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    sokosoko_soso

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    本では到底描けなかった致してる煉義…

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    ひとき

    MOURNING【腕(かいな)】

    書きかけてなぜか忘れていた煉義の大正軸小話。
    無くした腕が痛むとみおかさんの話。
    「腕が痛むんですか」
     尋ねるアオイにこくりと冨岡義勇は頷いた。
    「でもそちらは」
    なくした右腕。
     主を失った蝶屋敷。それでも無惨との戦いで傷ついた自分たちを癒やしてくれるかけがえのない場所だ。傷ついた者たちに寄り添い、手を当て、尽くす彼女たちの中に胡蝶の意思が息づいているのだろう。
    「肉体の一部を欠損した場合、脳が欠損部分をまだ在ると勘違いしてしまって失った部分にかゆみや痛みといった感覚を覚えることがあります。しかしあまりに強い痛みというのは症例が少ないようです。…とにかく念のため傷口の検査をしましょう」

     また優しい人に手間をかけさせてしまうと、青い透きとおった瞳がそっと伏せられた。



     暗闇の中、横たわった寝台の上でハッハッと浅く息を吐いていた。時折訪れる強い痛みの波を唇を噛んでやり過ごす。
    「うう…っ」
    噛み殺せなかった呻き声が漏れた。
    右腕が、灼けるように痛い。あのとき千切れてなくしたはずなのに。
    なぜだ。
    ないはずの手首が、掌が、指が指先が、爪の間が。焼けついて痛い。
    あまりの痛みに寝台の上をのたうちまわった。寝入ろうとすると最近はいつもこうだ。
    「っふ…くっ…」 2798