酔っぱらって潰れて落ちてたトマをお持ち帰りする若の話ふらふらし、一人で歩けなそうなその男に肩を貸し3階にある自分の部屋に向かう
見ず知らずの男を部屋に連れ込むなんて今までの自分では考えられないことだ
男の笑った顔が昔実家で飼っていた犬と似ていたからだと自分に言い聞かせ深く考えない事にする
部屋の鍵を開け靴を脱がせると男を座らせる
「ほら、お水だよ」
コップ一杯の水を手渡された男はそれを勢い良く飲み干すと漸く頭が働いてきたのか見慣れない景色の部屋にいることに気がついたようだった
「あれ…俺の部屋じゃない…?さっき綺麗なおねえさんに話しかけられた気がするんだけど…夢だったかな」
まだ状況を把握できていないらしい彼に声をかける
「気分はどうだい?それと何か勘違いしているようだけれど私は残念ながらおねえさんではないよ」
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