うさぎと一緒に二年目のクリスマス「本当にいいのかよ?」
「あぁ! 俺にとってはリベンジだからな!」
腕組みをして仁王立ちできっぱりと言い切ると、宇髄はくしゃりと表情を緩めて笑っていた。本当なら、何か目新しいものでも用意してくれる気でいたのかもしれない。だが今年は俺の要望を通してもらおう。
「じゃあ買い物行ってくるから、飾り付け頼むわ」
「任された!」
いつもより少しばかり浮かれた様子の宇髄が玄関を出るのを見送ってから、腕まくりをして気合を入れる。飾りつけなら圧倒的に向こうに軍配が上がるのは分かっているが、俺は相変わらず料理の方はさっぱりなので役割を分担するとこうなってしまった。せめて宇髄にダメ出しを喰らわないように、誠心誠意飾りつけをしよう。
6608