両片思い大学生先輩後輩宇善バイト終わり、『今すぐここに来れないか』というメッセージと共に添付された、居酒屋の場所を示す地図を見た善逸は「すぐ行きます」と返信をして目的地へと向かった。
「悪ぃな、我妻。ずっとお前の名前叫んでるからよォ」
「いえ、全然いいんですけど……この人、俺で連れて帰れます?」
「あー……まあ、どうにかなるだろォ」
「えぇー……」
居酒屋の入口で引き取った大男はかろうじて自分の足で歩いてはいるものの、善逸に体重をかけるようにのしかかっているために歩きづらい状況である。どうにか駅まで移動して電車に乗り込むと満員とまでは行かなくともそこそこ混んでいる車両内の端っこを確保して善逸はようやく一息ついた。
「宇髄先輩、どんだけ飲んだんですか」
1457