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    はとり

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    PROGRESSフロ監♀
    魔法薬で五歳児くらいにされてしまったフロイドと、その世話を任されてしまった監督生♀のお話。(付き合ってる設定)
    できあがったら本にしたいなぁとか考えてます。
    監督生♀目線、
    「監督生さん、しばらくの間フロイドを宜しくお願いしますね」
    「……分かりました」

     ニコやかな顔でそう言い残した長身の男は、こつこつと靴音を響かせてオンボロ寮を後にした。
     残されたのは、引き攣った表情のまま男の背中を睨みつける女……私と、その隣で白目をむいている相棒のグリム、そして私の足元でグリムの毛をモフモフ触って遊んでいるフロイド先輩。フロイドはフロイドでも、その姿はなんと五歳児まで退行してしまっていて、十七歳の面影はほとんどない。大人が子供に退行してしまうなんて、私の住んでいた世界では考えられないことだ。アニメや漫画でしか見たことがなかった出来事がいま、実際目の前で起こっていて、何度見てもフロイド先輩は子供の姿のままだ。どうしてこうなったんだろう。魔法が当たり前に存在する世界でそんなことを考えるのは無駄な労力だろうか。考えても答えは出ないという結論に至り、私は考えることを放棄した。
    「ねぇーこえびちゃんこえびちゃん。ジェイドどこいっちゃったのぉ?」
     きゅっと服の端を引っ張られる感覚を覚えて、目線を下へ向けた。小さなフロイド先輩が不安そうに私の顔を見上げる。いつものフロイド先 6881

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    PROGRESSきみに捧ぐユートピア
    フロ監♀
    🦈🦐
    前回の続きです、今回は🐈が活躍します。
    「え……す、すき……?」
    「うん。オレ小エビちゃんのコトが好きなんだけど、でも小エビちゃんって別にオレのコト好きじゃねーじゃん? だからどうやったら好きになってくれるか教えてもらおうと思って」

     フロイドの口から紡がれた言葉に耳を疑った。好き。これは、告白なのだろうか。しかしユウの知っている告白と違うような気がする。
     告白というものはもっと相手のことを想ってドキドキして悩んだり苦しんだり、それでいてぎゅっと胸を掴まれるような切なさと甘酸っぱさ、それらの心の内を相手に知ってもらうことで、これからの自分たちの関係性を変えていきたいというアピールの一つという認識だった。少し少女漫画思考かもしれないけれど、好きな人に告白する時の胸中とはこのような感じだと思う。多分だけど。
     知ったような口ぶりで話しているけれど、実のところ誰かを好きになり告白をしようと思った経験がないので、これら全ては少女漫画から学んだ知識になる。漫画が好きで少年少女問わず色んな漫画を見てきたので経験はなくとも知識だけなら人並。特に自慢にもならないけど。登場人物は告白をしようか思い悩んでいる者もいれば連載一話目から告白をし 1815

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    TRAINING「きみに捧ぐユートピア」
    フロ監♀🦈🦐
    🦐のことが好きだからどうやったら好きになってくれるか教えて、て本人言うところから始まる話。
    その日は特に代わり映えのない日だったと思う。
     いつものように目覚ましと共に起きて、グリムと共に学園へと向かう。途中でエースとデュースに会い、他愛のない話をしながら一緒に教室へ向かい、一限目の授業の準備をする。お昼になったら大食堂へ向かって肉が食べたいとごねるグリムをなんとか宥めて、話題に花を咲かす。一日の大半を四人で過ごし、放課後はエースやデュースがクラブ活動があるとそれぞれの部へ行ってしまうのでユウはグリムと共にハーツラビュルのお茶会へお邪魔したり、サバナクローのマジフトの見学をしたりと色々な過ごし方を選んでいた。たまにグリムが補習を受ける羽目になったときに、逃げださないよう監視役に努めたり。この世界でも、ユウは図太くしぶとくそれなりに日々を謳歌していた。

     今日は、放課後になると部活へ行ってしまった二人を見送り、グリムと一緒にオンボロ寮へと向かっていた。たまには早く寮へ帰ってのんびりとするのも悪くない、という意見が珍しく一致したのでサムの店でお菓子をたくさん買った。単価の安い駄菓子を紙袋いっぱいに買い込み、ほくほくしながら足取り軽やかにグリムと歩いていた時だった。

    「ん? オ 1920