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    JLqgn8

    PASTぽっせアンソロジー「海風に踊らせて」に
    寄稿したものです。カプ要素はありません。

    三人がバラバラになった未来のお話です。
    限りなく透明に近いブルー■飴村乱数
    「すべ、ての、いの、ちは」
    「うみ、から、うま…れる」
    「せい、めいの、ゲンリュウ、とも、いわれ、ます」
    「よう、すいは、うみ、のせいぶん、とおなじ、と、いわれて、おり……」
    「にんげん、は、うみで、うまれ、はぐくまれ、そ、して、また、うみに、かえ、る…」
    自分の口が静かに紡ぐ言葉の、あまりのスローさに溜息しか出ない。
    ──まったく、どうなってんの、ぼくの頭。こんなにバカだったっけ?
    僕は頭を揺らし叩いてみたが、目の前の文字がスムーズに目と頭に入らずに、口に乗せるまでに矢鱈と時間がかかってしまう。
    溜息。
    普段人との会話に困ったことなんてないのに、こうした小難しい文章を読むには脳の処理速度が遅くなるのか、時々錆びついた歯車のように思考が鈍くなる。飴を多量に舐めてみればアドレナリン的なものでも出るのかと思ったのに、そんなこともない。白い飴の棒が僕の横に増えていくだけになった。幻太郎の言葉を借りると、「そんなに飴を食べたら糖尿になりますよ」ってやつくらい?糖尿ってのが僕にはよくわからないけど、幻太郎いわく「飴やら甘いものが食べられなくなりますよ」だって。それが本当に僕にもなるものなのかちょっぴり、ほんのちょっぴり興味はあったりする。だってね、人間の病気だよ?そんなものがこの僕の身体に起こり得るのか、ちょっと気になるよね。でもまあ数十本食べても相変わらず頭の奥は鈍い感じがそのまんまあるし、糖尿がどんな病気か知らないけど、飴を食べてもなんら変わりはないし、まあ、うん。僕にはあまり意味がなさそう。ってことは多分、僕が今この薄暗い部屋でこんな分厚くて小難しい本を読んでいることは、この体にとっては、意味がないのかもしれない。
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    JLqgn8

    DONEシリーズになる予定です。
    ぽっせの3人が出会うまでの過去の其々。
    捏造過多です。1年ほど前から構想しているので
    本編とずれています。

    こにらは夢野幻太郎のお話です。
    直接描写はありませんが、モブ幻があります。
    ご注意ください。
    夢野幻太郎の話 あの頃、学校で独りでいることは然程苦痛ではなくて、寧ろ教室の片隅で呆然と彼の事を考えながら次はどんな嘘で楽しませようかと考えている方がずっと楽だった。たとえば、休み時間にボールのように飛び出していくクラスメイトを見ながら、あいつはどんな風に家を過ごすのかを考える。育ちのいい母親はちょっと世間知らずで箱入り娘、我が子にも呆れられるほどのお嬢様ぶり。父親はそんな母親にベタ惚れで子供はそんな両親を疎ましいと思いつつもいつかは密かに思いを寄せるあの少女と両親のような夫婦になれたらと思っている……。
     そんな風に、僕にとって所謂孤独と呼ばれている時間は、無限にある自由時間に過ぎなかった。ひとつ僕を悩ませるものといえば、高齢である両親のことくらい。彼らは僕が学校で独りでいることをずっと気にかけていたので、僕はふたりに学校生活のことをほとんど話さなかった。掃除用具入れに突っ込まれて鍵をかけられたとか、給食に虫を混ぜられたなどと言ったら、恐らくは卒倒してしまうであろう姿が容易に想像できたものだから、僕はじっと黙っていた。プライドが許さないとかそう言うことではなく、僕はしわくちゃの顔をもっとくちゃくちゃにしてさめざめと泣くだろうあの顔を見たくなかったのだ。だから、僕は笑っていればいいのではないかと思い始めた。それからなんとなく何をされても笑うようにし始めたら、水をかけられた時タオルを貸してくれる女子や、教科書を破かれて途方に暮れていたら隣り合った机の境界線から少しはみ出すようにして教科書を差し出してくれる奴が出始めた。
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    ※H歴崩壊後
    ※名前があるモブ♂が出張ります、モブいちっぽい瞬間がありますがサマイチの話です。
    へまをするつもりはないが、失敗すれば相手の術中にはまる可能性だってある。家族を――二郎や三郎のことを忘れてしまうなんて絶対に嫌だ。けれど、自分がそうなってしまう以上に左馬刻が最愛の妹、合歓を忘れてしまうことが恐ろしいと思った。
     左馬刻は過去、中王区の策略によって合歓と離れ離れになってしまった。あの時は一郎もまたその策略に絡め取られて左馬刻と仲違いする結果になったが、一郎が弟達を失うことはなかった。
     それが誤解の上の擦れ違いだったとしても、あの時左馬刻にされた仕打ちはやはり許せない。けれど、あの時左馬刻が世界でただ一人の家族と離れ離れになってしまったのだと思うと、なぜだかこの身を引き裂かれるように辛くなった。
     一郎がこんなことを考えていると知れば、きっと左馬刻は憤慨するだろう。一郎のこの気持ちは同情などではないが、それ以外の何なのだと問われても答えは見つからない。
     左馬刻は他人から哀れみをかけられることを嫌うだろう。それも相手が一郎だと知れば屈辱すら感じるかもしれない。「偽善者だ」とまた罵られるかもしれない。
     それでも左馬刻が再び家族と引き裂かれる可能性を持つことがただ嫌だと思 10000