独占欲②「俺、悠仁と付き合ってるから」
パンケーキが話題のカフェに親友たちを呼び出し、声高らかに告げた。
一人は煙草を吸う手が止まり、もう一人は親指を眉間に押し当てた。
「…糖分足りてないんじゃないの」
「…頭がおかしくなったのかい?」
二人の反応は思っていたものとは違った。
「はあ?足りてるは!正常脳だわ」
冷ややかな目の二人を尻目に話を続ける。
「今朝さ、悠仁に『悠仁のご飯を毎日食べたい』って言ったの。そしたら、『いいよ!』って、あの太陽の笑顔で答えてくれたわけ」
って、ことで付き合いはじめました。と鼻を高くして自慢をしたが、親友たちはさらに深いため息を吐く。
「悟…きっと悠仁は分かっていないよ。いつから、そんなお花畑な思考になったんだい?」
2455