これを、頼む」
    恥ずかしさに耐えられないのか片手で目元を隠しつつ、顔を背けている。そこまでか? とほとほと呆れ果てたが俺は気を取り直し、煉獄のパンツをベランダに干した。あまりに初心な反応をされると、俺だって調子が狂う。ただでさえ、初めての同棲生活で浮足立っているのに──。
    見上げれば薄い水色が広がる春の空。日の光は穏やかに降り注ぎ、眼下では桜の花が咲き始めていた。新しい一年が始まる。



    終わり
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😍💗💖💖☺☺💖☺❤☺💖💖💖💖💖💖☺😍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    Haruto9000

    DONE2017年から書いていた「クー・フーリンが女性だったら」妄想をこっちにも載せます。いずれオル槍に至る予定。
    ※FGO第1部のみの情報で書いていたので、設定ズレなどはご容赦ください。

    【あらすじ】
    マスター(ぐだ子)は、ランサークラスの英霊召喚を試みる。
    現れたのは、ケルトの英雄クー・フーリン。
    ところが、カルデアにいるクー・フーリンたちと違い、新たにやってきた英雄は"女性"で…!?
    ミラーリング #1(カルデア編) じゃら、とマスターの手に抱えられた聖晶石が音を立てる。
    「じゃあ、いくよ、マシュ」
    「はい、先輩!」
     そばでは、祈るように両手を組んだマシュが固唾を飲んで見守っている。
    「今度こそ……今度こそ麻婆豆腐以外のものを召喚するからね」
    「はい、先輩!」
    「毎日毎日フリクエを回って……長かった……ようやくここまで……」
    「はい、先輩! 今度こそ、きっと大丈夫です! 英霊のどなたかが、先輩の呼びかけに応えてくれますよ!」
    「やっと集めたこの血と汗と涙の結晶……頼むよ! おりゃ!」
     マスターは、虹色にきらめく石を召喚サークルに投げ入れた。

     くあ、とオルタナティブのクー・フーリンはあくびをした。
     血走った目で「石を集める」と言ったマスターに付き添い、数時間前までレイシフト先でひたすら獲物を狩っていたのだ。帰ってきてからはずっと寝ていたのだが、まだ眠い。
    1808