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    shinri_doe

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    shinri_doe

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    一応できたことにする。
    ここからどすけべになるかもしれない最強サンド。気が向いたら続きを支部にupします。
    今はまだ限りなく黒い全年齢
    先輩後輩パロ
    ご都合呪いにより虎に耳と尻尾生えてます

    #最強サンド
    strongestSandwich

    虎ぶる! 朝起きて、何気なく頭を触った。カサ、と音がする。指に何か、髪の毛ではない感触。しかし自分の体を触っている感覚。
    「たんこぶ?」
     独り言を言いながら、鏡の前に立つ。その僅か2秒後、高専は虎杖悠仁の悲鳴に震えた。



    「つまり、起きたらこのトラの耳と尻尾が体から生えてた、と」
     ベッドの上にへたり込む虎杖の頭に生えた耳をマジマジと見ながら言うのは三年生の五条悟。その隣では五条の親友である夏油傑が両手に猫じゃらしを持って座っている。
    「やはり呪いだろうか?いつ受けたんだろうね?昨日の任務かな」
    「夏油先輩!猫じゃらし振るのやめてもらっていいすか!?気になっちゃうんで!」
    「やっぱ気になるんだ。かわいいな」
     夏油は笑いながら猫じゃらしを虎杖の顔の前に持ってくる。虎杖はそれをグーで払った。
     虎杖の体には、現在4つの耳が存在した。本来人体にある耳と、動物の耳。全ての耳から音が拾えるが、動物の耳のほうが精度は良いようだった。尻尾のほうは、尾骶骨に繋がるように生えているらしい。腕や足と同じように、意思で動かすことができた。
    「柄とか形とか。確かに虎っぽくはあるね」
     夏油の言葉に五条も同意し、虎杖の頭を撫でた。
    「ネコ科ならさ、ネコが撫でられて気持ちいいとこは気持ちいいんじゃね」
     おでこの辺りをグリグリと押されると、思わず目を細めてしまう。
    「んん…やめろよぉ、せんぱい」
    「ハハっ、気持ちよさそーじゃん」
     五条は調子に乗って虎杖の喉を掻いてみる。すると喉からゴロ、という謎の音が出た。
    「ちょっ!悠仁、お前ゴロゴロ言ってるぞ!?人体の不思議!!」
    「笑うなよ!不可抗力だよ!」
    「本当にネコみたいだね…」
     夏油は何気なく虎杖から生えた尻尾に触れた。すると虎杖の体がビクンと大きく跳ねる。
    「ふみゃあ…ッ!し、っぽ…あんっ!さわ、んな…!」
    「え、なんなのその反応。性感帯かい?」
     夏油は毛の流れに沿って尻尾を撫で上げる。尻尾の根本を押すと虎杖の頬が赤く染まった。
    「ん…っ♡やめ…ろっ!やらぁ、それ…っ♡♡」
     息も絶え絶えに抗議する虎杖の目に浮かぶ涙を見て、夏油と五条はごくりと唾を飲み込む。
    「…傑、俺ちょっとムラムラしてきた」
    「奇遇だね、私もだ」
     二人は息を合わせたかのように同時にベッドに上がってきた。自分の危機を感じ取った虎杖は、思わず壁際まで後ずさる。
    「なに…?先輩ら、目がこわいんだけど…」
     五条は壁に片手をついて虎杖の首を触る。その指を享受するように思わず首が伸びた。
    (気持ちい…)
     心の声が聞こえたかのようなタイミングで五条は口を開く。
    「なあ、もっと気持ちいいことしねえ?」
    「もっと…?」
     実を言えば、少しだけお腹を触って欲しい。頭とお腹を同時に撫でてもらえたら、そのまま眠ってしまえる気がした。しかしこの二人からは、殺気にも似た緊迫感が漂ってくる。誘いに乗りたい気持ちと、警戒心の狭間で虎杖は揺れた。
     夏油が虎杖の本来の耳たぶに触れる。
    「悪いようにはしないさ。私たちに任せてくれないか?」
    「う、ん…」
     この二人に体を預けるということがどれほど恐ろしいことだったか、虎杖が思い知るのは翌日の朝のことだった。
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    Replies from the creator

    shinri_doe

    SPUR MEなないた新作書けてるとこまでタイトル未定。
    いつ恋愛すんのってくらいものすごくまごまごする。
    書いてる間孤独すぎて耐えられなくなってきたから誰か読んでそして頑張れと言って……
    未定(なないた) 感情をゴミ箱に捨てられたらいいのに、と虎杖は思う。
     顔を見るたびに、声を聞くたびに振り回されるのはもううんざりだ。
    (卒業、か)
     校庭の桜は卒業式の今日に合わせたかのように満開だ。桜吹雪の下には人だかりができ、みんなで写真を撮ったり抱きしめあって泣いたりしている。
    「悠仁くん!こっちおいでよ!」
     クラスメイトの吉野に手招きされる。おー、と曖昧に返事をしながらあたりを見回した。虎杖の探す社会科教師の姿はない。
     最後くらいきちんと挨拶したかった。これでもう、二度と会うこともなくなるのだから。



     工業系の専門学校を出て、大手運送会社に就職した。理由は単純で、車を運転するのが好きだったからだ。
     職場での朝のラジオ体操が好きだ。出勤は午前八時なのだが、虎杖は七時四十五分から始まるラジオ体操に欠かさず出席していた。営業所長がドライバーは腰を痛めやすいからと始めたラジオ体操の習慣に次第に人が集まるようになり、楽しくなった社員の一人がスタンプカードを作った。参加するとハンコがもらえる。最も、夏休みの児童向けのような気の利いたスタンプではなく「夜蛾」という所長の名前が刻まれた簡素なものだ。それでも、スタンプが溜まっていくのは楽しい。いっぱいになったら何かもらえるんですか、と聞いたら、夜蛾が手製の編みぐるみはどうかと提案してきたので丁重に断った。結果、スタンプを溜めた者が五人になったら飲みに連れて行ってもらえることになった。虎杖はあと三個だ。
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