ガラルポケモンリーグ副理事長とその幼馴染とチャンピオンと「絶対に赦さない……」
キルクスタウンにてガラルポケモンリーグ副理事長のクラウディアの声が響いた。
「落ち着け。ディア」
キバナは幼馴染をなだめた。
「ちゃんとアーマーガアタクシーで来なさいと言ったでしょうがあのチャンピオン!!」
ガラルチャンピオンであるダンデは方向音痴である。今回はダンデの采配が必要なところがあったのだ。
キルクスタウンの乱、と後によばれる戦いが今繰り広げられていた。
ガラルポケモンリーグのメジャーリーグの座をメロンとマクワの親子が争っていてそれにより町も二分されたのだ。
さすがにガラルポケモンリーグに知らせがいき、理事長のローズが忙しいとかで秘書のオリーブから解決しなさいとお達しが来たので
クラウディアがダンデと共にキルクスタウンに行くことになった。のだが、チャンピオンが来ていない。
「”俺なら大丈夫だ。リザードンがいるからな”とか言って飛んで行ったんだろう。待っていれば来るしお前のその声で町が落ち着いたから」
ちなみにクラウディアはキバナにフライゴンで送ってもらった。
「……チャンピオンと相談したんだけれども、ポケモンバトルで決着をつけましょう。使用ポケモンは四体で……」
この辺り、親子問題も入っているのでややこしい。
「待たせたな! 今度こそまともに行けると想っていたんだが」
「方向音痴定番の台詞を」
「ダンデ。終わったらメロンさんとマクワと俺たちにステーキを奢れ。ステーキ屋がある」
「そうだな。そうするか。親子ポケモン対決だ」
クラウディアの声が殺意が籠っている。仕事をやることにはやるがダンデの方向音痴が悪い。キバナが押さえ込んでいる。
「毒気が抜かれた」
「さすがね」
マクワとメロンは気が抜けたように言う。
後に彼等の対決は引き分けに終わり、対戦相手を切りかえればいいだろうで落ち着いた。