生まれて初めて(リプライズ)RP€ VERSION👀「守ってもらわなくて平気です ぼくは大丈夫ですよ
💴さん行かないでください 💴さんお願いです
ぼくから離れないで
そう生まれて初めて
わかりあえるんです
生まれて初めて
力になれます
みんなと一緒に帰りましょう
こわがらないで
あなただけ残して帰れない」
💴「新人くん
お願いだ帰ってくれ
平等で平和な街へ」
👀「はい、ですが…」
💴「いいんだ
ここではひとりだけど
自由に生きられるんだよ
オレに近づかないで」
👀「それはできません」
💴「なぜできない」
👀「活気がないんです」
💴「なんのこと」
👀「ドンヨークシティが危機なんですよ…」
💴「えぇ…」
👀「物々交換支給品追加貨幣持ち込み禁止されたんですよ」
💴「そんなに！？」

何かあった未来の金持ち警官ドル市長による市民平等の為の「貨幣制度廃止」が認められて2ヶ月経過した。ドンヨーク警察の警官は音信不通だったキャッシュに会えないと思っていた。
「マルメンのアニキ〜！やっとキャッシュのアニキがどこかわかったじゃん！」
「本当ですか！？どこにいるんです！？」
「ロストンの、●地区のアパートじゃん！」
「キャッシュの居場所が見つかったのね！流石バカラね！」
「よーし、明日キャッシュに会いに行くよん！」
こうしてDP内部は、キャッシュに会うために休みを利用してロストンへ向かった。音信不通だった彼に会えることに誰もが希望に満ちていた。
＊

　乱戦状態だった。一人ずつ探して回復していったのでは間に合わない。マトリフは冷静さを保ちながら素早く周囲を見回して、次いで傍らでモンスターを殴り飛ばしたブロキーナに視線を向ける。最近習得したばかりの回復呪文を使うにしても発動中は無防備になってしまう。詠唱のための時間稼ぎも必要だ。
　「よお大将！ 全員を一気に回復させてやっからちょっくらザコどもの相手を頼むぜ」
　「いいよん」
　モンスターの大群相手にしながらもブロキーナは軽いノリで請け負った。
　そんな二人の会話を聞いていた一体のモンスターが不満をありありと孕んだ声色でもって割り込んだ。
　「ほう。君の言うザコとは私のことも含まれているのかな？」
　トロルの群れの向こう側から青色の肌をしたさらに巨大な体躯が現れた。眼鏡を中指の鋭利な爪で押し込んで歩み寄ってくるその理知的な動作とは裏腹に額には幾つもの血管が盛り上がっていた。