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正文

日子一天天过，此时正值晚春，悟对于返回自己世界是一点头绪都没有，唯一的好事就是托五条的福让他不用再穿那让人难为情的嫁衣，五条给他新买了一件蓝红相间的男装，悟寻找累了就喜欢拿着嫁衣上面的宝石装饰随意雕刻，雕刻出一个像蓝色花骨朵一样的形状，在手里把玩思绪不由得放空了。那天吃完包子，在五条的询问下，他也没告诉五条他究竟这么着急找什么，一方面他不知道对方是敌是友，哪怕对方表现的没有恶意，但在这全数未知的异世防人之心不可无，另一方面他可是最强！他怎么会向别人求助？他才不要 ！

五条看着坐在地上仿佛思考人生的悟怎么会不知道悟有心事没有告诉他。毕竟少年不谙世事，表情管理不是特别成熟，心思基本都写在脸上了。

【夏五】花火大会【祓本】　またか、と思った。
　ほとんどなにもなくなった部屋を見ても、案外冷静だった。たぶん、どこかでは予感していたのだと思う。
　初めて参加した賞レースでそこそこいいところまでいって、結果瞬く間に注目を集めて、目が回るくらい忙しくなって、半年も経たないうちにピンでの仕事も増えた。手に入れた金でちょっといいところに引っ越して、さあここからまた一緒にって笑いあったのに、顔を合わせることも少なくなっていった。
　五条でさえすり減っていたのだから、繊細な相方はもっとだろうと予想はついていた。ついていたが、頑固なまでに通話アプリを入れない相方にせいぜいメールで大丈夫かと尋ねることしかできず――だから。
　ついさっきまで、五条はひとりで3日間、泊りがけの仕事だった。こっそりと引っ越しの作業をするには十分な時間だったのだろうと思う。

Re:スタートこの、何でも見通す、忌々しい碧い瞳は自分の死まで見通してしまった。
死ぬことは呪術師としては避けられないこと。それは、とうに覚悟はできていたし、時間や病に殺されるより、悔いなく逝ける。と清々しい気持ちもあった。
しかし、今の五条には死んでも手放せないものが出来てしまった。
初めて自分から手を伸ばし、その胸に抱いた愛し子、虎杖悠仁だけは自分の手で幸せにしたい。心が純粋で真っ直ぐな悠仁を他の誰にも渡したくないと、死を目前にしても諦められなかった。

どうすればいいのか五条は戦いの準備を整えながら思考を巡らせていた。
そして、五条は1つの結論に思い至る。
自分の死後に、産まれる赤子に五条の魂が受肉すればいいと…そこには恐ろしいほどの悠仁への執着のみがあった。