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    kukokuko14

    @kukokuko14のアップするまでもない落書きとかだよ!!!

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    kukokuko14

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    https://ai-novel.com/index.php
    AIが書いたせんげです

    AIにせんげ描いてもらった俺、千空ちゃんのこと好きなのよね。
    突然そう呟いたのは、同室で作業をしているあさぎりゲンだった。「……あ?」
    石神千空は手を止めて、顔を上げる。
    視線がぶつかった。その瞬間に、ゲンの顔色がさっと変わった気がした。いつも通りの薄笑いを浮かべたままだが、目元だけがほんの少しだけ強張っているように見えたのだ。
    なんだそりゃ、と千空は思った。
    何を今更そんなこと言ってやがるんだこいつは? そもそもテメー、俺のことをそういう意味で好きじゃねーだろ。何年一緒にいると思ってんだよ。バレバレなんだよ。メンタリスト様のくせしてよっぽど余裕がないのか? それともあれか? 何か試されてんのか俺は。だとしたら一体どんな意図があるって言うんだ。いや待て、まず確認すべきことは一つだろう。
    「……どこから湧いて出たその発想」
    「……えっ」
    「テメー、今まで一度も言ったことなかっただろ」
    「それは……」
    ゲンは目を泳がせる。そして、ちらりと窓の外を見た。夕暮れ時で外は真っ赤に染まっていた。まるで血の色みたいだ。千空もそちらを見てみるが特に何もない。ただ燃え盛るように赤いだけだ。
    「……うん、まぁそうだね」
    誤魔化すようにへらりとした笑みを向けてくる。やはりどこか様子がおかしい。というか、この話題が出た時からずっと妙なのだ。
    「……」
    千空は作業台の上に視線を落とす。手元には図面があった。設計図通りに作った電池は、まだ出来上がっていない。クロムが戻ってきていないからだ。
    今日中には完成させるつもりだったのだが、途中で電球の材料であるフィラメントに使う竹が必要になり、それを採取しに行ったクロムがまだ戻らないため中断していた。竹なら村の周辺にいくらでもあるはずだが、どうにも見つからないらしい。
    村人たち総出で探しているが、日没までに間に合うか微妙なところだという。
    「クロムが戻ってきたら再開するぞ」
    「……わかった」
    ゲンが返事をした。しかし、そのまま立ち上がる気配はない。いつもならすぐに出て行って、他の仕事を片付け始める頃合いなのに。
    「どうした?」
    問いかけると、ゲンは困ったような顔をした。それからおずおずと口を開く。
    「あのさ、千空ちゃん」
    「おう」
    「ちょっと相談したいことがあるんだけど」
    「…………あ"?」
    一瞬意味がわからなくて、間抜けな声が出てしまった。相談だって?誰に? まさか俺にする気なのか? なんでだよ。俺より適任がいるんじゃねえのか? 例えば大樹とか司帝国にいた頃の知り合いとか……。
    「俺に相談することなんかあるのかよ」
    「……えっと、一応あるかなーっていうか」
    歯切れが悪い。
    「つーかテメー、恋愛経験あんのかよ」
    「うわっ!……いきなりそういうこと言う!?︎」
    ゲンが大げさに驚いた後、恨めしげな目つきで睨んできた。「……失礼じゃない? これでも女の子たちにきゃーきゃー言われてたんですけど」
    「ほぉ〜ん、モテ自慢かよ」
    「違うってば!」
    ムキになって反論してくる。珍しい反応だった。普段ならもっと上手くかわしているだろうに。
    「じゃあなんだよ」
    「だからその……実は俺、好きな人がいて」
    「へぇ、そいつは初耳だな」
    「初めて言ったもん……」
    はぁ? 今度こそ本当にわけがわからない。こいつが誰か特定の人間を好きになるなんてことが有り得るのか。
    「テメー、男が好きなのかよ」
    「いや違うけど!?︎ そうじゃなくて!」
    ますます混乱してきた。
    「じゃあどういうことだ」
    「…………」
    ゲンは黙り込んでしまった。
    なんだこれは。なんだこの状況は。
    「おい、マジで言ってるのかそれ」
    「……本当です」
    「テメーのことだし、嘘ついてもすぐバレるだろうが」
    「……はい、そうですね」
    千空は頭を抱えたくなった。何が起きてるんだ一体。
    「テメーの恋愛事情に興味はねぇが、わざわざこんなタイミングで言うことかよそれ」
    「うん、まぁそうなんだけど……」
    ゲンがまた目を逸らす。頬が微かに赤く染まっていた。なんだその顔色は。一体何を隠してやがる。
    「……テメーの気持ちはわかったが、それとこの話は別だろ。なんでそれを俺に言うんだよ」
    「それは……千空ちゃんが……」
    そこで言葉を切って俯く。
    「……千空ちゃんが、好きだから」
    絞り出すように、小さな声で告げられた言葉は予想通りのものではあった。だがあまりにも想定外過ぎて、千空は思わず固まってしまう。
    「……」
    沈黙が続く。ゲンは下を向いていた。千空の方を見ようとしない。
    先に動いたのはゲンだった。
    「……ごめん、忘れてくれていーから……」
    それだけ言い残して、部屋を出て行ったのだ。
    千空はその背中を呆然と見送ることしかできなかった。
    「あ"?」
    それからどのくらい時間が経っただろうか。ようやく我に返った時、ゲンの姿は既になかった。
    「……は? え、ちょ……待て……はあああああっ!?︎」
    遅れてやってきた衝撃に、思わず声を上げる。
    「あいつが……俺のことを……?」
    心臓がバクバクと音を立てている。息苦しいほど鼓動が速い。
    (いや、そんなはずはない)
    自分に都合の良い妄想を振り払うように、大きく首を横に振る。
    「んなことあるわけねーだろ」自嘲するように呟いてみたけれど、否定する材料は何もない。むしろそれ以外考えられない。ゲンが自分を好きになる理由が思い当たらない。
    「……冗談だよな?」
    誰にともなく問いかけるが、もちろん答えなど得られるはずもなかった。
    それからというもの、ゲンとは一言も口を利いていないどころか目さえ合わせられない状態だった。
    クロムが戻ってきたら電球作りを再開する約束だったが、それも流れてしまっている。
    そもそも作業台を挟んで向かい合っているだけで気まずくて仕方がない。
    ゲンは何事もなかったかのように振舞っているが、時折何かを言いかけて躊躇う様子がありありと見れた。それが余計に落ち着かない気分にさせる。
    あの告白紛いな発言の後も、千空たちの関係に変化はなかった。つまりゲンはこれまで通り接してくるつもりらしい。
    ならば自分だけが意識しまくって挙動不審になっている現状はどうなのかと思うのだが、気付いた時には目が勝手にゲンの姿を追ってしまう。
    「千空ちゃん」
    名前を呼ばれるたびに、ドキリとした。振り向いた先にある笑顔を見ると、体温が上がるような気がした。
    「最近ぼーっとしてること多いけど大丈夫? 体調悪いとかじゃないよね」
    「あ"ぁ、問題ねえよ」
    ゲンは心配そうな顔をしていた。
    俺は今どんな表情をしている?ちゃんといつも通りに見えてんのかよ。
    「ならいいけどさ。でももしなんかあったらすぐに言ってね。千空ちゃんは働きすぎなところがあるから」
    「ククッ……テメーは俺のおかんかよ」
    軽口を叩きながらも、内心では安堵している自分がいる。
    よかった。まだ普通に接してくれる。その事実がひどく嬉しいと感じるのは何故だろう。
    この気持ちが何であるのか、今の千空にはわからなかった。
    「今日もお疲れ様〜!」
    陽が落ちかけた頃、作業を終えた面々がぞろぞろと集まってきた。
    「ほれ、差し入れだ」
    龍水が大量の酒瓶を抱えて現れる。羽京も同じく大きな壺を抱えていた。
    「こっちはつまみになりそうなもの持ってきたよ」
    「おお! 気がきくじゃねぇか!」
    「フランソワも手伝ってくれて助かったぜ」「いえ、私の仕事ですから」
    「クロムちゃん、電池作るの上手になったねぇ〜」
    「へへん、もっと褒めてもいいんだぜ」
    科学倉庫の中は一気に騒がしくなる。
    「千空ちゃんも飲もうよ〜」
    「おう」
    ゲンに誘われて隣に座る。目の前に置かれた杯に酒を注いでもらった。
    「千空ちゃんの成人祝いだね♪」
    「あ"ー、そういやそうだな。テメーは来年だろ」
    「うん、まあそうなんだけどね」
    「なんだ、まさか禁酒すんのか?」
    「いーじゃん別に。ちょっとくらい酔ったって死にゃしないでしょ。それとも千空ちゃんは俺と一緒に飲むの嫌?」
    「ンなこと誰も言ってねーだろ」
    「ふふ、そっか」
    嬉しそうに笑うゲンを見て、心臓が高鳴る。
    ああクソ、なんなんだよこれ。意味がわかんねえ。
    「……おいゲン」
    「何?」
    「…………あ"ー……」名前を呼んだものの、言葉が続かなかった。こんなこと初めてだ。何を言おうとした? 頭の中でぐるぐる考えていると、ゲンが怪しむように覗き込んできた。
    「……やっぱ体調悪いんじゃない?」
    顔近いわボケ。つか手ぇ冷た過ぎねえかお前。
    「……なんでもねーよ」
    目を逸らすと、ゲンはそれ以上追及してこようとしなかった。
    そのまましばらく無言の時間が流れる。
    「……なあ」
    耐えきれずに声をかけると、ゲンがこちらを向いた気配があった。
    だが千空はそちらを見なかった。視線を落とすと、自分の膝が目に入る。
    「テメーは……」言いかけて止めた。また心臓が激しく脈打ち始めたからだ。
    落ち着け俺、深呼吸しろ。素数を数えるのだ。1,2,3……よし、落ち着いた。
    「……いや、やっぱりいい」
    「え、そこで止めるの? 気になるんですけど」
    「うるせー、何でもねーつってんだろ」
    「絶対何かあるよねソレ」
    「だから気にすんなって」
    「いや気になるってば」
    「テメーはどう思う」
    「はい?」
    「俺に好きだって言われてどう思った」
    「……え」
    「ゲン、答えろ」
    沈黙が流れ、皆がそれぞれに盛り上がっている声だけが耳に届く。
    「……そりゃ、びっくりしたけど」
    「それだけか」
    「うん」
    「他には」
    「他にって? どういうこと?」
    ゲンは困惑した様子だった。当然だろう。
    「あの時言ったことは全部嘘だ」
    「……は? なに言って」
    「忘れてくれ」
    ゲンの顔を見ることはできなかった。
    酒を飲み干すと、勢いよく立ち上がる。
    「千空ちゃんどこ行くの」
    「便所だよ」
    「なら一緒に行こうよ」
    「一人で行くわ」
    ゲンの横を通り過ぎる。背後から呼び止められたが無視をした。
    用を足してから科学倉庫を出ると、夜風が頬に当たった。火照った身体には心地良い温度だ。
    星が瞬く空を見上げる。今夜は月明かりがない分、いつもより暗く感じる。
    「……忘れてくれ、か」
    自分から聞いておいて勝手な話だと、自嘲する。
    本当はわかっていた。あれが本心ではないことなど。
    ゲンが自分に好意を持っていることも、それを隠そうとしていることも。
    ただ認めたくなかっただけだ。
    天文台に向かうと、中は真っ暗で人の気配がなかった。
    「なんだ、寝てんのかよ」
    千空は梯子を登って屋根の上に出た。満天の星が視界いっぱいに広がる。
    「ククッ、悪くねぇ景色じゃねぇか」
    ここに来てから、何度も繰り返し見た光景だ。それでも飽きないのは何故だろうか。きっと好きなのだと思う。この風景が、この場所が。
    ゲンは今頃、誰の隣にいるのだろう。そのことを考えると胸の奥が苦しくなった。
    「……っ、あ"ぁクソ」
    痛てぇな。ちくしょう。なんなんだよこれは。
    「……これが、恋か?」
    わからない。こんな気持ちは初めてだ。でも多分、そうなのだと思った。
    「あー……クソ、らしくねぇ……」
    明日、どんな顔をして会えばいいのかわからなかった。
    千空ちゃんはわかりやすいようでわかりにくい。
    メンタリストである自分が言うのもなんだけど、感情が顔に出やすいタイプだと思っていた。
    なのに最近は全然読めなくて困っている。
    「あーもう、なんなんだよ……」
    千空ちゃんへの想いに気づいてしまった俺は、とりあえず距離を置くことにした。だって、無理だ。側にいたら絶対にバレる。
    そもそも告白するつもりなんてなかった。あんな風に言ってしまったことを後悔している。
    だから今日こそ言わなくちゃいけない。
    『千空ちゃん、好きだよ』って。
    「うー……」
    「どうしたんだい、ゲン? 顔色が悪いみたいだけど」
    「大丈夫ですか? 体調悪いんじゃありませんか?」
    龍水と羽京ちゃんが心配してくれたけど、首を振って笑顔を作った。
    「平気へいき! ちょっと昨日飲み過ぎちゃっただけ!」
    「それならいいのですが……」
    クロムちゃんとコハクちゃんは顔を見合わせて「何かあったんじゃないか」「まさか千空に何かされたのではないか」とヒソヒソ話をしていた。
    「ちーがーいーまーすぅー。俺が何されるっていうんですかー」
    「そうだぞ貴様ら、人聞きの悪いことを言うな。だが何かあればいつでも相談に乗るからな」
    「はいはいありがとね、龍水ちゃん」
    「さて、そろそろ出発するとするか」
    帆船作りのための木材集めのため、俺達は出航した。目指すは南アメリカ大陸最南端のホーン岬だ。
    船旅は順調だった。天候にも恵まれ、何事もなく目的地まで辿り着くことができた。
    「おぉ~、あれが大陸最南端の目印か」
    「大海原に突き出た巨大な岩とは……なかなかインパクトがあるな」
    「うん、それにしても凄い場所だね。ここって断崖絶壁じゃないか」か
    俺達の目の前に広がっていたのは、切り立った崖だった。高さは約二百メートル程で、その向こうには太平洋が広がっている。
    「ここから落ちたらひとたまりもないな」
    「そんな恐ろしいこと言うなよ、羽京」
    「でも落ちれば死ねるよ? こんなところ誰も来ないし」
    「やめてくれよ縁起でもない」
    船乗り達が口々に感想を言い合う中、船長であるフランソワちゃんが指示を出した。
    「ではこれより船を固定します。ロープを降ろしますので、皆さん手を繋いでください」
    全員が手を繋ぐと、一本ずつロープが下ろされていく。まず最初に龍水が降り、次にクロムちゃんとコハクちゃん、そして最後に俺が降りた。
    「ん〜、いい眺め♪」
    眼下に拡がるのはどこまでも続く青の世界。地平線の先まで続く雄大さに息を呑む。
    風が吹き抜けていく。髪が揺れ、服がバタつく。
    ふと視線を感じ振り向くと、少し離れたところで千
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